シナジーデザインでは
ブレインマップというツールを中心に業務を回しています。
これはオンラインで共有できるマインドマップツールなのですが、非公開の社内のオリジナルツールです。
(ちなみにプログラムデザインテストまで全て自分が1人で行っています)
このツールの中に「褒める機能」
がありまして、部下の良い行動や考え方に対して
良い
マークをつけるという仕組みになっています。
そもそもこのブレインマップの開発のコンセプトとして、
部下の見過ごされている、褒められるべき良い業務を洗い出して、
褒めることによって部下が仕事から得られるドーパミンを最大化する
というのがありました。
なので自分は積極的にこの機能を使うようにしています。
他の上司たちにも積極的に使うように伝えていたのですが、
結果としては非常に残念な状況になっていました。
画面はサンプル、というか開発環境
自分が1ヶ月でこのブレイマップ上で部下を褒めた回数は約50回でした。
当然ですが、ブレイマップ以外にも口頭やチャットでも褒めています。
その回数はブレインマップの数倍になると思います。
あくまで全体の一部としてブレマップ上で褒めている回数だけでも50回になっていました。
一方で他の上司たちは1ヶ月でブレインマップ上で褒めてる回数は多い人でも自分の半分、
少ない人では1ヶ月で5回未満でした。
もちろんブレインマップ以外でも褒めていたと思いますが、
その条件は他の人も同じです。
ブレインマップに表れる数字が少ないということは
基本的に褒めてる回数が少なすぎる。
そんなはずはない、と思うかもしれませんが、数字は物語っています。
1週間に1回も部下をほめていない、のは異常な状態です。
なぜ異常か?
それは
基本的な前提に照らし合わせれば理解できます。
赤ちゃんは世話をする人がいなければ死んでしまいます。
自分で食べ物を用意して食べることができないからですね。
新入社員は
放っておくと辞めてしまいます。
自分でストレスを処理することができないからですね。
上司がすることは、
ストレスをケアすること。
そのうえで最も効果があるのが褒めること、です。
皆さんも経験があるのでわかると思いますが、褒められたい相手から褒められることの満足感は強烈です。
上司が褒めていないことで、部下は承認欲求を満たすことができずに、
業務の責任を達成しても嬉しい、ではなく、
ほっとした感情だけになってしまいます。
つまり、ストレスがかかっている状態をゼロにすることが、最終のゴールであって、
プラスになる事は無い。
そんな状況で仕事をしていることになります。
褒められないのであれば、
怒られないようにしよう、
と考えるのが普通です。
部下が、必要最低限の仕事しかしないのは上司が褒めていないからではないでしょうか。
社長である自分は会社の中で最も褒める回数が多い人間なので、自分と接する回数が多い人は褒められやすくなり、(怒られやすくもありますが)、自分と接する回数が多い上司は必然的に承認欲求を満たされやすい環境にいると言えます。
ただしその上司の部下、
特に社長である自分と接する機会が少ない入社直後の部下や社員などは褒められることが少ない状況で、業務を行っていることになります。
これではストレスアウトするのは当然です。
なぜこのことが分かったかと言うと、
ブレインマップの機能の改修を行って、
各上司の褒めている回数を一覧で見れるようにしたからです。
その結果を見て愕然としました。
褒めている回数がこんなにも少なかったのか、と。
「いやいや、ブレインマップ以外でも褒めています。そこだけで評価されたら納得いかない。。。。」
そんな声も聞こえてきそうですが、
ブレインマップで褒めなさい、と伝えていて、「わかりました」と返答しています。
ブレインマップ上で褒めるのは上司への業務命令です。
さらに
残念なことに褒められたことを部下は覚えていません。
なぜなら怒られている中で褒められたことは素直に聞けないからですね。
後から振り返れる形に残しておく必要があります。
だから褒めることを形に残る、ブレインマップ上で行う必要があるんですね。
ストレスは褒められる=ドーパミンの発生 で消せる
仕事にはストレスがついて回ります。
そのストレスを相殺するためにはドーパミンが不可欠です。
ドーパミンは達成したときに発生します。
達成した時に上司がしっかりと認めてあげる必要があります。
そうでなければドーパミンがしっかり出ないままでストレスが相殺されません。ストレスだけが溜まっていくことになります。
褒める責任数値を設定、達成度をチェック
上司は褒めていない。
それをしっかりと受け止めた上で業務を改善する必要があります。
そうでなければ部下がストレスアウトして個人が、上司が、チームが会社が苦しいことになります。
まずは1週間や1ヶ月で褒める責任数値を決めて、とにかく褒めていくことが必要です。
なぜ褒められないのか?
なぜ褒められないのか?に関しては
指摘するポイントと褒めるポイントを明確にしていないからです。
褒めすぎると舐められる
そう思っている上司もいると思います。
上司の役割を整理するとうまくいくはずです。
上司は、何も部下を全て制御したり、コントロールする必要はありません。
部下が約束したことを守らせる、それだけです。
そのうえで
約束をしっかり守ったことや、数字に現れなくても、努力した部分
成長した部分、できなかったことができるようになった部分などは、
しっかりと認めて言葉として褒めてあげる必要があります。
多忙な業務の中で
その場その場で褒めることができなくても、
後からブレインマップを見返したとき、
家に帰ってふと思い出したときいつでも大丈夫です。
とにかく褒める回数を増やしましょう。
相手の存在を認めてあげること。
それが褒めるということです。
逆に1番の攻撃は相手の存在を否定することです。
今、無意識に相手の存在を否定している。
そういう上司がいるなら、今すぐに
相手の存在を認める努力をしていくことが必要です。
そのためにはどうすれば良いか?
ブレインマップの褒めるための
良い
マークを1週間に設定した回数つけていくようにしましょう。
シナジーデザインは今30名を目指して頑張っています。
そのために絶対必要な事は、この
ブレイマップに良いをつける習慣です。
自分の褒めた回数は
ブレインマップの、自分へのアイコン、の画面で確認できるようにしました。
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