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代表ブログ

2022年10月14日

仕事は楽しいですか?


(よく似たタイトルの本。けっこういい本で事務所にもあります。)

皆さん、仕事は楽しいですか?

いきなりの質問でごめんなさい。
でも、
基本は仕事は楽しくなんかないですよね。
多くの仕事は誰かのストレスの代行だからです。

家でご飯を作るのが面倒な時に外食したとします。

それは
自分でご飯を作るストレスを誰かに代行してもらってお金を払う、そんな図式ですね。

雨の日なんかで、食べに行くのも面倒な時は
Uber Eatsなどの出前にお金を払って家まで運んでもらいます。
まさにストレスの代行ですね。

お金を払った側は雨に濡れずに食事が出来て
お金を貰った側は雨の中、自転車をこいで食べ物を届けないといけない。

間逆の立場になります。

多くの仕事は誰かのストレスの代行です。
誰かのストレスの代行をしてお金を稼ぎ、自分のストレスを代行してもらうためにそのお金を使います。

平日が仕事の人は、
週末はお金を出す側になって、誰かにストレスを代行してもらいます。
だから週末はストレスが減りますね。

それが平日はお金を稼がないといけないですから
誰かのストレスを代行する側に回るわけです。

月曜の朝は急に立場が切り替わるタイミングです。
そりゃ、月曜の朝は仕事に行きたくなんかないですよね。それが普通です。

基本的に人はストレスが嫌い
でも仕事はストレスの代行、
だから普通の人は仕事なんて嫌いなわけです。

だから仕事が楽しい、っていうのは
非常に特殊な状態
です。

普通は起きえない。

だから、仕事は楽しくあるべき、とか
楽しい仕事がしたい、っていうのはとても難しいことなんですね。

ある意味で仕事が楽しい、っていう人は特権階級なんですね。

でも不可能ではない。
なので、仕事が楽しいっていう状態について少し考えてみます。

仕事が楽しいとは?

仕事が楽しい状態っていうのは
脳科学的に言うと

ドーパミンの量 > ストレスの量 

ってなっている状態です。

逆に

ストレスの量 > ドーパミンの量

ってなっている時は仕事が楽しくない。

仕事はストレスの代行業ですから、
最初はストレスしかないところからスタートします。

必ず、

ストレスの量 > ドーパミンの量

の状態からスタートする訳ですね。
まずはこの状態に慣れる必要があります。
ストレスへの拒絶反応があると仕事に取り組むこと自体が出来なくなります

ストレスのほうが大きい状態、
それが成功するまで続きます
でも成功すればドーパミンが放出されてストレスの多くが消えるわけです。

ストレスの量 ー ドーパミンの量 = 0

という図ですね。

こうなるとストレスが消えてリセットされます。

でも、仕事が終わっても

ストレスの量 > ドーパミンの量

となっていれば、ストレスが徐々に蓄積されていって
いつかはストレスが許容値を超えてしまいます。

許容値を超えると人はその仕事を続けることが出来なくなります。

自分を守るために退職する理由を集めて、理論を構築しその場を去ろうとします。
「方針が嫌い」とか「将来が見えない」とか。
でも基本的にはストレスが処理できなくなったことが退職のスタート地点だと思います。

人は退職はしたくてするものではなく、
自分を守るために仕方なく選ぶ悲劇的な道だと考えています

やりがいを感じない仕事を続けるには?

ただし仕事でのドーパミンが足らない状態、つまり、やりがいや達成感が少ない場合でも仕事を続けることは可能です。

それは、足りないドーパミンが他の何かで補われている時、です。

お金の場合は

お金から得られるドーパミン + 仕事から得られるドーパミンの量 > ストレスの量

という図式になりますし

子供がいる人は

子供の笑顔から得られるドーパミン + 仕事から得られるドーパミンの量 > ストレスの量

趣味がある人は

趣味から得られるドーパミン + 仕事から得られるドーパミンの量 > ストレスの量

となるわけです。

このように
足らない分を仕事以外から補填することは可能ですが、いろいろと問題はあります。

お金についてですが、自分の経験では
お金から得られるドーパミンは給料が上がった時には増えますが、すぐに慣れてしまい給料が上がり続けなければやがて少なくなってしまいます。
お金でやりがいを補填するには給料を上げ続ける必要があります。
なのでシナジーデザインでは基本的に給料は上げ続けています

 

