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2022年10月13日

好きと嫌い

好きと嫌いを一言で言えますか?

僕の定義では

好きは対象を見た時に
古い脳からドーパミンが出る状態

逆に
嫌いは対象を見た時に
古い脳からストレスが出る状態です。

脳は好きと嫌いで僕らを操る

僕らには脳があって、
僕らの人生はその脳に支配されています。

脳に振り回されながら、人生を生きている しがない動物とも言えます。

脳が僕らを支配するのは基本的に二つの信号だけです。
ドーパミンストレスです。
ちょうど自動車がアクセルとブレーキで進んだり、止まったりするのと同じです。
ドーパミンはアクセル、
ストレスはブレーキ
の役割
を果たします。

ドーパミンは
基本的に自分や子孫の生存確率が上がる時に放出されます。
「いいぞ!もっとやれ!」
と脳が行動を後押しするわけですね。
良い行動、と古い脳が判断したときに
ご褒美を出してくれるわけです。
だからドーパミンは医学用語では報酬系と呼ばれたりします。

逆に
ストレスは自分や子孫の生存確率が下がる、と脳が判断したときに放出されます。
「やばい!逃げろ!!」
ってなもんです。
自分の生存確率が下がる可能性がある時、
つまり危険に直面したとき、
多くの場合、戦うより、逃げるほうが生存確率は上がります。

だから僕らの古い脳は「逃げろ!!」という意味合いを持つストレスの信号を出してその場から立ち去らせようとします。

ちなみに戦うと決めた場合は別の脳内物質を放出します。
聞いたことがあるかもしれませんがアドレナリンというやつですね。
これが出たら瞳孔が開き、血流を増やし筋肉を増強し、痛みを感じにくくします。
戦うためのモードに突入する訳です。

ストレスは逃げろ、という電気信号
アドレナリンは、戦うための電気信号
こう見ると
ストレスとアドレナリンは全く真逆の性質を持つ、とも言えるわけですね。

とにかく僕らの人生は脳に支配されていて、
脳は基本的にアクセルであるドーパミンブレーキであるストレスで僕らをコントロールしている、と言えるわけです。

好きとは?

ブログタイトルにある
好きと嫌い
もこのドーパミンとストレスで言い表すことが出来ます。

ところで
好き、とはなんでしょうか。

普段から
アレが好き、
とか
これが好み
とか言ったりしますが
好き、とはどういう状態なんでしょうか。

自分が考えるのは

好き、は脳内にドーパミン発生装置が出来た状態

と言えると思います。

何かを見た時に、ドーパミンが放出される仕組み
が脳内に出来上がった状態

人間界では
それを好き、と表現しています。

好きという言葉が多用される

恋愛のケース

で見てみましょう。

好きな人のことを思い浮かべるだけで満足感にひたれる、
そんな恋愛中は、脳内にドーパミン発生装置が出来上がっている状態
と言えると思います。

好きな人からLINEのメッセージが来ると、その装置が動き出してドーパミンが放出されます。
会ったりしたらもっと多くのドーパミンが放出されます。
ハグしたり、××したらもっともっと脳からご褒美が出るわけですね。

それは、脳内にドーパミン放出装置が出来上がっているからです。

一度出来上がると、相手の容姿とか関係なくなります。
ブサメンで貧乏で、女グセが悪くて、そいつが厄年(やくどし)でも、
その相手を見てドーパミンが出る装置が出来上がったらもう手遅れ、
そんな相手を好き、の状態になっちゃいます。

そして
ドーパミンは中毒になります。
会えなければストレスが溜まります。

会えない時には満たされずにストレスが溜まります。
恋愛の苦しさは、
喫煙者がタバコをやめるときの苦しさと構造的には同じ、
脳が求めるものが手に入らない苦しみです。

