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2023年5月19日

韓国に3年ぶりに行ってみて、焦る

知ってました?
韓国の平均年収が日本を抜き去ったこと。

僕らが高校を卒業した30年前はなんと日本の半分だった韓国の平均年収が
2015年に日本を抜き去り、さらに差を広げられています。

韓国のほうが年収が高い、
ざっくりいうと韓国のほうが金持ちなんですね。

だから今回宿泊した、韓国の中心地である江南エリア、

約10年前の2012年に世界を席巻したPSYの江南スタイルの江南です。

そこのコンビニに行くと缶コーヒーが250円とかで売られていたりします。
普通に高いです。

2023年現在、
コスメや整形手術などまだ韓国の方が安いものもありますが
実際に行ってみると、ほとんどのものが日本より高い、
そんな印象でした。

帰りの飛行機でも簡単な機内食のお弁当が1,500円とか、

コーラが400円とか普通に日本人なら躊躇する金額でした。

調べてみると
韓国でもみんながお金持ちになったわけではなく、
若い世代で、さらに熾烈な受験・就職競争に勝ち抜いた一部のエリートが年収を引き上げているということです。

昔はソニーやサンヨーだった世界のテレビがLGやサムスンになってますもんね。
Nシリーズとかいうガラケーは消え果ててギャラクシーが世界で人気ですもんね。
韓国で見た自動車もヒュンダイとかキアとか韓国メーカーのデザインが結構攻めていてかっこよかったです。
日本ではもちろん、中国でも人気のアルファードが1台も走っていなかったのが印象的でした。

そして音楽はKpopが世界に認められ、コスメやファッションも韓国発のものがたくさん。
日本には韓国風の身なりをした若い人が多くいますが、カンナムで日本風のファッションをした人は見ませんでした。そもそも日本風ファッションってなんだろう?
NIGOとか?ユニクロとか?ユニクロも自分が歩き回ったりバスから見た範囲では見なかったですね。ショッピングセンターとかに出店していく戦略なのかな。ちなみに自分はユニクロが大好きです。

韓国の良いところはたくさんあるという印象でした。
でも、なぜ韓国はうまくいって日本はうまくいかなかったのでしょうか?

なぜ韓国はグロース(成長)して、日本はシュリンク(縮小)したのか?

ひと言でいうと
勉強して勝ち組になる?それとも負け組になるか

という選択を国民に問うたことなのかなと思います。

結果として大学進学率は急上昇しました。
下のグラフのように1990年前後の30%前後から急激に上昇しています。

現在の韓国の大学進学率はざっくり70%ぐらいで
60%ぐらいの日本を大きく上回っていますね。

そして、教育投資は大きな成果をもたらしました。
年収の増加ですね。

最初に出した
年収のグラフと
大学進学率のグラフを比べると

再度、年収のグラフ

年収が上がりだしたタイミングと大学進学率の上昇タイミングは非常に似ています。
1990年代が一つの分水嶺、ターニングポイントだったのですね。

1990年と言えば、日本ではバブル景気の終盤、つまりピークでした。
一方の韓国は
経済がいったん破綻して国の経済としては最悪期ともいえるタイミングだったと記憶しています。
日本は最高、韓国は大変、
高校を卒業したころの僕はそんな印象を持っていました。

でも奢れるものは久しからず、ではないですが、日本は凋落し、韓国は成長しました。
その逆転の芽は30年前に芽吹いていました。

このままではいけない、

何かを変えなきゃ、

変えるためには未来への投資だ、

未来への投資と言えば教育だ、

そうだ!

子供を大学に行かせよう!

