新人と話をしていると、
「とにかく頑張ります」
とか
「なんしか、やらないといけないんで」
みたいな言葉をよく聞きます。
一見、頑張る覚悟を決めているポジティブな言葉に聞こえますが、
実は非常に危険な言葉だと考えています。
理由について書いてみますね。
何かの業務を遂行するためには
具体的にそのプロセスや指標などを考えてから遂行するべきですが、
その辺のプロセスが見えないまま
責任だけ背負いますみたいなのが
「とにかくやるしかない」
という言葉に表れやすいんですね。
上司や社長と話している状況
つまり
いろんな相談がしやすくて、
いろんな情報を手に入れやすい、
しかも自分にも適度な?プレッシャーがかかっている状況、
それが上司と話している状況です。
そんな考えるのに適したシチュエーションで
考えれないのであれば、
1人になったとて
やっぱり考えられないですよね。
だって考えるのはしんどいですもん。
僕も含めて、人は考えるのが大嫌いな生き物です。
なのでとにかく考えるのを避けようとします。
1人になった時に、そこまで脳のアクセルを踏み込みきって考えるのはなかなか難しい。
結局考えない、
それが自然な帰結です。
なので
とにかくやります。
や
やるしかないんで、
みたいなことを言っている人は
1人になったときに
次のような思考になっているんじゃないかと推測します。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
めっちゃやりたくないわ…
→
でもやらないと怒られるしなぁ…
→
まぁ考えてみるか
→
でも絶対無理やんこんな
→
最低ラインでギリギリの怒られへんとこはどこやろ、、、
→
あーめんどくさ
→
考えるのめんどくさい
→
先に始めて、考えながらやればいいか
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
みたいな感じでスタートして
やりながら考えだします。
簡単に言うと見切り発車ですね。
最初にプランを立てて動くわけではないので、
途中まで進めて大きな問題にぶち当たります。
そこで思考停止して
やっぱりできないやん
みたいな状態になって結局、放り出します。
大事なことなのでもう一回言います。
結局放り出します。
最終的に
上司と話しているときに避けた
問題の部分でつまずくわけですね。
避けても避けても、問題が消えるわけではありません。
逃げても問題から逃げ切れるわけではありません。
絶対にぶつかります。
それであれば
最初から諦めて
しっかり対応したほうがいいんじゃないかなと思います。
みんながみんなそういう行動パターンを取るわけではありませんし、
やりだしてうまくいくこともあるでしょう。
また自分自身を追い込んでプレッシャーをかけて、何とか形にするパターンの人もいますが、
基本的には
先送りにして1人になって考えるよりも、
知識や経験が豊富な上司との最初のミーティングの時に、ある程度まで考えてしまう方が、失敗の可能性が少なくなりますし、結果的には楽です。
なぜなら
上司の力が借りられるから
そして結局失敗が1番しんどいから、
失敗しないようにしたほうが楽、という意味で、ですね。
なので、
「とにかくやらないといけないんで」
とか
「とにかく頑張ります」
みたいな事を言いたくなるのをぐっと堪(こら)えて、
上司に
「詳細について今お話をさせていただいていいでしょうか?」
と踏ん張ってみることをおすすめします。
少なくとも
やるしかないんで、
みたいな言葉が頭をよぎった時にこの記事を思い出してもらえれば嬉しく思います。
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