仕事のストレスは仕事で解消する

子供や趣味から足りないドーパミンを補充している人は
プライベートが崩れると仕事も一緒に崩れてしまう危険性を孕(はら)んでいます。

そもそも、仕事のストレスが大きい場合は仕事以外から得られるドーパミンでは相殺できなくなります
それくらい仕事から出るストレスは大きい。

特に給料が増えればその分、ストレスが大きくなっていく傾向が強いので、
趣味のために頑張る、や家族のために頑張る、では追い付かなくなってきてしまいます。

だから
仕事から出るストレスは、仕事の成功で得られるドーパミンで解消する

これが一番良いわけです。

自分は趣味も持っていますし、家族もいます。

確かに趣味からドーパミンは補充できますが、うまくいかない時には仕事以上にストレスが出るときもあります。
家族もしかりです。
家族とケンカしたときなんかは仕事以上に大変な精神状態になります。

だから、仕事のストレスをそれ以外に依存してしまうと意外と一気にいろいろなものが崩れてしまうことがあります。

そうならないためにも
仕事のストレスは仕事で解消する

それが一番です。

仕事でストレスを解消するには成功してドーパミンを出すことです。
ドーパミンが十分に出れば仕事のストレスは消えます。

困難な仕事に成功したことがある人なら、
仕事に成功したときに大きな達成感を味わったはずです。

仕事以外でも、受験で長期間の苦しみを味わった後に合格すれば
苦しみが一気に解消した、みたいな経験をした人もいると思います。

遺伝子にとって生存確率が上がる行動をしたときに、その行動を繰り返させるために、脳からご褒美として気持ちいい電気信号が出される、それがドーパミンなわけですね。

仕事での成功や受験の成功は生存確率を高めることにつながります。

だからドーパミンが放出されます。

そのドーパミンの存在のおかげで基本的には仕事で成功すればストレスは消えます。

仕事で成功してもストレスが消えないケース

仕事で成功しても消えないケースは
脳がその仕事の成功を成功とみなしていない場合です。

仕事での成功が自分の成功と認識していない場合です。

例えば会社を辞めたい、となっている時には
仕事で成功すればするほど、自分の望みである退職から遠ざかっていきますから、ドーパミンは出ません

また嫌いな上司のもとでの仕事も同じです。
仕事の成功は自分で自分を評価することでも認識できますが、
他者からの評価で認識することのほうが大きいですね。

認められて嬉しい、褒められて嬉しい、誰もが経験したことのある、あの感覚です。

でも嫌いな上司から誉められても嬉しさは半減します。場合によっては不快になったりもします。
その人の脳内では上司を敵とみなしています。敵から離れたいのに仕事がうまくいくことによって会社から評価され、よりその上司と一緒にいなくてはいけなくなります。
だから嫌な会社や嫌いな上司の下で働いている時には得られるドーパミンも少なくなってしまいます。

また難易度が低すぎるケースもドーパミンは出ません
達成して当たり前、という状態が続くと、
脳が成功になれてしまい、成功しても何も感じなくなります。
いわゆる飽きた、状態になります。
そうなるとやはり徐々にストレスが蓄積していって、

大きな不満やストレスがあるわけではないけど、なんかやる気が出ない、仕事に行きたくない、となってしまいます。

また、仕事のやる意義、を感じていない場合もドーパミンが出にくくなります。
ドーパミンは脳からの報酬です。

脳が、自分の生存確率が上がった、と判断したときに
同じ行動を繰り返させえるために出すご褒美がドーパミンです。

だから脳が自分の遺伝子の生存確率にとって意味がない、と脳が判断した行動にはドーパミンが出ません
いくら会社にとって意味のある仕事でも、本人がそのメリットを感じていなければ、本人の脳からはドーパミンが分泌されません
そうするとストレスだけが蓄積されてしまいます。

ドーパミンが出るのは飽くまでも、本人にとってメリットがある、行動にのみです。

会社と本人が一蓮托生、という気持ちになっていれば、会社のために = 自分のために となりますが、
会社が嫌いなら、会社のメリット ≠ 自分のメリット と乖離してしまって
成功してもドーパミンが出ません。

なので、会社が好きなうちは苦でなかった仕事が、会社が嫌いになると苦しさしか感じなくなり、ストレスの蓄積が一気に加速されて数カ月以内の退職につながってしまいます。

上司の役割は会社のメリットと個人のメリットを常に一致させる

では、どうすれば良いんでしょうか?

