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2024年1月12日

残業を減らしながら給料を上げる方法

納期意識をしっかりと身に付けた人(A)は時間のコントロールができるようになり、
残業は当然ながら減ってきます

一方で納期意識が身に付いていない人(B)は、
年齢とともに増える責任を残業でカバーしようとするので残業時間がどんどん増えていきます。

図にすると下記のような感じですね。

 

Aの人は納期意識を身に付けるまでは残業などの辛い思いをして納期意識を身に付けます。でもそれを身に付けたタイミングから残業時間は大きく減っていきます。

一方でBの人は責任の増加と共に残業が多くなっていきます。

さらにAの人は時間価値も高くなるので給料も上がります
残業を無くして、給料を増やす、それを実現するには
逆説的ですが、最初に残業でも何でもして、絶対に約束を守る、そのプロ意識を身に付けることです。

それについて掘り下げていきます。

減らすべきは”年間”残業時間や”生涯”残業時間

残業時間は直近ではなく年間で考える。
もっと言うと年間よりも生涯残業時間で考えるほうが、
適切に色々な判断が出来るようになる、
と思ってきました。

残業の多い少ない、はトレンドで決まる

残業が多い会社と少ない会社どちらがいいですか?
当然少ない会社ですよね。

残業や無駄が多い会社、それはもう今のトレンドから完全に外れています。

ずっと根性論で仕事をし続ける。
そんなものは全然、時代錯誤なので、強く否定する、
自分もその意見に同意します。

ただ残業を全て排除する。
それも違うと最近気付くようになってきました

残業は一度、全て廃止という流れにしたんですが、うまくいきませんでした。
なぜか?

残業を完全になくすと
時間が来たら帰れる、と考えてしまい、
成果ではなく時間で仕事をする

ようになるからですね。

(全ての人がそうだというわけではありませんし、
シナジーデザインでも残業をせずに成果を出す、
ということにこだわっているメンバーもいます。)

会社で働く人は

A 成果に責任を持つ人と、
B 働く時間に責任を持つ人

この2つに分かれます。

誰かが作った仕組みを運営する人、

仕組みを作る人

という分け方も出来ます。

会社は両方の人を、時間で雇う形になります。
1時間いくらと設定して、それに働いた時間をかけて給料を出すわけです。

でも実際にはBの人には成果を求めているわけですね。

成果を求める仕組みを会社が作って
働く人は全員が実行するだけ、

みたいな考え、
それ自体が古い考え、と思っています。

蟹工船の時代や工場勤務のような肉体労働だけで成り立っている時代であれば、それでも成立したと思いますが、
今、多くの正社員に求められるのは知識労働です。
主導権が働く側にあって、働く側が考えて、頭脳を使って何かを生み出していく
イノベーションを起こす、そういうことが期待されているわけです。

ドラッガーが過去に予言した通り肉体労働から知識労働に移ってきています。

その中で時間だけの管理では
何も成果を出すことができない状態になっています。
日本の生産性の低さが指摘され国際的な競争力が低くなっているのもそういう点からですね。

何が言いたいかと言うと、
成果で管理する場合、成果を出せないケースも出てくるわけです。

当然ですね。
それを全て会社が負担するというのが残業ゼロということですが、
それであれば未経験の人は成長しにくい、ということが分かりました

ある程度成長したプロだったり、
学校で納期意識やプロとしてのマインドをしっかりと叩き込まれた優秀な人であれば問題がないんですが、
未経験で中途採用で採用した人であれば、
その納期意識が叩き込まれるまでの間は
残業でも休日出勤で対応してでも終わらせる経験をさせてプロとしてのマインドを醸成させるべき、そう考えています。
もちろん必要な残業代等は支払った上でです。

ちょっと余談になりますが、
ただ、そこも判断が難しくて、
今いるメンバーなら10時間で出来ることが30倍の300時間かかる、って人が出てくることもあります。
その分 290時間分の残業代を支払うのか?ということになります。
通常の業務にプラスして40万円ほどの残業代を支払う、それが正しいのかどうか、判断が難しくて今も悩んでいる部分ですね。

残業は終わるまでやらせる、が正しい

シナジーデザインは「デザイン」と名前がついているように制作会社からスタートしています。
2000年代はこの業界では徹夜なども残っていましたし、
終わるまでやる、のが当たり前でした。

でも、自分自身が、徹夜などは基本的に好きじゃないので
基本的に徹夜などはない会社でしたし
小さい会社の中ではまだ残業は多くないほうでした。

なので徹夜が無いことが売り、
残業をさせても1時間だけとか、そんな流れになってきていたのですが、
そうなると、納期を平気で1ヶ月延ばす、みたいな状態になってきたんですね。

これはいけない、と思っていろいろと手を加えたのですが、
結局は

終わるまで本人にやらせるしかない

という結論になりました。

その日、その日に30分とか1時間とか細かい残業を1年間やるより
必要な時は徹夜では何でもして、
納期を守らせて
納期意識をつける

それしかない、かなと思っています。

逆にそれをしなければずっと、

時間が来たら終わる

という甘えが残ってしまいます。

通常の仕事で数年かけて成長していくのであれば良いのかもしれませんが、
ベンチャー企業の専門職やクリエイターは話が別です。

成果で管理されるべきです。
成果で評価されるから、その中で自由に動く権利があるわけです。

成果で評価されたくない。
で自由が欲しい

成果で評価されたくない。
で自由が欲しい、
もしあなたが専門職で、それを望んでいるなら、それは単なる甘えです。

プロは軒並み強く、しっかりとしたプライドを持っています。
多くは納期を守ることと自身の仕事のクオリティーにプライドを持っています。

そのプライドが、一つの環境となり、
人にレベルの高い仕事をさせるようになります。

その状態になるためには、
最初徹夜してでも、
休日出勤してても仕上げきる、
納期とクオリティを守る。

した約束は絶対に守る。

そういう育成をする必要があります。

モノづくり系の大学や専門学校で
そういった教育を受けていない未経験の人ならなおさらです。

うちの会社も少し方向転換をします。
ずっとというわけではありませんが、
納期が守れない場合は、
含み残業の範囲内で残業で対応させる形にします。

これは基本的には今までと特に変わりませんし、
含み残業の時間を増やすわけではありません。
でも、強さを持ってしっかりと、終わらせる教育をしていく、ということです。

また社員を潰すつもりもありませんし、
離職率は低くとどめたいと思っているので、

しっかりと部下の状態を見ながらチームとして納期を必ず守る、
という文化ができるまでこの方針でやってみたいと思います。

また上司から先に帰宅する、ということも徹底していくべきかな、とも思います。
そのあたりは営業チーム以外のシステム、デザインチームではすでに機能するようになってきたかな、と思います。

結果として

年間の残業時間を減らし、
働くメンバーの一生の残業時間を減らす。

そういう方向で
目の前のものは残業してでも終わらせる。
そういう強いチームにしていきたいと考えています。

そして、今いる社員の平均給与を450万円にまで引き上げたいと思っています。
(現在は400万円)
そのために必要な生産性の向上を、いろいろな角度から行いますが、
その一つとしてプロとしてのマインドを早めに身に付ける教育の仕組み、を構築していきます。

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