また、
麻薬と同じように
同じ量では満足できなくなります。
最初は一目見るだけで良かったのに、LINEしたくなったり、会いたくなったりします。
もっともっと相手の声を聞きたくなったり、
もっと一緒にいたい、とかなったりします。
ふと我に返りましたが48歳のおっさんが会いたい云々って書いてて気持ち悪いと思いましたがこれはあくまで脳内の反応の話なのでご容赦ください。

脳内にその装置が出来上がっていなければ、
LINEが来ても、会っても、何も感じません。
なかなか好きにならない、って人は脳内にこのドーパミン発生装置ができにくい人なんですね。
一度も好きになったことが無い人はそもそも恋愛脳の作り方が分からないし、
過去の恋愛なんかで大きなストレスを感じた人はドーパミン装置を作るのを避けたりします。
だから好きになりにくい。

逆に恋愛体質って言われる人は、脳内ですぐにドーパミン発生装置が出来上がりやすい体質の人ってことですね。

恋が冷めた、
とはこのドーパミン発生装置が壊れてしまった状態
ですね。

前までは嬉しかった相手からの電話が急にめんどくさくなったりしたら、それは脳内のドーパミン発生装置が壊れてしまったということです。
ドーパミン発生装置が壊れてしまったら
好きではなくなります

そして、壊れたものはなかなか直らない。
それは電化製品でも脳内のドーパミン発生装置でも同じです。
だから多くの場合は買い替えるほうが早い。
でも、直して使うことが出来るようになると愛着が沸いて一生ものになることもあります。

とにかく
好きとは脳内にドーパミン発生装置が出来た状態と言えます。

これは何も恋愛だけに限りません。

スポーツが好きな人は
スポーツをトリガーにしたドーパミン発生装置が出来上がっていると言えます。

旅行が好きな人は
旅行をトリガーにしたドーパミン発生装置が出来上がっていると言えます。

爬虫類が好きな人は
爬虫類をトリガーにしたドーパミン発生装置が出来上がっていると言えます。

この理屈から
仕事を好きになることも出来ます
仕事から多くのドーパミンを得ることが出来れば
ドーパミンの中毒性が働いて
もっと多くのドーパミンを仕事を通じて求めるようになります。

これが、仕事が好き、の状態です。
より多くの仕事をして、より多くのドーパミンを欲する状態です。

この状態になっている人は実際に世の中に存在します。
だから仕事を好きになることは可能です。

仕事からしかドーパミンがで無くなったらそれはワーカホリックと言われる状態です。

そこまで行くとあれですが、
「仕事を好きなるとは意味不明」
って人もいると思いますが、
仕事での成功は強烈なドーパミンを発生させるので、仕事が出来るようになれば、普通は仕事が好きになります

大事なことなのでもう一度言います

仕事での成功は強烈なドーパミンを発生させるので、仕事が出来るようになれば、普通は仕事が好きになります

20代の頃は仕事が嫌いなのが普通

逆に仕事が出来ない時にはドーパミンの量よりもストレスが多いので、普通は仕事が嫌いです。
20代の頃はやっぱり成功よりも失敗のほうが多くなるので、仕事が嫌いな状態で普通だと思います。

仕事が嫌いでは無くなるのは
仕事が出来るようになって、ストレス量よりもドーパミンの量が多くなったとき
です。

自分の個人的な考えでは
ストレスの量を抑えるよりもドーパミン量を多くして脳内のバランスを取ったほうが人生が豊かになると思っています。
もちろん人によりますが、ベンチャーの状態では克服するべき問題が多いので、そっちの方が合っていると思います。

また50歳前の自分が言うのは生意気かもしれませんが、人生はストレスの連続です。
どっちみち仕事以外でもストレスがあるならストレスの処理の仕方を仕事を通じて20代のうちに学んでしまったほうが良いかな、と思っています。

また
仕事のストレスなら、上司が一緒に対応してくれますし、会社に同じストレスを体験した仲間がいる可能性が高く、さらに仕事はストレスの代行業でもあるので、ストレスの処理をすればお金になります
だから、仕事を通じてストレスの処理の方法を学ぶのは合理的だと思います。