それには上司の役割が非常に重要です。

先ほど話したように、仕事は基本的にストレスの代行です。
(一部の仕事は選ばれし特殊な才能あふれる人がする、誰かの夢の代行、みたいなものもあります。ただ、ここでは割愛します)

だから仕事そのものがストレスです。

人はストレスが大嫌いです。
そしてストレスを強要してくる相手も大嫌いです。

会社や上司は仕事を部下に渡します。

でも仕事 = ストレスです。
部下からしたら上司はストレスを渡してくる相手です。

だから普通にしていたら、部下は会社も上司も嫌いになります。
もっというと部下の脳、特に古い脳は上司も会社も嫌いになります。

そして嫌いになれば
仕事で成功しても得られるドーパミンの量は激減します。
なぜなら、会社の成功 と 自分の成功 は一致しない
と脳が判断するからです。

仕事を通じてドーパミンを得るには
その会社に属していることが本人にとってメリットがある、と脳が認識している必要があります。

だから上司は会社の正しい、と本人の正しい、を一致させるために
言葉や評価やツールを使ってありとあらゆることをする必要があります。

上司がその責任を放棄すると部下はストレスアウトします。

上司の「育児放棄」は最大級の罪

例えるなら、
ベンチャーは無人島で村づくりをしている厳しい環境です。
そんな厳しい環境に未経験で入ってきた20代の
部下は一人では生き残れない

誰かの助けが必要です。
ひとりで生きていけない、という意味では
ある意味で
赤ちゃんと同じです。

その人をケアしないのは
育児放棄と同じ

会社員としての死を意味する退職に追い込んでしまいます。
退職で終わりではなく、
大きなストレスとなかなか消えない傷を与えて厳しい社会に放り出す

そんな残酷な行為です。

その罪の重さは計り知れない、
そう考えています。

シナジーデザインでも、この育児放棄は何度か繰り返されてきました。

自分の仕事が忙しいからといって、上司が育成や保護する責任を放棄していた状態ですね。

これまでは、この部下の育児放棄が起きると、代表である自分が直接部下のケアをしていました。

実際の子育てで言うと、親が忙しくて子育てをしないので、代わりにお爺ちゃんが子供のミルクをあげたり、おむつを替えたり、寝かしつけたりしている状態ですね。

実際にお爺ちゃんなら定年退職と化して時間があるかもですが、今の自分は成長中の会社の社長です。

自分が育児放棄した親の代役をし続けている限りは会社は大きくなりません。

だから、このあたりでしっかりと上司が育児に当たるように会社の体制を変えていく必要があります。

このブログを1つのきっかけにしていきます。

 

 

最後にまとめます。

仕事は基本的には厳しい。

でも楽しくすることも可能。

別の言葉で言えば

達成感 > 苦しさ

となっていれば仕事は楽しいし、

苦しさ > 達成感

となっていれば仕事は苦しいわけですね。

誰もが、出来れば苦しさよりも
達成感を味わいたいですよね。
でも、達成感は成功しないと出ない。

これがとても大きなポイントです。
仕事が楽しくなるためには成功が必要です。
そうでないと脳内では達成感につながるドーパミンが出ないからですね。

失敗が続けば仕事は楽しくないわけです。
ストレスが蓄積されるからです。
ドーパミンが出ればストレスは相殺されて消えますが、
それは成功しないと出ません。
成功が無ければ、つまり失敗が続けばストレスが溜まり続けてやがて限界値を超え続けることは出来なくなります。
限界値を超えればそこから離れるための理由、つまり退職の理由を探し始めて、やがて退職の理由がしっかりと構築できれば退職してしまいます。

仕事でのストレスは基本的に仕事から得られる達成感、つまり仕事から得られるドーパミンで消せます。
達成感は仕事での苦しみを和らげる鎮痛剤です。
そして、成功が続けばドーパミンがドバドバ出て、ストレスを忘れるくらいの達成感や充実感を味わえて仕事が楽しくなってきます。

とにかく仕事が楽しくなるためには成功が必須なわけですね。
いや、仕事なんてそもそもが楽しいもんではない。
だってストレスの代行をしてお金をもらう行為なんですから。
少なくとも遊びの「楽しい」ではなく、成功したときに得られる満足感や充実感を「楽しい」と表現しているだけです。

仕事は楽しさを追い求めるものではなく、
ストレスが許容量を超えないように
ストレスをドーパミンで相殺
しながら
ストレスの許容量を増やしていく
ことをひたすら続けることが必要です。

そうしているうちに
スキルが上がり、少ないエネルギーで成功できるようになり、
またストレスの許容量も増えていれば
余裕をもって仕事をこなせるようになります。

そうなった時に初めて余裕をもって仕事が楽しいと言えるようになると思います。

楽しく仕事が出来るのは
地道にストレスと向き合い、地道に成長してきた特権階級だけのものだとも思っています。

あなたの周りには本当の意味で
周りに楽しそうに仕事をしている人はいますか?

そんな人の数は少ないはずです。
かなりレアキャラなはずです。

そんなキャラになるにはまずは強くなる必要があります。
そのために、今、目の前のことを続けましょう。

一日、一日。

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