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代表ブログ

2020年4月6日

今週から段階的にリモートワークを開始するにあたって、自分の考え方を共有します

非常事態宣言前の今日、思うこと

前回のブログ投稿から10日ほどが経過して状況が変わってきました。

リモートワークについての話をする前にまずは自分の考えを書いておきます。

リモートワークを導入するためには考え方が重要なので読み飛ばさずにしっかりと読んでください。

 

前回書いた5つのシナリオのうち、最も恐れていた、ズルズルと長期戦、そんな最悪なシナリオになりそうです。

ここから状況の悪化が進み、数ヶ月から2年位までの間、コロナウイルスの影響のもとで生きていかなければならない可能性が高いと感じています。

夏場は少し緩んだとしても、また冬場になれば感染者数が大幅に増えることが容易に想像できます。

現在、夏のオーストラリアやニュージーランドでも感染者が増加していたり、熱帯のフィリピンやインドネシアでも日本と同レベルの死者が出ていることを考えると、夏が来るとウィルスの活動は弱まっても全てが終わるという状況ではなさそうです。

また冬場になると感染者数が大幅に増えることが容易に想像できます。

薬の開発は数ヶ月から2年で出来たとしても、それが全員に行き渡るまでには数年かかると考えるのが普通です。

つまり

かなりの長期戦に備える必要があるかなと思います。

これまでは経済を優先と考えていた

自分は小さな会社の経営者なので、経済優先で考えていました。

防ぎきれないのであれば経済を止めずに、経済面でのダメージを極力減らすことを優先するべきと思っていました。

具体的には、できる限り今まで通りの経済活動をして、飲食店をはじめとする多くの業界への影響を最小限にするべきだと思っていましたが、この10日間の状況を考えるとそれも難しそうです。

圧倒的に客数が減っているお店は、これからのロックダウン期を迎え、集客がゼロになる状況でさらにダメージを深めてしまいます。

人件費はある程度は国が見てくれたとしても家賃やその他の経費については経営者が全て借金をして被る必要があります。

先の見えない中、借金をしない選択をする経営者が多く出て、お店がどんどん閉店していくと考えるのが普通です。

多くのお店は賃貸契約を解約するまで半年ほどの契約を結んでいるのですぐにお店が閉まるわけではありませんが、4月の末までに解約を申し出るオーナーが続出するのではないかなと考えています。

この状況で出店を判断する経営者は多くないので今から半年後には

「この店も閉まっている、あの店も閉まっている」

となっている可能性が非常に高いんですね。

賃料が下がってくるとまた出店する人も出るかもしれませんが、アフターコロナ期の不況のことを考えるとその辺も怪しいかなと思います。

多くのお店が閉まると、お店に商品を卸していた人たちや、お店のオーナーにものを買ってもらって潤っていた業界も影響を受けます。

そうなると一気に経済は冷え込みます。

今はショックで経済が落ち込んでいますが、ショックではなく慢性的に落ち込むことになってきます。

経済が落ち込むと収入も減り人々の考え方も変わってきます。

つまり、これまで通りの生活は一旦あきらめなければならない状況になってきたと思います。

普段通りの生活ができなく、

今後の変化に対応しないと生き残っていけないのであれば、

変えるべきところはしっかりと、

大胆に変えていかなければならないと考えています。

ここからは本当にサバイバルです

文字通り生き残れるかどうかの瀬戸際がやってきます。

大きな会社も小さな会社もありません。

正しく適応できなければ、会社も個人も大変なことになります。

でも、会社のお金がなくなるまでは誰もクビにしません。

全員で生き残ります。

全員でこの難局を乗り越えます。

自分は20代の時に、だめになった会社を生き残らせるために、サラ金で借金をして給料払って、その後数年にわたって意味のないダメージを背負ってしまいました。

無借金経営できていた会社が、しかもうちら位の規模の小さな会社が、借金をしてまで給料を払わないといけないという事は、もう立て直しができない状況になっているということです。

1ヶ月や2ヶ月、潰れるのを先延ばしにしても意味がありません。そんな状況になるとみんなの気持ちも離れてしまいます。

人の気持ちが離れてしまうと会社は立て直しできません。

立て直しが効かない状況になる前に、メンバー全員を生き残るために必死にならせる事の方が小さな会社の経営者に必要なことだと考えています。

うちの会社が潰れる状況ならば他の会社も同じ状況になるので再就職は厳しくなっているはずです。失業保険も数ヶ月で切れます。

そんな大変な状況にならないために自分達自身で必死に会社を生き残らせる必要があります。

当たり前の話ですが、お金がなくなれば会社は潰れますが、お金があれば潰れません。

シナジーデザインは

顧客は都市部ではなく全国に散らばっていて

月額固定のサービスが収入の大部分を占める

ので

新規案件がなくても生き残れて、無借金で黒字の状態の会社です。

なので他の同規模の会社よりは生き残りのスタート地点としては良い条件に感じますが、それでも一気に悪くなる可能性があります。

前からサービスに不満を感じているユーザーさんはサービスを止める格好の言い訳を手に入れるわけなのでユーザ数が大幅に減る可能性もあります。

デキテルは現在のところ継続数が90%を超えているので比較的満足度が高いサービスと言えますが、それでも満足度100%でない以上は一気に崩れる可能性もあると危機感を持つべきだと思っています。