というような流れがあったかどうかは僕は知る由もありませんが、何となくそんな感じで、貧乏ながらも子供だけは、、、ということで、無いお金を はたいて大学に送り込んだんじゃないでしょうか。
なんてったって国自体は今よりも全然貧乏だったんですから。
余裕があるから教育、ではなく、爪に火を点すような生活をしてでも教育、
そんな鬼気迫る、教育への執念があったんでしょう。

結果として
ハングリーな環境で、勉強を必死に頑張る人が増え、
熾烈な競争を勝ち抜いた優秀なエリート層が生まれたことが現在の年収の増加につながったのだと思います。

一方で日本の年収は30年前とほとんど一緒です。
戦後の焼け野原から必死に、24時間戦えますかスタイルで戦ってきた日本が世界中から金持ちともてはやされて、そして骨抜きになろうとしていたころ、韓国はハングリーさをもって未来への投資を始めていました。
その結果、日本は30年間で年収の面でいえば一切の進化を遂げず、韓国にしっかりと抜き去られました。

韓国だけではなく、
富裕層の数でいえば中国にもとうに抜かれています。
インドもそうなるでしょう。

事務所が大阪の中心地近くなのですが、道頓堀とかに行くと、東南アジア系の観光客の皆さんでごった返しています。
タイやインドネシアの『上の層』は日本の中間層よりも教育レベルや収入はもうすでに上回っています。

たまーーに社員や奥さんへのプレゼントを買いに行くルイヴィトンなんかも日本人より外国人のほうが多い感じです。

世界で、『上の層』の人たちは世界中に出かけて人生を楽しんで、
それ以外の人たちは、今に満足しようとして、日々をやり過ごす。

そんな感じになっているんだと思います。

年収が上がりもせず、下がりもしない

日本の良くないところは
へんに年収が維持出来ているところなのかな、と思います。

思いっきり年収が下がったり、
財政が破綻して、電気も水道も止まったりしたらみんな気付くんだと思いますが、
良くも悪くも維持できている。

だからハングリーさが出ずに、かといって上を目指すイメージもできない。
必然的に現状維持が最善策となる。

最善策が現状維持なら、余計なことをしない、
周りを見て自分を抑えて大人しく生きる、
それが幸せな人生を生きる方法と多くの人が認識してしまっている。

そんな中で
インスタをはじめとするSNSから
成功したり人生を楽しんでいる、割合でいうと数パーセントの『勝ち組』の笑顔が流れてきて
今、最善策だったはずの自分との比較によって自己肯定感が引き下がられて、心にさざ波が立つ。

でも
ネットフリックスで好きな動画は見れるし、クックパッドを見ればお店の味が再現できて発泡酒で幸せな時間は過ごせる、

うーーーーーんんんんん、、

やっぱ彼氏ほしいな、彼女大切にしよう、結婚しよう、

みたいなよくわからない着地点に降り立っているような気がしています。

やっぱり出来ることなら
勝ちたいし、
成功したいし、
自分がすごいって、

自分で思いたいし、
周りにも思ってほしい。

生存確率が上がるそんな欲求が本心だと思います。

それをいろいろな言葉で
胡麻化して、
いなして、
やり過ごして

出来るだけ心に波風が立たないように過ごしている、そんな感じだと思います。

それはそれで幸せだと思います。
いや、いいんですよ。ほんとに。
そう思ってきました。

でも、やっぱりお隣の国に行って、日本がファッションや音楽の面で属国になっているように感じたり、
日本のアドバンテージだった経済の面でも全然追いつかれたり、TVなど分野によっては完全に負けていたりするのを見ると
やっぱり悔しいんですよ。

日本人って駄目だよね、って韓国の人に思われるのはやっぱり嫌なんですよね。

韓国人のすごさをしっかりと感じたことで、韓国の人をリスペクトするからこそ余計に思うんですよね。

落合信彦の狼の伝言で言ってたことを思い出したりするんですよ。

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北方健三の『小僧、ソープに行け』とかを思い出しちゃうんですよ。

