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2024年1月7日

弱さはズルさ、ズルさは弱さ

子供の頃に
誰かのものを壊して、言い出せなかった
とか
テストや通知簿の点数が悪くて親に見せられなかった
みたいな経験はありますか?

いわゆる
ズルい
自分が出てきてしまった経験をお持ちの人が多いと思います。

僕ももちろんあります。
なぜみんなあるのか?

それは

ズルさは生まれ持ったもの

だと思うからです。

ズルさとは?
点数の悪いテストを親に見せずに隠しちゃうように
ごまかしたり、曖昧にしたりそんな行動をしがちですが、

もっと深く掘り下げると、

目の前のストレスや欲求に負けて、目先のことを優先してしまうこと

と表現できると思います。

脳科学的に言うと、
新しい脳ではなく、古い脳に支配権が移っている状態
、とも言えます。

人間も動物なので、普通にしていると、ストレスを感じた時には古い脳に支配権が切り替わります。
動物としてはそうあるべきですね。
緊急時には
生命維持装置である古い脳が支配をするべきなんですね。

でもそれだと人間としてあるべき行動が出来なくなります。
子供の頃はよくても
大人に求められる行動は出来なくなります。

それらの主導権をコントロールするのが
しつけだったり、勉強やスポーツといったトレーニング、または社会の空気
、みたいなものになります。
間違いやすいのですが、
古い脳をコントロールする訳ではない。というか古い脳はコントロールが効かない主導権をコントロールするだけです。このあたりはまた別の記事で書いてみようと思います。

僕ら人類は
物心がついたタイミングでストレスに対応するためにズルくなってしまう。
だってみんなストレスは嫌ですもん。
だから子供はみんなズルい。
でも
そこから、躾や勉強やスポーツや趣味や友達関係でちゃんと鍛えられた人
だんだんズルくなくなっていって
物事を受け止められるようになっていく、

そんな感じだだと思います。

高学歴だけど、仕事がうまくいかない人は
勉強のストレスに特化して対応したけど、
それだけになってしまって、
大人になってからのストレス処理が上手くいっていないことが多い、
のかなと思います。

特に子供の頃に勉強やスポーツができてしまうと親からツッコミを受ける回数が減ってしまって
健全にストレス処理を学べなかったみたいなことも多くなるのかな、と思います。

勉強だとしっかりと問題を受け止められるけど、人付き合いのことになると全くダメ、とか、スポーツは出来るけど頭を使うことが苦手、とかですね。

鍛えられなかった分野では
やっぱり嘘をついて、ごまかして、ズルく生きていく
、そんな状態になってしまいますね。

勉強やスポーツや人間関係、そして仕事ではストレスの種類は違う
だから対応するにはそれぞれでのストレス処理を学ぶ必要があるのかなと思います。

一つのことでズルくなくなっても、苦手なことだとズルくなってしまったりする。

だから重要なことは
大人になってから、ちゃんとストレス処理の仕方を学ぶことなんだと思います。

子供の頃に親のしつけや環境で身に付けたものは確かに貴重な財産ですが、
それが逆効果になって、
得意な分野以外でのストレスへの対応が極端に下手な人も多くいます。

自分でストレス処理について学べれば、いろいろな状況にも対応できるようになっていくと思います。

ズルくなくなるまでの手順

以上のように
ズルさは性格などの持って生まれたものではなくて、
ストレス処理が出来ない、ある意味の弱さ、なんだと思っています。

ある分野で
ストレス処理が出来るようになって、強くなれれば、ズルくなく誠実に対応が出来るようになると思います。

対応までのフローについて書いてみたいと思います。

1,ズルさの発生

問題が発生し、処理が出来ていないと、ストレス値が急上昇し、主導権が新しい脳から古い脳に移ります。
ストレス反応で物事を処理しようとします。

ズルさは相手がいて初めて発生することが多いですが、
それが
親だったり、先生だったり、上司だったりします。

その相手に対して
ごまかしやウソが発生するのもこのタイミングですね。

2,指摘を繰り返す

ズルい状態の対応をするのは簡単ではありません。
相手が修正できるようにしてあげる必要があります。

指摘は英語で言うとATTACKではなく、POINTING OUT

日本語に直しなおすと、一点を指し示す、みたいな意味合いですね。

攻撃ではありません。

相手にとっての心理的安全性を担保しつつ、全面ではなく、一点をピンポイントで修正していく必要があります。

さらに指摘が弱いと、ズルさが出やすくなるので、言い訳をさせない強さも必要になります。

リング外でボクサーが殴ると暴力事件になりますが
双方合意の上でリングで戦っても事件にはなりません。

この指摘についても同じで、いきなりやりだすと、
お互いの溝が深まってしまって収集が付かなくなります。

指摘をする意図を理解し、
納得した上でリングに上がる、みたいな調整が必要になります。

そして指摘に対してのリアクションとして

弱さを認めての発言や行動は受け入れます。
ただし、ごまかしやウソは徹底的に排除します。

見抜くスキルが必要になりますが、
文脈が破綻していることが多いので、論理を構築しつつ、マインドマップなどのツールを使って指摘をするとどのあたりがウソやごまかしかが理解しやすくなります。

逆に、経験が少ない上司が指摘をするときに何のツールも使わないと、高い確率で失敗します。

底打ち

指摘を繰り返して、

自分はこのままだとヤバイ、

と思えた人は、何かを変えようとします

変えるために
ストレスと向き合うことを以前よりも厭(いと)わなくなるので、
物事を受け止めて、
ストレス処理の仕方を学ぶ
ようになっていきます。

自分はこんなものだ
という
諦め
を感じ、
でも、このままじゃダメだ
このままじゃいやだ、と
現状否定が出来るようになり、
トレーニングの負荷を受けとめられるようになります。

トレーニングの方法としては
思ったことを言う
このあたりが基本です。

自分の脳の信号を受け止め、それを表現する、
それが思ったことを言う、
ということです。

ストレス、
悦(よろこ)び、
ドーパミン、などの脳内の電気信号ですね。

その中でも
ストレスがカギになってきます。
ストレスを頑張って言語化していく、それがストレス対応のトレーニングそのものです。

言語化されたのものはストレスを感じにくくなります。
まだストレスを感じているのならば、その言語化された言葉に納得していないだけですね。

ストレスに対応すれば給料が上がる

仕事はストレスの代行、
なのでストレスに対応出来るようになれば、
より多くのストレスが処理できるようになるので、
多くの仕事をこなすことが出来、
給料が上がっていく

逆にストレス耐性が低いままで給料を上げることは非常に難しい

仕事がストレスの代行である以上、
より難易度の高いストレスに対応出来るようになるのは
給料ややりがいと言った対価を得るために絶対に必要なことになってきます。

成功したければ
ズルさを認めて、それらの発生源であるストレスと向き合うことです。
それらが今の問題を処理する一番の近道になってくると思います。

最初にも書きましたが
ズルいからと言って、人間性がダメ、と言うことではなく、
人は本来、みんなズルいところからスタートしていて、鍛え方によっては基本的に強く、誠実になっていける、と考えています

実際に、シナジーデザインのメンバーもみんな入社時よりも強くなって、
その結果給料も上がりました。

平均給与も350万から400万となり、会社全体のストレス処理能力も上がっていることを実感できます。

自分も出来る限り、ズルくなく、仕事をしていきたいと思っています。

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