まずは自分たちの基準を、危機レベルに合わせて高め、サービスの質の向上に努める必要があります。

そして、現在のサービスに次ぐ新しい柱を作る必要があります。

今作っているマインドマップのツールを始めとしたリモートワークに貢献できるサービスの開発を急ぎます。

補助金の募集が開始される1ヶ月の間に商品化を確実にする必要があります。

かなり短期間ですがやり遂げないとまずい状況です。

ただしリモートワークの商品は今からかなり伸びます。

ここのジャンルの商品を作れるか作れないかが今後の生死を分けることになってきます。

と、ここまで自分の考えを述べましたがロックダウンについて、そしてリモートワークについても書きます。

ロックダウンとリモートワークについて

東京や大阪はロックダウンが発生しそうです。

東京や大阪といった大都市を中心に感染者が次々に判明し、国全体で数千人レベルに達しています。

このまま感染の判明者が数万から数十万人へと一気に増えていく局面に来ています。

注意するべきは死者数で、それが100人を超えてくるとリモートワークも検討すると社内で伝えていましたが、この週末で死者数は100人を超えました。

感染者数が爆発的に増えて、その中の一定数の症状が悪化するため、これからは日本でも医療崩壊が起きてくるので、適切な医療が受けれない可能性が高くなります。

その状況で感染して肺炎を引き起こしてしまうと死につながります。

現時点では亡くなっている人の数は諸外国に比べて圧倒的に少ないですし、

年齢層を考えると直接シナジーデザインのメンバーが重症化するリスクは少ないと思いますが、

家族と同居しているメンバーが家族に感染を広げる可能性もあるため、

今週の水曜日から、

電車通勤しかできない人

55歳以上の家族と同居している人

はリモートワークを導入します。

ただしこのリモートワークは一旦導入すると数週間ではなく数ヶ月に達する可能性もあり、慎重に考えて導入する必要があります。

リモートワークに切り替えている会社は多くありますが、暫定的な対応として切り替えてしまうと、数ヶ月間の間、業務効率の低下が続き最終的にはそのまま職場に戻って来れなくなる人も多くなると思われます。

リモートワークをやるのであれば通勤している時以上の成果が出るように工夫を続ける必要があります。

リモートワークは非常に難しい

通勤しなくていい分、楽になるように感じるかもしれませんが、リモートワークは非常に厳しい。

実際リモートワークに切り替わっているニューヨークの人たちも、ずっと自宅にいるストレスはとてつもなく大きいと言っています。

自分自身も1人で会社をしてる時は自宅で仕事をしていましたがとても辛かったです。

自分との戦いは本当に大変です。

しかも戦いの場が自分のリラックスできる自宅のわけです。

リラックスできる場所もなくなっちゃうんですね。

リモートワークが良いのであれば、誰も事務所もありませんし、コワーキングスペースなんてものが存在するわけがないですもんね。

やはり仕事に特化したスペースで仕事する方が効率は上がりますしストレスも少ないです

リモートワークはかなり覚悟を持って挑まないと、失敗してしまうことになります。

そして失敗すると立て直すのは非常に難しいため、最初の入り方がとても重要になります。

なのでリモートワークの話の前に長々と自分の考えを伝えました。

危機感を持っていないとなぁなぁの中でリモートワークを開始してしまうんですね。

そうなると大変です。

なぜなら

リモートワークを立て直すのは難しい

からです。

リモートワークでは上司のサポートがとても難しくなるのが容易に想像がつきます。

事務所で同じ空間を共有していれば表情や声色で相手のことを読み取ることができますが、リモートワークだとなかなかそれが難しい。

ビデオチャットで表情を見ているかもしれませんが、やはり実際にその場で空間を共有しているのと比べると得られる情報は圧倒的に少なくなります。

経験豊富な人であればそれでも問題ないかもしれませんが、入社後の日数が短い人が多いシナジーデザインでは、やはり直接会って、上司がサポートしながら起きてくる複雑な問題に対応する必要があるかなと思っています。

リモートワークではそれができなくなる。

崩れてしまうと総崩れになって立て直しが効かなくなる可能性が非常に高い。

しかもそうなってしまっても、やっぱり出勤ってわけにはいかない状況になっている可能性が高い。

ロックダウン的な状況になって出社できないのであれば立て直せずにそのまま…

そうならないためには、リモートワークの入り方が非常に重要です。

時間的なものはもちろん、報告や連絡や相談については事務所にいる以上にしっかりと行う必要があります。

しっかり行うと言ってもなかなか難しいので細かな指標の作成が必要になってきます。

そしてルールの変更も必要。

新しいサービス作りも必要。

やらなければいけないことが目白押しです。

自分にしかできない仕事がたくさんあるので、こんな時間にまでブログを書いています。

パンク寸前ですが何とかがんばります。

この辺のルールについては決めていきますが、まずは心構えとしてリモートワークが非常に難しいという事だけは心に刻んでおいてください。

導入についてはまた口頭で話していきます。

ちょっと時間切れになってきたので一旦この辺で終わります。

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