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代表ブログ

2020年1月3日

ベンチャーの採用基準

ベンチャーと大企業ではいろいろ違いますが
求める人材像が違うので採用基準が違ってきます。

それをわかっていないと面接の時はもちろん、
入社してからもストレスになってきます。

ベンチャーと大企業では作業基準が全く違う
という事実を理解すると、
その先のストレスが大きく減ってくると思います。

ベンチャーと大企業の違い

小さな会社と大きな会社で最も違うのは
成長を期待される期間と確率です。

大企業では、22歳で大卒・新卒で入社した新入社員が
30歳で係長ぐらいになってくれれば御の字でしょう。

その先の課長になるのは40歳、部長になるのは50歳など、
大企業はベンチャーに比べると、
とてもゆっくり成長できる環境がある
んですね。

もちろん大きな会社の中では、
一つの仕事をするためにも様々なことを調整する必要もありますし、
1件あたりの金額が大きい分のプレッシャーは大きくなります。

そういったことに対応するために育成するのには時間がかかる、
ということなんだと思います。

でもそれは大企業だからできることであって
普通のことではない
んですね。

そして、いわゆる新卒切符と引き換えにそのような環境を手に入れるわけです。

75%以上の人が終身雇用を望んでいて、
なおかつ新卒入社で退職歴がないからこそ、
50歳で部長という超長期の育成ができる
んですね。

中途採用の人は退職歴があるので、
新卒の人よりは辞める可能性が高いと思われてしまいがちです。

さらに新卒より給料が高い場合、
中途で小さな会社に入った人が同じような研修体制を望むのは無理
です。

ベンチャーは常にポストが空いている

さらに、もう一つの要因として
成長を目指している会社は常にポストが空いてる状態で、
そのポストを担当する人を育成してポストに任命しないと
会社が大きくならない
という構造になっているからです。

外部から凄腕のマネージャーを調整できれば良いですが、
小さな会社ではそんな事はまず難しい。
コストの面でもそうですし人が来てくれない。

それであれば自社で育成をするしかないんですね。

しかもその育成期間は大企業のように10年単位というわけにいかない。
成長するのが10年後ではベンチャーとしては成立しないですもんね。

なのでベンチャーでは
未経験で入社した人を3年位でマネージャーにまで育成する必要があります。

そういった基準で採用する人は、
大企業で普通に育成できる人ではありません。

能力はあるけれど何らかの理由で大企業を選ばなかった人、

能力はあるけれども大企業に入れなかった人、

が対象になります。

能力がなくて大企業に入れなかった人ではなく、
能力はあるけれども長期間での育成に我慢できなかったか、
大企業の基本方針に合わない人
を見つけてきて採用育成するしかありません。

