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代表ブログ

2018年3月29日

人はみんな自分が絶対に正しい、だから相手の行動を否定しても意味がない

小さな会社を経営していて部下と接していると
意見が相手と食い違ったり議論になったりすることがありますが、
それを10数年繰り返してきて、
相手の行動は相手にとってその時点でベストな選択肢
と確信するようになりました。

人は基本的に自分が正しいと思った行動を取ります。
今まで自分がした経験や過去に得た知識、また将来への希望に基づいて、その時に最も正しい行動を取ろうとします。

みなさんは
最近、自分で間違ってると思って行動したことはありますか?

間違っていると思って行動したことはほとんどないはずです。
色々な条件の中でその時の自分がとれるベストな選択をしているはずです。

正しくないと思っている行動をとると強いストレスが発生します
ストレスが溜まる行動をしていると、いつか我慢の限界を迎えて破綻してしまう。
会社で言うと退職。夫婦で言えば離婚。親子では絶縁など。
我慢する、という行為は結論を後に延ばすだけであって遅かれ早かれ終わりがきます

だから相手の行動が、自分の思っていたものと違ったときに、
自分の思い通りに行動だけを直させても、
相手は少しのあいだ我慢するだけで、
すぐに元の行動に戻ってしまいます

議論に勝って相手に自分の意見をねじ込んでも、
納得していない限り行動は変わらない
何度かは我慢しますが、
結局、相手は自分が正しいと思うことに戻ります

誰かの行動を変えたい場合は、考え方を変える必要があります。
行動が食い違っている元になっている考え方を突き止めて、そこが変わるように文脈を整える

相手の頭の中でも明確に言語化されていないことも多いので、
一緒に言語化をする作業も必要になる場合があります

話し込みですね。

してもらいたい行動がある場合、
それが相手にとっての正しい行動
になっている必要があります。

相手にとって正しくない事は絶対に長く続きません

考えを変えさせるのはとても難しい

ただ、ご存じの通り
考えを変えてもらうのは簡単なことではありません。

考えが食い違っている部分を見つけるには相手からの信頼と
しっかりとしたコミュニケーションがなければ成立しません。

本心で何を考えているのか
その考えに至った理由は何なのか
そういった深い部分にあるところを共有できるくらいの信頼関係が出来上がっている必要があります。

信頼関係を築くには相手が味方である
と感じていることが重要です。

シナジーデザインがコミュニケーションに多くの時間を割いているのはこのためです。

まずは信頼関係の構築が必要

相手の信頼を得ていない状態で相手の考えを変えようとすると必ず拒絶されます。
敵からの意見を素直に聞くことなんてできないですもんね。

自分に危害を加えない、と信じている味方の意見でなければ、受け入れることができないようになっているだと思います。

集団が同じように動くには、まずはそこにいる人たちが味方である、と信頼する関係を築いてから考え方を統一する必要があります。

考え方が違っていると必ず行動も違ってきます
行動だけを無理に変えてもストレスが溜まり、集団はいつか破綻します。

話し合いの基本としては
相手の考えをリスペクトしながら話を聞きます。
そして、どこが違ってるのかが明確に
します。

その時に相手の行動を肯定する必要もなければ、否定する必要もありません
淡々と相手の文脈を聞くことです。

そしてその文脈を書き留めること。
書き出すことで相手の文脈の整理が付きます。
そして、自分の文脈と相手の文脈の違いが見えてきます。

違っているポイントを見つければ、
会社なら会社、家庭なら家庭の前提において
どちらの考えを採用するのが良いのか? を冷静に話し合います。

正しいと思っているということは理由がありますので、
自分の文脈と違う点は「この部分はちがっている」と相手に率直に伝えます。

否定や攻撃の気持ちを持って指摘すると相手も防御反応をとるので
攻撃の気持ちは一切なくして冷静に、自分の文脈を伝えます。

言葉を選ぶ必要はありますが
違っている部分については明確にしないと考え方は変わりません。

肝心な部分が曖昧なままだと、
お互いに自分の都合の良い解釈をするので、
違和感があるとこについては適切にツッコミを入れ、
曖昧な部分を明確にしながら話をしていく必要があります。

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みんなが同じことを考えて同じ目標を達成するために力を合わせる

メンバーそれぞれが
常に自分が正しいと思うことができている会社
はとてもいい会社だと思います。

そういった会社を実現するためには
同じ情報をできる限り共有して
同じ判断が出来るようにする必要があります。

相手の考え方をハッキングするのではなく、
根気強くお互いの「正しいこと」をすり合わせていく作業が必要なのです。

湧き上がってくる感情はその人にとって正しいことです。
その感情を隠したりごまかそうとしてもストレスが溜まるだけです。

感情の存在をしっかりと認め、
その上でどう行動するのかを冷静に考える。

「腹が立つ」なら「腹が立つ」で良いし、
「嫌い」と感じるなら「嫌い」なのは事実なので、
その感情を押し殺すのではなく、
なぜ腹が立つのか、
なぜ嫌いなのかの原因を言語化する。

原因を自分の中で突き止め、
どう考え、行動すれば怒りが全く出ないようにできるのかを考えるようにします。

根本の原因を見つけて、そこを解決しない限り考え方は変わりません。
考え方が変わらなければ行動も全く変わらないのです。

我慢ではなく、理解をする

やっぱり我慢はいつか限界を迎えます

なので仕事でも、基本的に我慢をしてはいけません

理解をするんです。

自分の行動の理由や相手の行動の理由を。
そしてお互いの「正しいこと」を共有できるまで話し込みます。
そのためにも共通の理念が必要になります。

ストレスなく働ける職場では、自分が正しいと思う行動を常にとることができるはずです。

そのためには共通の認識であったりルール 、
その行動をとる理由やルーツをしっかりと共有できる環境にしていく必要があります。

今作っている経営理念もそういった環境の一つですし、
社内マニュアルもそうです。
このブログもそういった環境作りの1つです。

自分は自分の持ってる考え方を出来る限り分かりやすく発信しようと思ってます。
そして、みんながストレスなく働ける良い会社を作り上げたいと思っています。

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