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代表ブログ

2022年6月24日

プロの基準に合わせなくてはならない理由

「自分は未経験なのに」
「経験が浅いのに」
「一生懸命やっているのに」

未経験から始めて、
求められていることのハードルが高い、と感じたら、
会社にも、上司にも、
いろんなことを言いたくなると思います。

でも、そんなあなたの言い分は一切関係ない世界に、あなたは飛び込んだんです。

プロのクリエイターの世界

その基準に合わせるか、クリエイターを諦めるか。

基準に合わせられずに、多くのクリエイターを志した若者が諦めていきました。

プロの基準はあなたに合わせてくれません。
あなたがプロのクリエイターに合わせるしかありません。

なぜか。

その理由は簡単です。

あなたが目にするデザインやプログラムはプロが作っています。
素人の人にとっても、デザインやシステムの基準はプロが作ったものになるわけです。
服もそうですね。
音楽もそうです。

プロが作ったものにお金を出して買って、評価しています。

例えば、
バグがあるゲームを買った人はそれをクソゲーと言います。
お金を出して買うゲームにバグはあってはいけないのです。
もしバグがあれば、それはダメな製品。
ほとんど価値のないもの=クソ。
なのでクソゲーと言われます。

基準に達していないデザインも、
クソです。
クソデザインです。

これは、自分が単に汚い言葉を使っているのではなく、
クリエイターが作ったものへの評価として、一般的に使われている
クソ
という言葉を、
デザインやプログラムに当てはめているだけです。
あまりデザインやプログラムに対して、
クソ
とは言わないので、厳しく聞こえるとは思いますが。

でも、
バグだらけのゲームはクソゲー、と呼ぶのは普通です。
また、
全然面白くなかった映画を評してクソ映画、というコメントをしているのを見かけます。

上司が言えば、パワハラ、と感じて不快な感情を招く、
クソという言葉は、
お金を出すユーザーは平気で使っているわけです。

作ったものが素晴らしければファンになる。
そして次の作品も心待ちにする。

でも半面、
ダメならクソと言われる。

なぜなら、
これまで、何かのモノづくりをするクリエイターが、
全身全霊を掛けて、
命を削りながら
残してきた作品が、
モノづくりの基準
になっているからです。

ゲームもそう。
音楽も、服も。
インテリアも。建物も。

みんなその世界のクリエイターが、自分の存在価値と、時間と、人生をかけて作り上げてきたもの。
そんな「作品」がモノづくりの基準になっています。

その作品たちのなかで、
競い合って、生き残ったものだけが、自分たちの元に届いています。
素人の元に届くのもプロの作品です。

素人が作った服は買うことはあまりないし、
素人の作った音楽もゲームもする機会は多くの人はない。

プロが作ったものにお金を出して、消費する。
それが普通です。
あなたの作ったものにお金を出す価値はありますか?

熾烈な戦いで生き残る作品を生み出す、
それが、過去の名もないクリエイターが行って来たことです。

そんな先人たちが作った基準が、今からモノを生み出す自分たちの基準となっています。

ただ、過去の先人たちは、本や動画やネットなどのインタビューで、そのノウハウを残してくれています。
それらを学ぶことによって、
先人たちよりも短い時間で、同じクオリティのものを作り上げることが出来るようになってきています。

でも、その分、過去よりも基準がどんどん高くなっていく。

みんながアクセスできるようにしているノウハウを、
学んで身に着けた現代のクリエイターは、その先を作っていくからです。

だから基準が高くなる。

学ぶクリエイターは先人の失敗や成功から学び、短時間で成長していきます。
だから、大学や専門学校での基本的な教育は非常に重要だと思っています。
その時には意味が無いと思ったことでも、あとあと利いてきます。
少なくとも全部が意味が無かったことはありません。
学んだことだけでも、過去の偉人の名前を知るだけでも、後からの勉強方法が変わってきます。

学ばないクリエイターは、先人がした苦労を、自分の時間を使って同じようにします。
そして偉人ほど凄くないので心が折れて諦めます。
そして、学ぶクリエイターとはどんどん差が開いていく。

まずは学ぶことです。
学び、手を動かし、さらに知識を入れる。

全身全霊をかけて作ったものを否定されるくらいなら、
本を読むストレスは余裕です。自分には。

学ぶこと、知識を入れること、
それがプロのクリエイターになるうえで必要なこと。

当たり前のことかもしれませんが、
自分の文脈を書き綴ってみました。

話を戻します。

エラーがあるプログラムはクソプログラムです。
使いにくいシステムもクソシステムです。

クソゲーを作るゲームデザイナーは、
クソなゲーム開発者で、
クソなデザインをしたデザイナーはクソデザイナーです。
プログラムならクソプログラマーです。

でも、その人の人間としての価値がクソなのではありません。

職業としてクソなだけです。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

納期に間に合わずに悔しくて泣く人がいます。

上司からの指摘が悔しくて泣く人もいます。

でもクリエイターなら、
作ったものを否定されて泣くべきです。

全身全霊を込めて
不安の真っただ中で、
心折れずに、
狂気の中で、
自分の分身を作るべきです。

作品とはそうあるべきです。
作品、と呼ぶのに違和感があるなら製品、でもサービスでも何でも構いません。
同じことです。

それが否定されたら、
自分の存在を否定された。となって、
泣いたり、防御反応とったり、相手を攻撃したり、
それが普通です。

クリエイターはそうあるべきです。
だから扱いにくい。
でも何かを生み出す。

日本中はおろか、
世界中のどこでも仕事ができて、
これからの時代も伸びていく職業。

作ったものによって社会を発展させていく職業、

それがクリエイターです。

プログラム教育が小学校から始まっているなど、
学校でしっかりトレーニングを受けて、世の中に出てくる人がこれから多くなりますが、
その人たちも、プロになるまでは茨の道があります。

でもそれも3年ほどです。

その間にその人のクリエイターとしての基本能力が決まります。

労務の法律を守りながら、
3年以内のスキルを伸ばせるだけ伸ばす。

それが本人にとっても会社にとってもベストだと思っています。

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