そういった人たちは当然ですが、
普通にしていても育成できる可能性は高くありません。
育成できる可能性が高いのであれば大企業が採用しているわけですからね。

うまくいけば短期間で成長してくれる可能性のある人材ではありますが、
リスクのある人材でもあります。

ただそういった人の可能性にかけるのが
ベンチャー企業の採用には必要になります。

ベンチャー向きの人材、とはどういう人か

以前に比べてベンチャー思考の人が増えてきたと思います。

大企業向けの人材という形や、
ベンチャー向きの人材
というふうに分けられるようになりましたが、
どういった人がベンチャー向きなんでしょうか。

自分の理屈で言うとベンチャー向けの人は、
つまるところ学生時代を楽しんだ人、
または学生時代に人よりも早く成長した人
1点になってくるのかなと思います。

小学校から始まった学校生活は、
中学校高校大学と経てだんだんとヒエラルキーが上がっていきます。

日本の大学は勉強をそこまで強いられないことが多いので、
人生を謳歌できる場所ですよね。

そこで人生を楽しんだり、
または周りの学生よりも深い経験をした人というのは、
いろんな意味でプライドを持つようになります。

自分が周りに比べてかなり早く成長できたわ。
周りとは違うと。

学生だけではなくて周りのサラリーマンもバカに見えてくるんですよね。

自分たちはイケてるじゃないかと、そんな感覚を持つようになります。

特に学生時代にイベント等や何かで活躍してる人などは
自分が特別な存在になれるんじゃないかと感じるようになります。

で、それが女性の場合はたしかに大学を卒業してからも
ヒエラルキーがどんどん上がっていくことができます。

むしろ大学を卒業してからの方が選ぶ気があります。

昔は腰掛けOLという職種が存在していて、
大学を卒業すると、男性たちがちやほやするわけです。

ご飯に行こうや飲みに行こう、
そこまで直接誘われるわけでなくても自分たちを意識して男性社員たちが行動します。

自分たちに選択権がある状態になります。

実際に若い女性と話すために大金を払う男性が多いわけですもんね。
そこには価値があります。

学生時代よりもお昼ご飯や晩ご飯にお金を使わなくなった
という人も女性の場合は出てきます。

男性は社会人になるとヒエラルキーピラミッドの1番下

でも男性の学生の場合は違います。

 
どれだけ学生時代にイケていても、

どれだけイベンターなどで結果を残していても、

社会人になればヒエラルキーピラミッドの1番下から、
いわば奴隷の位置からのスタートとなります。

お金を稼ぐ能力や、
人脈のない人は社会ではなかなか価値を認めてもらえない
んですね。

学生時代にあんなに馬鹿にしていたサラリーマンのおっさんに
奴隷のように扱われるわけです。

しかもその状態が1年や2年ではなく数年続く、

普通に10年以上続く

短期間で成長したい

学生時代に充実した時間を過ごしている人であればあるほど
その時間には耐えられない。

 
でも大企業はその奴隷の期間を過ごす必要がある。

なのでそういう人は大企業に入るのを拒みます。
それよりも短期間で奴隷の期間を卒業できるベンチャーを志向するわけです。

能力に自信があるので長時間の奴隷状態は耐えられない、
短期間でお金を稼ぐ能力を手に入れ成長て、
また自分の人生を充実させたい、

と考えている人がベンチャーに向かうことになります。

ただし自己評価は得てして間違いやすいもの
自分に能力があると思っているのが学生の勘違いであることも多々あるわけです。
だから大概はそれをしません。

結構、勝率が低い賭けなわけですね。
10人に1人位といったところでしょうか。

小さな会社でこれから成長を目指す会社、
いわゆるベンチャー企業ではこういった人たちを見極めて、
育成できる人を採用
し、
その人たちの尖ったところをうまく残しながら会社に適応させ、
短期間で成長させなければなりません。

非常に難易度の高いミッションなんですね。

それがわかってしまえば、
その前提で必要な事を準備すれば、
難易度の高いミッションも乗り越えられる
と思います。

しっかりと成長するベンチャーに入れば
大企業に入るよりも短期間で成長できます。

なぜなら昔にあるポジションが空いていて
そのポジションに就いてやり切ることが最も成長できるからです。

ベンチャーに入れば、大企業の大人の奴隷にならなくてもいい。
自分の実力を上げて自分の人生をしっかりと生きられるようになります。
シナジーデザインに入って人生を楽しむ人が増えればいいなと思っています。

無人島の中で街を作っていく

ベンチャーって、今は無人島に流れ着いた
おっさん大工、お医者さん、漁師、料理人、
家事代行、猟師、植物博士を兼ねているようなもの
です。

そこに流れ着いた人が
今まで最初のおっさんがやっていたことを手分けしてやる、
みたいなのが副社長のやっていることです。

素人ですけど自分たちが生きていくために必死にやる。

そのうちにいろんなことが上手になっていってレベルがこなせるようになる
みたいなのがベンチャーの成長の方式です。

もちろん本当の大工さんには勝てないですし
お医者さんにも知識量で全く及びません。

でもその無人島の中であれば
大都市のお医者さんにも大工さんにも負けない知識を持っているみたいな状況です。

その中で新しく新人を採用して育成していくというのは
無人島の中で街を作っていくようなもの
になります。

おっさん2人や3人でやっていた時と違い
ルールを決める必要もありますし、
今までできなかった高度なことをやっていく必要も出てきます。

今のシナジーデザインはこの無人島のおっさんが、
新たに作る街の市長になろうとしているような状況
です。

なかなか大変な状況ですが
街を作っていくことを楽しめればなと思っています。

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