将来、独立も考えている、
という人にぜひ知っておいてほしいデータがあります。
それは日本の社長の数です。
googleで「日本の会社の数」と調べるとデータが出ますが、
日本には会社が約420万社あるんですね。
つまり約420万人の社長がいることになります。
人口は1億2千万人ちょっとなので
30人に1人が社長の計算です。
30人の小学校のクラスに一人、社長の息子がいる感じですね。
もうひとつ質問です。
日本の会社のなかで、5人以上の会社の割合ってわかりますか?
50人ではなく5人です。
5人の会社ってどんなイメージですか?
かなり小さい会社をイメージすると思います。
5人以上の会社の数の割合は、
国が出している「中小企業白書」という資料に掲載されています。
1ページ目の この部分ですね。
グラフの狭い部分が5人以上の会社を示しています。
実は5人以上の会社は60万社しかないんです。
60万社って聞いてもピンとこないと思いますが、
割合にすると分かりやすくなります。
実は7社に1社だけなんですね。5人以上の会社って。
残りの360万社は5人以下の会社なんです。
30人に1人が社長。
そのうちで5人以上の会社の社長は7人に一人。
つまり、だいたい200人に1人しか5人以上の会社の社長はいない。
ひとつの学年に一人か二人しか、5人以上の会社の社長にはなっていないわけです。
社長になっている時点でやっぱり優秀な人が多いんですが、それでも多くの人が5人の壁を突破できないんですね。
考えてみると、
ラーメン屋さんや居酒屋さん、美容室でも5人以下の会社やお店が多いですね。
さらに税理士や弁護士なんかの先生業も5人以下。
デザイン会社なんかでも5以下の会社も多いですもんね。
やっぱり5人以上の会社になれるのは、かなりの狭き門、なんですね。
一般的に小さい、とみられている会社でも結構がんばっている、ということを伝えたかったんです。
大企業は超レア
ついでに伝えておきたいのは
大企業のレアさ
です。
皆が知っている会社のほとんどは大企業ですし、働いている人も多いので大企業こそが普通の会社、
と思ってしまいますが大企業は数でいうとメッチャ特殊な存在です。
大企業の定義を上場企業とすれば、上場企業は日本に4千社しか存在しないので、大企業は会社の中でも1,000社に1社だけなんですね。
社長が1,000人いても上場企業の社長は一人しか混じっていないということですね。
新聞とかネットだと若くして大きな会社を作り上げた優秀な起業家が当たり前のように登場しますが、大企業の社長ですら少ないのに、さらに若いとなると彼らは架空の人物くらいレアで特殊な存在なんですね。
本を書いているのもテレビに出るのも、そんな特殊な人が中心。
なので若くして社長になるためのハードルがハイパーインフレくらい上がるんですね。
自分もそんな化け物クラスの起業家と比較して、
俺は社長としてダメだ、
もっと人間として魅力あふれる人にならないと、
とかって考えがちです。
比較対象を間違えちゃうんですね。
んで、
うちの会社は全然ダメ、
小さな会社過ぎてダメ、
って変に卑下して自社を過少評価しちゃうことになるんですね。
それがほかのメンバーに伝わったりしたら、もう良くない。
「うちの会社は小さい。」
「それは社長の経営能力がないからだ」
ってなっちゃう。
正当な評価ならいいけど、
会社を大きくするのは難しく 日本の会社の多くが5人以下
という事実を知らずに
数の上では特殊な存在の大企業、
と、いろいろな比較をしてしまうと
へんな高望みをしてしまうことになって、社長はもちろん、そこで働く社員も幸せになりにくいのかな、と思います。
そもそも多くの
いつかは起業したい、
や
自分の城を持ってみたい
みたいな人は多いのに
実際に社長になっているのは人口に対して、30人に1人。
独立している、つまり社長になっている時点で優秀な人ですが、さらに5人の壁を突破すればビジネスマンとして、かなり優秀な存在なわけです。
今は1億円の売上でも胸を張る
この記事を書いている時点でのうちの会社の粗利益は1億にも達していません。
かなり低く感じると思います。
でも5人以下の会社の多くは1億以下です。
1億をちゃんと稼げる会社も実は多くないんですね。
だから社長を含めた会社のメンバー達は、大企業などの化け物クラスの会社とは比較せずに、自分たちが一生懸命に稼いだ1億円でも、十分に胸を張ればいいのかなと思っています。
売上がある、
ということはお客様が、価値を感じてお金を払ってくれた、ということです。
1億円分、お客様が自分たちのサービスに価値を感じて、お金を払ってくれたことは素直に喜んでいいのかな、と思います。
そして、特殊な人との比較ではなくて、自分たちの出来ることを、
まじめに、時にはリラックスしながら、自分たちの大切な会社を一つずつ大きくしていけばいいのかな、と思います。
社長の年齢が20歳も上がった
ついでに
社長の平均年齢についても書いておきます。
この中小企業白書によると日本の社長の平均年齢は62.5歳です。
60歳を超えているんですね。
Youtubeやテレビに出てくる社長は若いイケメンだったりしますが、実際の世界では社長は経験を積んだ年齢の人たちが中心です。
自分は今45歳なので、社長の平均年齢に達するまでにはまだ15年以上あります。
20代のメンバーと比べるとかなり年を取っていると感じることが多いですが、社長の中では平均年齢以下です。
そう考えると、平均に達する15年の間に経営者としてまだまだ伸ばしていく余地が残っていると感じます。
50歳くらいになると落ち着いてしまうことが多いと思いますが、
自分が選んだ職業である経営者の道にはまだまだ先があります。
そして自分がいるIT業界は常に新しい情報を仕入れて、自分をリセットし続ける必要がある世界です。
見た目も、体も、頭の中身も、なりふり構わずにフレッシュな状態を保って、60歳過ぎまで経営者としての実力、つまり売上を伸ばしていきたいと思います。
それが自分の周りにいる人や社会への最大の貢献かな、と思います。
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