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はい、昭和40年代生まれ男です。

何の話やっけ、、
そうそう韓国に行ってきたんですよ。

素晴らしい国なんですが、
韓国もやっぱり問題がいっぱいあるみたいです。

日本も少子化が問題だ、えらいこっちゃって言っているわけです。
出生率というのが2.0ないとダメなのに1.2とかになった、やばいやばいって言うてます。

でも韓国の
特に少子化とかはすごいレベルで出生率が0.8とからしいです。

子供が生まれない、というか生めない
なぜなら
エリート以外の人は結婚もできない、とのことです。

1990年には一桁台だった30代での未婚率は40%を超えていて、
金持ちかイケメン以外は結婚できない、そんな社会になっているようです。

このあたりの結婚に対しての価値観も
年収が上がり始めたタイミング、大学進学率が急上昇したタイミングと同じで興味深いですね。

そして、みんなが生きづらさを感じている。
親ガチャという言葉を日本でちらほら聞きますが、韓国のそれは日本よりも強く人生に影響を与えてくるようです。

それ以外にも
休戦中の状態っていう根本の問題だったり、
ソウルへの一極集中だったり、いろいろな問題はあるようです。

1990年が一つのターニングポイント、
そこから30年、一生懸命に頑張った韓国のエリート、
それが幸せだったのか、

勝った人は幸せでしょう、
でも一定の、決して少なくない負け組も生み出しています。

それらの社会の問題を描いた映画や漫画はたくさん存在しますよね。
アカデミー賞を受賞したパラサイトなんかもテーマはそれですよね。

イカゲームなんかも下流の人々が一発逆転をかけて命がけのゲームに挑むって話ですよね。

負け組の存在を
作品に仕上げて、世界に発信しているのもやっぱり勝ち組、

凄いけど、やっぱり大変な社会だなとも思います。

勝ち組と負け組が発揮する社会、それが幸せなのか?

その答えは難しいですが、
自分は自分の子供や会社の若いメンバーには人生を楽しんでほしい。
そう思っています。

今のままで十分幸せ、

そう言い続けてきた日本人は30年間も給料を上げることが出来ずにいます。

給料を上げない選択肢があっても良いと思いますが
みんながそれを選択したら、日本の国としての勢いはどんどん落ちていきます。

また、就職に失敗すると
一生給料を上げることができない、

そんな状況も存在します。

600万円以上の年収を得ているのは、なんと20%ほどしかいません。

それは大学受験でいうと、関西なら関関同立以上、MARCHや旧帝大や国公立を含んだ大学に進学できる割合とほとんど同じです。

日本でも
多くの年収600万円以上の人は、受験で勝ち組になり、就職でも勝ち組になり、さらに会社でも生き残った人で占められます。

大学受験で勝つことが出来ず、就職でも勝てず、また就職した先でも生き残れなかった人が簡単にたどり着ける金額ではなくなっています。

普通の人は頑張っています。
頑張った人が得ることが出来るのが400万円台半ばの韓国の人よりも少ない年収です。

そこから脱落した人は
更に年収が下がります。そして上げることが非常に難しい。
年収400万円台の仕事を見つけることも非常に難しい。

それが日本の現実です。
年収300万円代でやりくりしようとすると、当然お金のストレスが付いて回る。
誰かが結婚したり、死んだりしたらお金のことを考えてブルーになる。

その現実の中で。
やっぱり逆転する場を作りたい。

平均年収を上回り、上位20%の年収600万円に到達する機会を作りたい。
そう思っています。

確かに難しいチャレンジです。
受験で勝利し、就職で勝利し、就職後の競争でも生き残った人が得るのが年収600万。
うん、夢がない国ですね。

でもそのくらいしないと得られないのが600万。

受験か、就職か、仕事か、どれかで、もしくは複数で失敗した人がチャレンジするのは非常に難しい。

でも、シナジーデザインで頑張ればたどり着ける、そんな会社にしたいと思います。

韓国から帰ってきた次の日に感じたことをまとめて記事にしておきます。

何度も韓国に行っている人や韓国の方から見たら不快だったり勉強不足な部分があればご指摘いただければと思います。

電子書籍にまとめてみました。

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