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2022年3月28日

ゴールから逆算できるようになると新人卒業

最近、
逆算
という言葉を使って、
社内で指導することが多くなっています。

この逆算、という考え方は
プロとして仕事をする上で
必須の考え方になるのでブログ記事でも書いておきたいと思います。

未経験が大半の会社

シナジーデザインでは中途で採用していて、
この2年間で9名の未経験者の採用を行いました。

メンバーが19名になるので
約半数の人が未経験で、しかも業界歴2年以内、という会社になります。

分かっていてやったことですが、
いわば素人が大半の会社、
けっこう危なっかしいですね。

でも、この未経験者が半分の会社が
2年で
売上もメンバー数も倍近く
に増えました。

売上が増えたのは
入社した社員が頑張ったのももちろんあるんですが、
彼らの先輩や上司たちが部下の育成を通じて成長し、
一人前になり、そしてプロに成長していった
ということが挙げられます。

離職率が下がって、
成長した社員が会社にとどまる仕組みが出来たこと
が大きな要因ですね。

そして、ここからは
この2年間で入社した未経験の人が
一人前になり、そしてプロになっていくフェーズに差し掛かります。

例えばデザインチームであれば

・プロの上司
・新人
・新人
・新人

というメンバー構成だったのが

・プロの上司
・一人前
・一人前
・一人前

というメンバー構成になる時期を向かえています。

これまでは、せっかくスキルのある上司が
新人のケアやサポートでプロの思うようにアウトプットが出せなかったため、
1+1+1+1=2
くらいのアウトプット量になってしまっていました。

それが、
上司が自分の仕事に専念できて、さらに新人がアウトプットを出していけるので、
1+1+1+1=4
を目指せる状況になりつつあります。

こうなると生産性が一気に2倍になり、
これまで手が回らなかったタスクにも着手できるようになり、
また予定外の残業を減らしていけるようにもなります。

ただ、その一人前になる上で
絶対に身に付けなければいけない考え方というか、行動指針があります。

それが
ゴールから逆算する
という考え方です。

ゴールから逆算

新人の頃は
ゴールからの逆算ではなく

スタートからの積み上げ

で仕事を考えてしまいます。

自分の対応可能なことをする
のが自分の仕事の責任、
と考えてしまうんですね。

どうせ自分で全部は対応できないので、
出来るところまでは頑張ろう
という考え方です。

これは
ゴール、つまり責任を果たすためには何が必要か、
と考えるのではなく、
スタート時点で見えていることを順番にやって行って
時間が来たら終了

みたいな仕事の仕方につながります。

このやり方では
求められる時間内で業務を終わらせられることはほとんどなくなってしまいます。

行けるところまで頑張って、
でもやっぱり時間内で終わらせられないので、上司に対応をお願いする、
みたいな仕事のやり方です。

このやり方では、
上司は部下の対応に追われ、
さらには部下側も自分で終らせるプロとしての自覚
を感じさせることが出来ないので、
ひとりのプロと新人の集団、となってしまいます。

上司は、成長しない部下に苦慮し、
部下は怒られ続ける、みたいな状況ですね。

これは最悪です。
これを打破するには、部下側が自分のできるところ、つまりスタートから積み上げではなく、
ゴールという責任を果たすためには何が不安か、
ということを着手時に考え、
上司に相談し、
ゴールまでの道のりに横たわる不安点を潰してから業務に着手する、
という考え方に変える必要があります。

未経験なんだから、ゴールが見えないのはしようがない、
と思うのは分かりますが、
自分の出来ることをやろう、
という考え方では、最後に
予想していなかった問題が次々に出てきて破綻
してしまいます。

デザイン制作や
プログラムなどクリエイターの仕事だけではなく、
ライティングやレポート提出などのマーケティングのタスクでも
納期が守れないのはこのスタートから積上げ方式の考え方が大きく影響しています。

