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2020年3月6日

人が判断を誤る理由 ー無意識と意識そして現在と過去

正しい判断ができればいいですよね。
仕事でも正しい判断をし続ければ基本的に成功します。
でも人は残念ながら失敗をする生き物です。

頭ではわかっているのに結果的に失敗することの多いことと言ったら。

なぜこんなことになるんでしょうか?

自分はその理由が
人の意思決定は意識している自分と、
無意識の自分が絡み合って行っている行為だから
と考えています。

理屈的には正しい判断をしている意識の自分を、
意識していない無意識の自分が邪魔をする
という構図になってるのかなと思います。

詳しく書いていきます。

意識状態と無意識状態

人の頭の中は4つに分かれると思います。

意識している自分無意識の自分

そして現在の自分過去の自分

図解するとこんな感じになると思います。

通常、自分らしさ、とか自分の考え、
というのは現在の意識している自分となります。

そして何かを意識して判断した過去の自分、
意識している過去の自分も本当の自分、
として受け入れやすいと思います。

でも誰かを教育したり、
仕事で成長を目指すときに重要になってくるのは
意識している自分ではなく
現在の無意識の自分と過去の無意識の自分です。

反対に無意識に何かを決定する現在の自分も存在していて
自分がコントロールできない何かを決定したりします。

具体的に言うと朝に無意識のうちに
目覚ましを止めてしまったりするのも
そういうカテゴリーになると思います。

社会人ならば仕事での判断の時に、
無意識のうちに成果につながるものよりも
自分の負荷の少ないものを選択してしまったりすることですね。

脳の構造で言えば新しい脳ではなく
古い脳で判断しているのが無意識の自分と言えると思います。

何か問題があったときに反省文で出てくるのは
基本的に意識している自分の中からのみとなります。
過去の自分がこうやって考えていたとか
今の自分がこういう風に考えているなど。

なのでその考えを改めないといけない。

みたいな反省の仕方になりますが、
実はそれでは物事は変わりません。

なぜなら人がものを判断するときは意識している自分の他に
無意識の自分の意思決定が関係してくるからなんですね。

例えば今から毎朝10キロ走ると誓いを立てたとします。
でも実際に1ヶ月間毎朝10キロ走っている人はほとんどいないはずです。

10キロ走った方が体にも良くてダイエットにもなって、
自分の意思の強さも証明できる。

良いことずくめなんですが、実際にはできない。

何故かというと朝起きる、
そして走り出すと言う行為に意識している自分だけではなく
無意識の自分も関係してくるからです。

朝しんどいからやめておこうとか、
前の日に飲み会を入れて言い訳を作っちゃえとか、
あえて腰を痛くして走らないようにしちゃうとか。

無意識の自分が邪魔をしてきます。

弱い自分とか、悪魔が囁くみたいな言い方をしますが。

要は短期的にしんどいこと、
ストレスになる事を遠ざけようとするのが無意識の自分です。

長期的な目線を持っていないので
仕事や勉強や自分への投資等には向きません。

なぜこんなことになるのかは
自分は脳科学者でないのでわからないんですが、
人が原始生活を行っているときには長期的な目線に走るよりも
まずは今を生き抜くことが重要だったので、
無意識の生命維持装置である古い脳の判断が、
意思決定の重要な要素として取り入れるようになった
のかな
と考えられると思います。

長期的な目線に立って判断をすることが多くなった現代に
古い脳は適応できていない
ことが、
こういった問題を引き起こすのかなと思っています。

なので現代に生きる自分たちは、
意識して古い脳の機能を制限する術を身に付ける必要
あるのかなと思います。

なので

問題を明確化するときには、
無意識の自分の判断も推測
して、
その時に頭の何が中で何が起こっていたのかを
明確
にする必要があると思います。

なぜなら無意識の自分は次回も、
「無意識に」同じ判断をしてしまうから
同じ結果になってしまうんですね。

同じことを何度も繰り返してしまうのは、
無意識の自分が判断に参加している、
と考えるのが自然だと思います。

逆に言うと、正しく物事を行うには
いかに無意識の自分をコントロールするのかが重要
だとも言えます。

部下への指導の際も同じです。

人は自分の無意識の行動を自覚できません。
だって無意識なんですから。

なので

部下が無意識にどのような判断をしているのかは、
部下は分かっていません。
なので上司は部下に代わって部下の無意識の判断を、
部下の行動から推測し、
部下の代わりに具体的に考えてあげる

必要があるのかなと思います。

無意識を顕在化する。

そのことによって無意識の行動は初めて変化させることができます。

仕事の成果を残すために無意識を制御する必要があるのであれば、
無意識も改善する対象になってくると思います。

もちろんプライベートや仕事以外の時間の考え方は
全く関与する必要はありません。
仕事に関係する意思決定については、
無意識のレベルまで明確化することが必要だと考えています。

人の意思決定には意識的なものと無意識的なものがあります。

それは人の脳が大脳新皮質という人の脳と、
大脳辺縁系という動物の脳から成り立っている
ことから
くるのだと思っています。

この辺をコントロールすることができれば、
より多くの人が正しい判断をできる会社になっていけるかな
と思っています。

なんだかややこしい文章になっちゃいましたが
昨日ミーティングで話していた内容を記録として残すためにも
この記事を書きました。

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