ホーム

代表ブログ

2020年4月23日

シナジーデザインで起きている混乱、それはコロナのせいではない

今、シナジーデザインでは
会社の中が混乱している状況です。

この問題について
明確にしておかないと
多くのメンバーのストレスが溜まってくると思うので
一度、明確にしておきます。

今起きている問題

その本質は

チーム作り

の問題です。

他の会社のように
コロナの対策のリモートワークが直接の原因ではありません。

未経験のメンバーを

マネージャー経験のない人が管理している

という難しい状況で生まれているものです。

これはかなり難しい。

経験のあるマネージャーでも未経験者を育成するのは難しいのに、
経験のない人がそれを行おうとしている。

そりゃ、難しいですよね。

どの位難しいかというと
以前のブログでも書いた

日本の会社で5人以上の会社に出来るのは7社に1社だけ

「日本に社長が何人いるか知っていますか?」
https://syde.jp/w2/archives/9162

という数字が物語っています。

5人というのは
一人の人が管理できる上限と言われています。

シナジーデザインは現在、正社員が13人なので
管理者を増やす必要があります。

これも以前のブログで書いていた通りですね。

「会社が成長しているタイミングではポストが人よりも多くなる」
https://syde.jp/w2/archives/9390

で、
この

管理者を増やす

フェーズはとても難しいですが、
大きくなる会社は乗り越えているものなので
自分たちは管理者を増やすことにチャレンジしている状況です。

創業時であれば
経験のある優秀な同業とかと一緒に独立できたかもですが、
社長が一人で始めちゃった会社が途中から成長を目指す場合、
けっこう大変です。

やっと一人前になったメンバーが
他のメンバーの育成や管理をしなくてはいけなくなる。

2人チームと3人チームは難易度が全く違う

それでも
部下や後輩が一人の場合は何とかなります。

なぜなら、
会社には一定数の難易度の低い仕事
があって
新人にはそれを任せることが出来るからです。

一般的に
作業や雑用
と言われているものですね。

シナジーデザインでは4番仕事

と呼んでいます。

1番仕事が経営に関係する仕事で
2番目がマネジメントや重要な仕事、
3番仕事が実装や仕様作成、
4番仕事が雑務や作業です。

相手が新人であっても
指示する仕事の
難易度が低いので
意外とうまく行きます。

作業もある程度は仕組み化されているので、
簡単に引き継げます。

それによって勘違いをする訳ですね。

自分はマネージャーとしても優秀だと。
作業をしてる人も勘違いします。この業界でやっていける、と。

全然違います。

作業はマネジメントをしなくても指示を出せます。
単純で、明確で、確定しているので、難易度が低いんですね。

でも、それが

3人チームになったら崩壊します。

新人が入ってくるので
これまで4番仕事をしていた人が
3番仕事をするようになります。

これまで作業だけをしていて
変な自信を持っていた人がミスを連発しだします。

さらにマネージャーも混乱します
部下に3番仕事をさせるようになると、
これまで
「作業」
だけをしていた人が、

「仕事」
をする責任に対応出来ずに
あちこちで責任放棄が発生します。

遅延する
報告をしない
作業を引き受けない

上司を否定
会社を否定

努力を放棄

など
様々な問題が発生します。

まぁ、
当然ですよね。

それまでは
単純で難易度の低い作業だけをして、
出来る人、気分になっていたわけです。

急に仕事が出来なくなった自分を
受け入れられないのは理解できます。

でも、それは違います。

最初の時点から
目標とするところを上司が伝え、

作業ができる = 仕事ができる

ではない

ということを明確に伝えるべきだったんですね。

それを怠っていたから、
3番仕事をする準備が全くできていない、
成長していない状態のまま、
仕事
を振られてしまっただけです。

でも成長を目指している会社が人を採用するのは、
会社の規模を大きくするためです。

会社と一緒に成長できる、と感じた人のみです。

「自分は成長しません」

「自分は作業だけしかしません」

という人であれば採用しませんので
成長することは約束の中に入っています。

さらに提示された等級に同意しているのであれば、
その等級で期待されることを果たす責任があります。

等級の給料をもらいながら、
その等級の基準仕事に記載されている仕事をさせたら

思っていたよりも難しすぎる

負担が大きい

という人は

どれだけ楽な仕事だと思っていたの?

って思います。

それなら、最初から
「自分は 難易度の低い作業しかしません!」
と面接で伝えておくべきだと思います。

参考記事
「成長する前提で採用する「未」経験者採用」
https://syde.jp/w2/archives/10575

少し話が逸れましたが、
2人チームではうまくいっていたほとんどのチームは
3人になった途端に崩壊します。

よほど準備を念入りにしないと、まぁ崩壊しますね。

理由は上記のとおりです。

肝心なのはいったん崩壊してからです。

崩壊してから、どうやって立て直すか、

それが、本当の仕事なんですね。

そういう意味では
今、そのフェーズまでウチの会社が来れていることは
ある意味で
順調にフェーズをクリアしている

とも言えます。

とにかく、
今のシナジーデザインの問題は、

システム、デザイン、マーケの3つのチームを
ほぼ同時に
3人チームに増員したことで
本格的なチーム化の必要性が生まれたけど、
各チームがそれにうまく対応できずに混乱しまくっている

というのが本質です。

それでも、
昨年末までは
社長がすべてのチームのマネジメントを
担当していたので混乱が抑えられていました。

でも、
それではマネージャーが育成されないので会社は成長しません。

それもあって
社長が新サービスの開発に専念しました。

各マネージャーに2ヶ月間の責任を与え、
管理の責任をマネージャーに任せました。

マネージャーが
自分の権限で管理をする体制になったんですね。

その結果、どうなったか?

大混乱

です。

2020年の1月2月の2ヶ月間は各マネージャーに完全に任した形です
タスクと目標を与え計画的に2ヶ月は現場を離れましたが
その結果が散々でした。

約束した仕事は全く終わっていない。

なのに、
報告はしない

タスクを勝手に変える

などの責任放棄の行為が次々と発覚しました。

その散々なことを隠していたので
発覚しだしたのが遅れ、
ちょうどリモートワークのタイミングと重なった、いうだけの話です。

というのが現在のシナジーデザインの混乱の理由と分析しています。

たしかに問題はありますが、
自分は立て直せる、と確信しています。

その理由は

だめなことが明確になったことと
だめな状況でも逃げ出さずに頑張るメンバーがいる事です。

少し前に元メンバーの誕生日会を
半分リモートの簡単な形式で行いましたが、
その時の空気感がとても良くて
改めて素晴らしいメンバーだなと思いました。

このメンバーを減らさずに
今からの苦境を何とか乗り切っていきたいと思っています。

でも改善をしなければ会社自体が潰れてしまうので、
誰を減らす減らさないどころの話ではないです。

改善しなければ会社自体がなくなる仕事なので

厳しくても変えながらしっかりと生き残れる状態にしていきたいと思います。

電子書籍にまとめてみました。

正社員が1年で働く時間は<br>たった22%ってご存じですか

「正社員が1年で働く時間は
たった22%ってご存じですか」

代表ブログでアクセスの多い記事をピックアップしております。

幸せに働くとは何か? その答えがここにある。
奥野 勝也 (著), シナジーデザイン株式会社 (著) 形式: Kindle版

Amazonで99で販売中

Kindle Unlimited会員なら0円

書籍の詳細はこちら
求人バナー

このページの上部へ戻る