リモートワークが日本中で広まりつつあります。
どんな形であれ、働き方改革が一気に進む事は間違いありません。
リモートワークを導入しようとした際に問題になってくるのはその定義だと思います。
シナジーデザインでも4月の1日からリモートワークを部分的に導入します。
これによって多様な働き方が会社で実現できれば会社に所属する人の形が変わるので前向きに進めたいと思っています。
そこでリモートワークについて少し考えてみたいと思います。
まずリモートワークの基本ですが
リモートワーク中も
通常通り給料が発生するので
その時間の価値は同じ
と強く認識する必要があります。
オフィスは仕事をすることに特化しているので、時間価値が高めやすいようにデザインされています。
リモートワークの場合、
自宅やカフェ
で仕事をすることになるかと思いますが
自宅やカフェは仕事をするためだけの空間ではないのでオフィスに比べると基本的には効率が落ちます。
短期的に見れば上がることもあるかもしれませんがほとんどの人が長期的に見れば効率が落ちます。
その時に重要になってくるのは
同じ価値を提供しなければならないという原則です。
それぞれが工夫をして、オフィスと同じ効果を出せるように時間価値を出せるように環境を作る必要があります。
そうでなければ
自己管理
というとてつもない難しい問題に直面することになります。
自分には勝てない
自分もフリーランスからスタートしていますので
1人で仕事をする期間が数年ありました。
その時に感じたのは
自己管理が1番難しい
でした。
今は部下の管理もしていますが
自分の管理が1番難しい。
一言でいうと
自分には勝てない
です。
自分との戦いを何度も挑みましたが
勝てた事はほとんどありません。
自分には勝てない。
これがリモートワークで非常に重要なポイントになります。
自分の意思の強さで勝負しようとするとうまくいきません
どれだけ職場で強靭な意志を発揮しようとも、1人でいる空間では自分に勝つのは困難です。
自宅では仕事というストレスがかかる行為から全力で逃げようとしてしまいます。
なんやかんやと理由をつけて仕事以外のものに神経を集中させようとしてしまいます。
また、一度集中できても
何らかの拍子に切れてしまった集中力を戻すことが非常に難しいです。
個人差はあると思いますが、数日や数週間単位はできても、数ヶ月や数年単位でできる人は稀です。
なので
自分の意志の力で勝負しようとしないこと
これがリモートワークで非常に重要なポイントになります。
環境を作るしかない
ではどうすれば良いのか
それは
環境を作る
ことです。
人は環境に合わせる生き物なので
自宅でいかに
仕事をする環境を作れるか
これがポイントになります。
仕事ができる環境づくりとはルール作り
では仕事ができる環境作りとはどういったことでしょうか。
デスク周りに必要なものを置く
パソコンの性能を上げる
ウェブカメラを用意する
などが思いつくかもしれませんが
1番重要なのは
ルール作りです。
基本的に人は自分の意思で自分をコントロールすることができません。
環境に適応する生き物なので
ルールを作ることで環境を整える必要があります。
ルールは環境です。
オフィスではデスクがあるからではなく
通信環境が整っているからではなく
ルールが厳然たる事実として存在しているのでルールの適用がやりやすいんですね。
なので仕事が進むんです。
自宅にいる時と
オフィスにいる時では表情や言葉遣い、そして態度まで変わるのが普通です。
これは違ったルールが適用されて、違った人格になるからですね。
人は複数の群れに所属しながら複数の人格を使い分けます。環境に適応する生き物なので環境によっては人格を変えれます。
自宅では自宅のルールがあります。
自分の部屋には自分のルールがあります。
そしてそこでのルールは自分が決めてきました。
都合よく自分で変えたりしてきました。
自宅とは
そういった空間です。
そこに仕事のルールを適用しないといけない時間帯が生まれるわけです。
かなり真剣に対応しないと
簡単に仕事のルールが変わってしまいます。
自宅のルールを適用したくなるわけですね。
しかも質が悪いことに
これが無意識のうちに起こってしまいます。
なので重要な事は
ルールが守れているかどうかを数字で管理することです。
数字でなければ感覚になり
自分のバイアスが働いてルールが守れている錯覚に陥ります。
まとめると
リモートワークで重要なのは
1、ルールを明確にして
2、ルールを守れているかどうかを数字で確認し
3、自分の無意識を可視化できる環境を作る
です。
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長々と話してきましたがこういった話をした理由は、
なんとなくリモートワークだと
自由に自分のルールで仕事ができるから効率が良さそうだな
みたいな考えを持ってる人が多いと感じたからです。
でも多くの場合それは間違いです。
同じ給料が発生するのであれば
期待される時間価値は同じです。
そうであれば
場所はどこであろうとも同じ価値を提供する責任があります。
どういったプロセスやどういった場所でやろうとも同じ結果を出す必要があるんですね。
そして基本的にはオフィスの方がその結果を出しやすい。
