ストレス度は100%中何パーセント?
ランチミーティングというのをずっと続けています。
半分はランチを食べながらストレスのカウンセリングを実施する、
というものになりますが、
かれこれ6年以上続けていて、
社長の自分は基本的に毎日メンバーの誰かとマンツーマンでご飯を食べています。
月に20日ほど営業日があるので、年間200回くらい。
6年間続けているので
大体1000回近くランチミーティングという名のカウンセリングをやってるわけです。
これだけやると、やはりカウンセリングも上手くなってきて
離職率が下がったり
部下のストレス値に敏感に反応できたりするようにレベルアップした実感があります。
このランチミーティングで重要なのが
部下に、必ず最初に聞く質問です。
それが何かと言うと、
今のストレスは100パーセント中で何パーセント位?
この質問が非常に重要です。
そして同じくらい重要なのは
ぱっと浮かぶ数字を言ってみて、
という言葉です。
このパッと浮かぶ数字、これが非常に重要です。
考えて出すのではなく、
パッと浮かんだ数字
その数字こそがその人のストレスを正確に表している数字
だと考えています。
自分は、
脳は一瞬にして答えを出す臓器だと考えています。
今まで見たり触れたり感じた情報を脳は、起きてる間も寝てる間もずっと処理を続けていて、
そして何か外部からの反応があったときに、その答えを一瞬で返します。
考えて出す、ではなく
脳はもうすでに答えを用意している、と考えています。
それがその人の正しい、でもあると思っています。
ですので
ストレス値は何%?
という質問に対してパッと思う数字、
それが脳が出した答え
なので、その人にとっての正しいストレスの数値なんですね。
思い浮かんだ数字
をちゃんと言えるかどうか、
それが言えれば、
その数字をもとに何が問題になっているのかを掘り下げていけます。
この時に50点位
という数字が出た時は注意が必要です。
あまり本音を言いたくないという場合に50%という数字が出がちです。
なので、50%の場合は
どちらかに振るよう伝えるようにしています。
40点とか60点とか、どちらかに振らせるようにします。
そうすると、大抵は悪い方に言い直されることが多いですね。
パーセントで聞いてから内容を掘り下げる
もしストレス度が60%だったら
次に
内容は?
と聞きます。
%で聞いてるので、内訳は?と聞きたいところですが、
内容は?
とちょっとぼかして聞くようにしています。
内訳だと、割合まで出してくるようになるのでちょっと意味合いが変わってくるんですね。
Aが6割
Bが3割
Cが1割
って感じですね、
内訳と聞くと、正確に%で割合を弾き出そうとして
その場でろいろ考えてしまう。
そうすると今まで部下が考えていたことが見えなくなってしまいます。
なので、ここでもパッと浮かぶものは?
という質問で
考えた作文ではなく、リアクションで内容を聞いていきます。
この2つの質問、
今のストレスは何%?
その内容は?
この2つの質問だけで、部下の状態がある程度わかるようになります。
そして部下自身も自分の状態に気づくことができます。
仕事で重要なのはストレスの処理です。
処理できていないストレスがどのぐらいあるのか?
そしてそのストレスの原因になっているものが何か?
本心を言わないというよりも、
うまく言語化できていない場合も多いですが、
ちゃんとカウンセリングが出来る人と話せば、
ストレスが言語化されて、自分自身の感情が少しずつ分かるようになってきます。
分かるとは、言語化が出来るようになる、ということです。
そして多くの場合、
部下は攻撃的な状態ではなく、
本当に困っていて、助けを求めています。
当然ですが、自分もそういった部下の助けになりたい、
そういう土台ができた状態で話をすれば、
誰かが傷つくことなく、
いろいろな問題が見えてきて、
解決策が見えたり
話した方がスッキリしたり、
上司からすると
ストレスが掛かることをよく話してくれた。
と感謝に近い手ごたえを感じたりすることができます。
このように、
この何%?という質問は非常に強力なので、いろんなところで応用はできます。
最後に、
例を出してみます。
モノづくりであれば
今の仕様の自信はどれぐらいある?
パーセントで行ってみて、
パッと浮かぶ数字で
もっとざっくりした場合だと
自分の仕事は何点?
100点満点で、
パーセントではなく点数ですが同じように使える質問ですね。
100点満点でと聞いた場合は、
必ずできているところから聞き出していきます。
上司としては、当然できてないことに対応するのが上司の責任ですから、そちらに焦点を当てて聞いてしまいがちですが、そうすると部下は口をつぐんでしまいます。
できていないところの話をしたければ
必ずできている部分
つまり点数の取れているところから聞くようにする。
それが必要です。
流れで言うと、
◆上司
「今回の仕事は何点だった? 100点満点で」
▽部下
「。。。」
◆上司
「パッと浮かぶ数字を言ってみるようにしようか。」
▽部下
「そうですね65点位です。」
◆上司
「なるほど、
できた部分は?」
▽部下
「…うーん、そうですね、、」
◆上司
「これもパッと浮かぶものを言ってみようか。」
▽部下
「そうですね。
準備の部分は結構、出来たと思います。
事前に該当の資料を読んだりして、自分なりに出てくるリスクを考えたりしていました。
でもやっぱり想定していないリスクが多く発生したので、予定の時間をオーバーしてしまいました。」
◆上司
「なるほど、
それがマイナス35点分ってことね。
でも予定をオーバーをしたけど、以前よりはオーバー時間が短くなってるよね。」
▽部下
「そうですね。でもやっぱり悔しいですね。何とかできるように持っていきたいと思います…」
みたいな感じで話を展開していくわけです。
これらもまず100%満点中何点かで質問するという入口から入っていって成立するものです。
これらは
上司部下の関係でなくても使えます。
上記のような話の展開だと、友達同士の
会話でも使えます。
例えば、
年末なんかで、
今年は何点だった?
みたいな質問ですね。
友達として飲んでる時だったら、
ぶっちゃけ今の上司って何点位?とか、
今の会社って何点位とか
今の彼氏って何点位とか?
まぁ、結構仲が良いか、逆に初対面ぐらいの人でないと成立しないかもしれませんが、
プライベートでも使える1つの話をする方法
話法だと思います
お客様にも使えます。
ぶっちゃけこの商品欲しい度で言うと、何%でしょうか?
…
この点の読み取りが重要です。この点で大体何%か分かるようになることが営業マンとして必要なスキルです。
自分は大体分かります。
ただし、最初の頃は分からないと思うので、お客様に点数を言ってもらうところまで待ちます。
もしお客様が90%と言えば
喜ぶのではなく、
残りの10%ってぶっちゃけ何なんでしょうか?
この辺を普通に聞くことが大切です。
ちなみに欲しい度の場合は80%を切るとほぼ契約にならないイメージですね。
採用面接の場合だったら
ぶっちゃけ志望度は何%ですか?と聞くのも効果的です。
志望度の場合は90%以下だとほぼ辞退につながります。
過去の経験から言うと、そんな感じですね
ただ、間違っても
彼女に対して僕のことのどのぐらい好き?
パーセントで表してみて
とは聞かないように。
多分いろいろ破綻します。
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たった22%ってご存じですか」
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