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代表ブログ

2020年3月19日

人は一瞬で判断する

人が判断するときは一瞬です。

いろいろ考えて出しているようでも、
基本的には一瞬で物事を決めています。

それは人がものを判断するときの仕組みに関係しています。
人が何かを判断するときは、2段階に分かれています。

まずは

本能をつかさどる古い脳である大脳辺縁系

海馬という場所に貯め込まれた長期記憶から
一瞬で結論を弾き出します。

2段階目として新しい脳である大脳新皮質
色々と言語化して理屈をつけていきます。

2段階目はいわばおまけであって、
基本的には1段階目で出された結論を証明するために
いろんな言葉を後付けするだけです。

ほとんどの場合は一瞬で

自分の中の正しい答え

は決まっているんですね。

なので、何かについて話し合う時は
自分の中で決まった事をその場で口にすればいい。
うまく表現できなくてもとりあえず口に出せばいい。

なぜなら、

それが自分の答えだから

ですね。

誰かと話していて口ごもっちゃう時の多くは、
最初の答えが相手の望むものではないと判断した時なんですね。

「これを口に出しちゃうと突っ込まれるなぁ」

とか

「めんどくさくなるな」

とかで引っ込めてしまってるんです。

やる前からストレスがかかっている状態だったらうまくいくはずがないんで、
必ず頭に浮かんだ事は自分の中の結論だと考えて相手に伝えるように。

思い出してみてください。
最初に浮かんだ事と違う事が結論になったことってありますか。

よっぽど分析してっていろんな材料を集めた場合、
違うなって思う時があるかもしれないですが、
でもそれは過去の自分の記憶データベースを
塗り替える作業までしてやっと変わることであって、
その場で理屈がおかしいみたいにはなかなかならない。

基本的には8割から9割は一瞬で出たものが
最終的な判断になっている生き物。

少なくとも頭に浮かんだことが
その時点では自分の最良の判断なはずです。

プライベートの場合は口に出さない方が良いことも多いと思います。
それは我慢しておくことも必要です。

でも仕事の場合は判断を間違えます。
特に何かを作るときは自分の中の判断がどうなっているかを
相手と共有する必要があります。

なぜなら上司と話している時以外でも
判断はずっと無意識に行われていて、
無意識に間違った判断をし続けることになるから
ですね。

それが相手の望んでいるものかどうかは関係なく、
「頭に浮かんでいることは口に出しなさい」と伝えています。

いわゆる直感を信じる

とか

いろんな言い方があるけど

頭に浮かんだ事は自分の中では全て理屈があって
自分の中では最良の判断なんです。

脳の海馬に貯め込まれた長期記憶というデータベースから、
脳が一瞬で正しい答えを判定してるんですね。

判断を変えるためには長期記憶を塗り替えるしかありません。

長期記憶がどうなっているか、
を考慮せずに考え方だけを変えようとしたり
行動を変えようとしても意味がありません。

自分の判断は一瞬で、自分の意思に関係なく行われる。

その前提で
どのようにして判断が行われているのか、
どのような長期記憶をもとに判断が行われているのかを
突き止める
必要があります。

以前に怒られたことがトラウマになっていて、
怒られることを避けようとしているのか、

または以前に映画で見た
仕事ができるビジネスマンの理想像みたいなものが
関係しているのか。

彼女や彼氏から言われた理想の恋人像
みたいなものが影響しているのか。

何が関係しているのかを明確にする必要があります。
そしてそこを塗り替えない限りは同じ判断を繰り返します。

ただなかなか自分ではその記憶までたどり着くことができません。
なので第三者の存在が必要なんですね。

仕事でその役割をするのが上司です。
自分の判断が無意識に一瞬で行われるという前提のもとに、
上司と話しているときに自分の判断を包み隠さず伝えるべきなんです。

でそれが間違ってるかどうかを相手に判定してもらえばいい。

間違ってる場合は自分の中の長期記憶が
おかしくなっている可能性が高い
んで
それはどこかを突き止めます。
修正しない限りは考え方は変わらないので
ずっと同じことを繰り返すだけになります。