という事実をまず認識する必要があります。
自分の無意識を管理する、ルールがしっかりと機能しやすい空間
なので自分の弱さに負けにくい
それがオフィスです。
人は弱い生き物です。
その弱さを克服するためにオフィスがあると言っても過言ではないかなと思います。
そうでなければ高いお金を出してオフィスを借りたり
設備を整えたり
管理者を配置したりする意味がありません。
成果で測れない人がリモートワークをする場合
これまでも日本にリモートワークは存在していました。
でも一般化しなかったわけがあります。
それはリモートワークができる業種が限られていたからです。
リモートワークできる業種とは
成果物や結果
で管理できる業種の人です。
プロセスではなく結果で管理できる人
だけがリモートワークの対象になっていました。
先ほどから人は弱い、自分で自分を管理できないと何度も伝えていますが
結果で管理される人であればそれが強力に働いてプロセスを規定します。
いやいやながらも結果を出さなければ自分の信用や仕事を失うので何とかがんばります。
でもプロセスで管理されてる人はなかなか難しい。
管理する人がいるから頑張れる。
これが認めたくないかもしれませんが厳然たる事実だと思います。
なので、リモートワークで管理の目を離れちゃうと自分で自分を管理する業務までしなければならなくなって
それだと効率が落ちてしまうことになるんですね。
なのでリモートワークの場合は必ずプロセスを管理できて、自分の弱さを克服するための仕組みづくりが必要です。
ウェブカメラを常時接続
具体的にはカメラをつけておく事が重要ですね。
常にオフィスと同じように自分の表情を周りがチェックできる状況に置いておく。
それによって自分の意思ではなく周りからの管理の力も働く環境作りができるんですね。
カメラをつけているけど写っていない、も良くありません。
前提として同じ報酬が発生している状態なので同じ結果を出す必要がありますし、責任は同じにするべきです。
結果にのみ責任を負っているのであればプロセスが重要ですが
プロセスも責任の中に含まれているのであれば、行動も管理される必要があります。
マイルールを作らないことが最も重要
オフィスではオフィスのルールがあってそのルールが適用されます。
それによってプロセスが守られることになります。
自宅では自宅のルールがあるため
カメラ等でオフィスと同じように管理されている環境を作らないと自宅のルールが優先され
プロセスが機能しなくなります。
なのでカメラは絶対に必要です。
そして常に本人が写っている必要があります。
自宅だとカメラに写りたくないのであれば効率が落ちますので、等級を下げたりして対応する必要があります。
また朝礼や終礼も行う必要があります。
基本的に同じ報酬が発生するので、会社づくりに対しての責任も同じように持っています。
会社員の仕事は成果を出すことと、会社づくりへの貢献をすることです。
リモートワークであっても会社づくりへの貢献が必要です。
そして業務時間中は会社に指揮、命令をする権限があるという事実をしっかりと理解することが必要です。
結果だけに責任を負っている専門職や外部委託業者でなければプロセスも管理される必要があります。
オフィスではその人の行動が制限されます。
自宅だからといって自由にできるわけではありません。
会社によっては音楽を聴くのを禁止している会社もあります。
服装も制服にしている会社もあります。
同じ報酬が発生しているのであれば、基本的には同じルールが自宅でも適用されるべきです。
自宅で制服を着る必要があるのかなどルールの再定義が必要かもしれませんが
重要な事は
勝手にルールを変えない
です。これがめちゃめちゃ重要。
自宅は自分がルールを作ってしまう場所なので
簡単にたくさんのルールができてしまうことになります。
なので重要な事は
仕事のルールは勝手に変えない
これが重要です。
ただし自宅での勤務を想定してできていないルールもあると思うので問題になる箇所は上司と相談して会社のルールとして決定することです。
マイルールを作らない、これがリモートワークをする上で最も重要なのかもしれないですね。
具体的なルールについては今から決定していこうと思いますが
基本的にはカメラをつけてマイルールを作らない。
この方針でやりたいと思います。
最初に書いた下書きを一応書いておきます。
仮に成果でわかるような場合は、すべてのプロセスを任せることができますがプロセスで管理する場合は行動を管理する必要があります。
今までは行動の把握が難しかったので結果で把握できる業務しかリモートワークが出来ませんでした。
でも今回のウイルス騒動の影響もあって
プロセス管理が必要な業務も
強制的にリモートワークになっています。
こういった時に重要なのは場所が変わるだけであって
それ以外の責任や約束は何も変わるわけではない。
という前提です。
そこが変わるのであれば責任が変わるので等級や給料も変わるべきです。
給料を死守するためにも、しっかりとルールを適用して同じ結果が出せる。
それが全員にとって最も目指すことだと考え
この難局を乗り切りたいと思います。
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