まぁ、これが好きについてのざっくりとした話です。

嫌い、とはストレス発生装置が出来上がった状態

では嫌い、について話します。

先ほど、
好きはドーパミン発生装置が出来上がった状態と表現しました。
ドーパミンとは脳からのご褒美です。
ドーパミンがでると、気持ちいいんですね。

逆に嫌いは
脳内にストレス発生装置が出来上がった状態です。

好きが相手が最低な男でも、ドーパミン発生装置が出来上がってしまったら好きになるのとまったく同じ理由で
相手がすごい人でも、
あなたの脳内でストレス発生装置が出来上がったら
相手のことを見るたびにストレスが発生してしまいます。

つまり
嫌いになります。

相手の人間性や、行動や、将来的な可能性その時の判断基準になりません。

その時、その瞬間の脳の状態やコンディションによって
簡単に変化する、古い脳の基準で一度、この相手は自分の生存確率を下げる、
つまり敵だ
と認識してしまえば
もう手遅れ、
普通にしていればその相手をずっと敵としてみなしてしまいます。

敵なので避けます。
敵なので存在を消そうとします。
敵なので攻撃します。直接でなくても、影でも、心の中でも

ここで問題なのは
古い脳の判断基準が現代社会に適合していないケースがままある、と言うことです。

脳科学の研究によるとわれわれ現代人の脳は2万年ほど前の旧石器時代から全く進化していない、
というのが定説です。

2万年前の環境、
つまり、動物を狩猟で仕留めて、群れを作って共同生活をし、
毛皮を着て、石の武器を使っていた
あの頃に適応して出来ている訳です。

いわば原始人の時に出来たわけです。

そのころには上司、という概念はありません。
なんなら仕事、という概念もありません。

だから古い脳は上司の存在をうまく捉えることが出来ない。
少なくともかなり意識をして、
注意深く存在の意味を伝えていかないと、なかなか理解できない。

常に怖い顔をして、時に厳しい指摘をする上司は
僕らの脳からしたら、明らかに敵の行動パターンです。

だから普通にしていたら、嫌いになる。

とくに先ほどから「古い脳」と表現している大脳辺縁系と言われる脳の部位は
論理ではなく瞬発的に、好き嫌い、を判断します。

普通にしていたら上司との関係は破綻します。

上司の気配を感じるだけで古い脳が僕らにストレスを感じさせる、
そういう状態になるまでに時間はかからないわけです。

上司を嫌いになるのは幸せ?不幸せ?

でも上司とうまくいかなければ
基本的には会社で幸せに働くのは難しい。

そう考えます。

理由としては
まず上司は基本的に部下の味方です。
基本的には社外のライバルなど同じ敵を持ち、
同じ問題に取り組みながら、
同じルールの下で行動します。

基本的には味方ですよね。

でも対立したりします。

それは理屈ではなく、脳内の電気信号によるものです。

つまり、好き、嫌いです。

脳の出来上がった時期と、現代社会の仕組みがずれているので、
上司を味方にするのは難しい。

でも、
上司が自分にとって必要な存在で味方になるべき存在、と明確に言語化出来れば
上司を敵とみなすことがなくなり、
そうすれば無意味なストレスが出なくなるはずです。

そのためには
古い脳がいつ、どのようにして、どのような出来事ができっかけで
相手を敵、とみなしたか、
を突き止める必要があると思っています。

かなり難しいですが、
リラックスした状態で
その時の状況を思い出して
感じたストレスや、苦しさや、腹立たしさも含めて脳内で再現し
その時にするべきだった正しい行動をする必要があると思います。

それによって、
長期記憶の塗り替え、いわゆる記憶再固定化をすることでうまくいくと思います。

以上が
好きと嫌いについて最後は強引にまとめた記事になります。

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