仕事で上司から
「自分で考えて行動してね」
と言われたり
「勝手に動く前に、相談して欲しかった」
と言われたりして混乱した経験はないですか?
一見すると、
真逆に見えますもんね。
せっかく自分で考えて行動したのに怒られたり、
今度は逆に、良かれと思って相談すると
「そんなことくらいは自分で決めて」
と突き放されたりもします。
たしかに訳が分からなくなりますね。
こうなると、
上司が気分で怒っている
ようにも見えてきます。
なので出来るだけ機嫌が良さそうな時に相談しよう、
みたいな方向に行きます。
でも、それは間違いです。
上司の中には
相談するべきこと
と
自分で判断すること
には
明確な線引きがあるんです。
その線引きは何だと思いますか?
、
、
、
、
それは
ルールか? 例外か? 想定外か?
の3つの線引きになります。
会社は人が集まったグループです。
グループの定義は同じルールに従う人の集団
になりますのでグループにはルールが存在します。
会社の場合は
明記されているルールは
社則やマニュアル
になり、
明記されていないルールは
行動方針や常識
として存在します。
ここで
A
という問題が起きたとします。
問題Aをどのように処理するかは次の流れになります。
問題Aが起きた時のマニュアルやルールがあるか?
ある場合はそのマニュアルやルールに従います。
その場合には相談は要りません。
いちいち相談が必要ないように
マニュアル化やルール化しているわけですからね。
そのルールの範囲内で自分で考えて行動してください、というのが上司が求める積極性です。
では
マニュアルやルールと別の処理をする場合は?
その場合は
例外処理
となり、
上司への相談が必要です。
上司は問題Aはマニュアルに沿って処理されると
思っていますから部下が勝手に別の例外処理をしてしまうと、
上司は正しく現状を認識できなくなります。
そうなると
問題が起きても処理に時間が掛かりますし、問題を予測して動くことも出来ません。
決まっているマニュアルやルールと違う行動をする場合は必ず上司への報告や相談をして情報を共有する必要があります。
この時、勝手に自分の価値観ややりたいことを優先して判断するのは積極性、ではありません。
でもルールを理解していない時には普通にしてしまう行動です。
存在を知っているだけではルールを理解したとは言えません。ルールについて話をして成り立ちやルールに込めた想いなども知る必要があります。
ただし
マニュアルやルールが決まっていない
予想外の問題も存在
します。
この場合も基本的には相談が必要です。
予想外の問題に関しては部下が勝手に判断すると、致命的な失敗になる可能性もあります。
実際の戦場で偵察兵が、相手の戦力が予想の10倍ほどあることを見つけた場合に、部下が勝手に戦闘をする判断をすると部隊の全滅につながります。
どのようにしてその場を離れるかは偵察兵の判断に任せられますが、戦術の変更は上長の判断が必要ですね。
判断をするためには
ルールやマニュアルを理解
していなくてはいけません。
またルールは明記されたものだけではありません。
明記されたものは分かりやすいのですが
多くは明記されていない
行動方針や常識
と呼ばれるものになります。
会社が完璧なマニュアルを作ってくれれば、と思うかもしれませんが、現実的には難しいです。
未来に起きることを完全に予測することは不可能ですし、細かく分類しすぎると作成コストも膨大になりますし、教育するにも時間が掛かります。
国のルールである法律はルールづくりの専門家たちが作っていますが、
すべての問題を処理できているわけではありません。
法律にも隙間がたくさん存在します。
例外や未整理の問題は
裁判
という形で明確になっていきます。
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まずはルールをしっかりと把握するために
継続的にルールを確認する仕組みを導入します。
朝礼でルールを共有する時間を持っていましたが、復活させたほうが良いかもしれません。
とにかく重要なのは
ルール化されているか
ルール化されていないか
の判断を全員が出来る状態にすることです。
ストレスや失敗は曖昧な部分に潜みます。
出来るだけ明確にすることで
ストレスを減らしていきたいと思います。
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