納期までに必要なクオリティの仕事
が出来るプロになるためには
常にゴールを思い浮かべながら、
そこからの距離を測り続ける
ゴールからの逆算
が必要になります。

重要なのは、
着手時にゴールをイメージするだけではなく、
タスクに取り組んでいる間にずっと、
ゴールを明確に見据えておくことです。

逆算というのは、
単に作業残り時間を把握していることだけではありません。
現在の進捗と
残り時間を比較しながら、
最適な手法を選択していく、
という判断をしていく、ということです。

自分が10数年の間、制作やマーケティングの指導を行っている経験で言うと
納期に間に合わせるプロは
例外なく、この逆算をしながらの業務を行っています。

逆に納期に間に合わせることが出来ない新人は
例外なく、スタートからの積上げ方式
で業務を行っています。

新人と一人前のプロとの境界線は
何年仕事をしたか、ではなく、
いつ、このスタートからの積上げ方式から
ゴールからの逆算方式に切り替われるか、の部分に引かれていると考えるべきだと考えています。

たしかに、難しい。

新人の頃は目の前の作業で手一杯、
それも分かります。

ストレスの中で、一生懸命に頑張っていることは分かります。
辞めずに頑張っていることはとても尊い。

でも、
頑張りだけを評価してしまうと、
その人はずっと新人の行動方式から抜け出せずに、
納期を守れないまま、クオリティを守れないまま、
苦しい仕事に取り組むことになってしまいます。

それのほうが、
会社にとっても本人とっても誰も得をしない状況と言えます。

とはいえ、
1年目の新人にいきなり、
ゴールからの逆算、と言っても現実的ではない。

だからこれまではプロである上司が最後の仕上げをサポートする、場合によっては引き取って仕上げる、
みたいなことをやらざるを得ませんでした。

それをやってきたからこそ、
何とかアウトプット量を維持し、
会社の規模拡大につなげられたとも言えます。

その間の上司の頑張りも評価しています。

でも、それでは
1+1+1+1=2
の状態を抜け出せない。

抜け出すためには、
業界歴1年を経過した人から順番に
ゴールからの逆算
方式に切り替えていく必要があります。

この考えのもとに先月の2月の初めから
主にデザインチームで意識改革を行ってきました。

そこから1ヶ月半ほどが経過しましたが、
先週に全員が期日内にタスクをすべて完了する100%達成をすることが出来ました。

瞬間的とはいえ、
1+1+1+1=4
を達成したことになります。

考え方や意識を変えるのは想像以上に大変です。
メンバーはそれに対応し、しっかりと踏ん張ったと思います。

でも、考え方を変えるには
それが定着するまでやり遂げないとすぐに元の考えに戻ってしまいます。

だからこそ、今、この記事を書いています。

自分が出来ることを、行けるところまでする
ではなく、
ゴールから常に逆算しながら、最適な行動をとる

に変えきることが、今、必要なタイミングです。
ここが勝負どころと言えます。

プロ
一人前
一人前
一人前

というチーム構造に切り替えるには自然に任せては実現できません。

ある程度強引にでも
ゴールから逆算させて、達成させる
と一定期間継続する必要があります。

それによって
達成するのが当然、
という必達の文化が出来上がり、
制作会社として、一つ次のステージに上がることが出来ると考えています。

シナジーデザインでは
単純で明確で確定しているものが作業
複雑で不明確で不確定なものが仕事、との考え方の指針がありますが、
作業ならともかく、
仕事になると複雑さ、不明確さ、不確定な状況への対応
の勝負
となってきます。

新人が何の問題もなく仕事を終えられることはほぼありません。
解決策も分かりません。

だから目の前の仕事を一生懸命に、
となってしまいます。

でも、それは単なる作業で
仕事ではないですね。

もちろん、仕事を単純化して、明確にして、確定させて作業化することは会社の競争力を上げるうえで大切です。

でも、数人のチームでは作業化させられる仕事にも限界があります。
また成長した後のことを考えると、複雑な仕事に取組めるコアのメンバーを育成する必要もあります。

なので、このタイミングで
作業だけをする新人
から
自分で仕事ができる一人前のメンバー
に切り替えます。

それが会社にとっても
本人の将来にとってもベストな選択だと考えています。

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