もしAくんが同じ失敗を繰り返しているのであれば、
実は自分の頭の中では失敗することが正しいと思っている可能性が高い。

失敗することが正しいというと語弊があるかもしれないですが、
失敗することの方が自分にとってメリットがある
と考えている可能性が高い
と思います。

その答えを嘘ついてねじ曲げて伝えてしまっても
後から自分で行動を起こすとき必ずその最初の判断に戻っちゃう。

だから自分の行動が変わってない。

上司からの質問に
急に黙り込んでしまう部下は
頭ん中に
言ってはいけないことが浮かんでるだけ。

だから

それを言ったら怒られると思ってるんで黙りこくる。

それだけ

何も浮かばないですっていうのは
怒られる答え以外に他に何も浮かばないですという意味合いなので、

上司は
「頭に浮かんだことをそのまま伝えなさい」と
促すべき
だと思います。

部下は間違った考え方になっているわけだから、
そのまま放っておいても間違った行動を必ずします。

そしてそれが部下の長期記憶と大脳辺縁系から
一瞬で導き出された判断なわけです。

部下にとって最良な選択肢なわけです。
最良な選択肢をみすみす捨てる事は難しい。

だから部下は同じ失敗を繰り返します。

でもこれって非常に危険なんですよね。

同じ失敗を繰り返し続けるわけですが、
上司から怒られた時は本当のことを言わない。

ずっと嘘をついていることになる。

そうするとやる気がないとか、
何を考えてるのかわからない、
みたいなことになっていきます。

もう一つたちが悪いのは、
部下自身も意識して嘘をついているわけではないので、
上司と部下で頭を抱える状況になってしまいます。

もう一度言います。
判断

一瞬のうちに

無意識のうちに行われます。

無意識の部分を制御しない限りは
正しい判断ができない
と考えた方がいいと思います。

ただ誰しも怒られるのは嫌だし、
わざわざ怒られるような行動をとる人はいない。

でも特に新人期間においては

目的が

怒られないこと

になっている人が多すぎる。

と感じています。

怒られないことを最優先にして仕事をしている、
または自分の負荷が少ないこと、
自分のストレスが少ないこと
それを1番重要な判断基準として判断をする新人が多い
と感じています。

でも目的は怒られる回数を最小化することではなくて、
自分の責任を果たして
社会の中にあるストレスを解消して
対価をもらう。

それが仕事の目的のはずなので
ストレスの数を最小化しようと思うと
そもそもの目的からずれるので
うまくいかないことが多くなる
んですね。

結果的にストレスが余計に溜まってしまうんです。

勝てるルールと違うルールでゲームをしているから
ゲームの点数が低くなっているだけ。

ゲームに勝ちたいのであれば、
ゲームのルールに沿って動くべきだと思います。

仕事をするとは、つまりは、
正しい判断をし続ける。

それがルールになります。

そして正しい判断をするのは非常に難しい。

正しい判断をするためには上司や先輩の力が不可欠になります。

であれば頭に浮かんだ判断は1つの重要な情報として
チームと共有する必要がある、と思います。

人は誰しも弱いのでなかなか難しいですが、
重要なルールは、思った事は共有。

なぜならそれは自分の結論だから。

あまりにも的はずれの場合は怒ることもあるかもしれませんが、
基本的に怒りません。

嘘をつくよりは本当のことを喋る方が圧倒的に良いからです。

逆に良くないことであっても、
最初から本心をしゃべっているときは褒めているはずです。

そちらの方が問題解決に近づいたことになるので
会社にとっては有益なんですね。

でも頭に浮かんでいる良くない判断を伝えたくないばかりに、
別の当たり障りのない言い回しを考える事は誰にとってもプラスになりません。

判断を誤る大きな原因になるからですね。

黙ったら頭の中ではNOと思っている。
なので突っ込む、
これは会社中で徹底していきたいと思います。

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