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2019年11月5日

必ず成功できる道と、必ず失敗する道、どちらを選ぶ?

もし、
必ず成功できる道

必ず失敗する道
の二つ
があったとしたら
皆さんはどちらを選びますか?

普通は必ず成功できる道ですよね。

でも
その成功できる道の条件が
毎日、欠かさず腹筋を200回
だったらどうしますか?

成功できる、と分かっていても
しんどいので、失敗する道を選んじゃいますよね。

だれでもしんどいのは嫌ですもんね。

これはダイエットだけじゃなく
仕事でも同じことが起きます。

成功よりもストレスが少ないかどうか

成功できるか
どうかよりも
直近のストレスが少ない方法

を選んじゃうんですね。

例えばデザイナーが
時間予算2時間の画像制作をする場合、
最初の1時間に
紙でラフ案を6案出して、
その時点で上司からの承認を得て、
次の1時間でイラストレーターやフォトショップで仕上げるほうが成功の確率が高くなります。

ってか1時間で6案も考え出せればほぼ成功します。
ソフトを使うと無理でも、頭の中では高速に画像を作成できます。
なので紙ラフなら1時間で6案は可能です。

でも、
これはしんどいんですね。
頭の中で6案も考えるのはしんどい

なので多くの新人さんは
頭で考えずにいきなりイラストレーターやフォトショップに着手しちゃう。

上司に、まずは頭で作りなさい、と言われても無視します

それで2時間ほどこねくり回して、
上司が突っ込むと
「できませんでした」
と、事後報告がくる。

「次は頭でしっかり考えます」
というんですが、
やっぱり、いきなりイラストレーターやフォトショップを使っちゃう。

理由は
そちらのほうがストレスが少ないから、
なんですね。

1時間で6案を考えるよりも
2時間で1案を考えるほうが負荷が少ない
ですもんね。

プログラマーなら
仕様を考えきる前に実装に入るし、
マーケターなら
トークを考える前に電話をかけちゃう

どれも負荷が高いか少ないかで判断している事例ですね。
無意識に。

単純で、明確で、確定している作業を好む

だって仕事はしんどいし、ストレスがたまる。

だから出来るだけストレスを減らしたい、と考えるのが自然。
なので、新人さんの古い脳は出来るだけ
単純で
明確で
確定している
仕事、
いわゆる作業をしたいと考えているんですね。

あんまりエネルギーを使わないで済みますから。
なので、仕事でどうしてもやらなければならない環境以外では、仕事のことなんてしない。

これが普通です。
ダメな人でも、努力が足りない人でも、ぐうたら人間でもなく、それが人間の本質

普通にしてたら仕事なんてやりたくないもの。
だから会社以外での努力が出来ない。
至極当然です。

上司は部下が「家で頑張ります」と言い出したら危険な状態と認識して家での作業を禁止するぐらいの対応が必要です。

でも、その結果、どうなるかというと
専門職であれば
仕事に成功するスキルが無いままなので
必ず失敗します。

失敗するとストレスが解消されないので、より仕事がしたくなくなります

で、失敗を重ねる悪循環になっていきます。

専門職は一度
手に職
をつけるとそれが一生の武器になりますが
武器を手に入れるまでは失敗の連続です。

失敗が一定期間続くと人は耐えられないので、タイムリミットが来る前にスキルを身につけなくてはいけないんですね。

 

脳の命令に従うだけだと、楽に流れる

ちょっと話が
それたので元に戻します。

仕事をするとき、
負荷を減らしたいのが本心だけど、
それを上司に言うと、突っ込まれるので、
成長したい、
出来るようになりたい、
と口では言います。

で、問題なのは、
それも本心なんですね。

ウソでもない。

本気で思っていて、必要だとも思っている。
でもそれは、顕在意識では思っていても、潜在意識では思っていない。

別の言い方で言うと
人の脳である新しい脳で思っていることであって
動物の脳である古い脳では思っていないんですね。

古い脳は
出来るだけ負荷がかかることを
させないように止まれ!のストレス信号を出します。

古い脳は原始時代の行動パターンで判断します。

お腹がいっぱいなら狩りに出かけないほうが
生存確率が上がるので、お腹が膨らんでいれば、
ぐうたらしているのが、生物としては自然なんですね。

で、現代人は基本的にお腹が満たされているので、
体からは(本能は)
休め
という信号がでているのに
新しい脳では
月曜なんで仕事に行かなきゃ
って思って
バグってしまうんですね。

なにかミスをした時も原理は同じで、
口ではミスが嫌だ、と言っておきながら、

本当はミスにつながる行動を本能では
欲していることが多い
んですね。

なぜかというと、そちらのほうが負荷が少ないからですね。

試しに新人が
二つの選択肢を持っているとします。
負荷が高いほうと、少ないほう。

その時に新人が選ぶのは多くの場合、負荷の少ない方法です。

「指示を勘違いしていました」
などといいますが、実際には負荷が少ないかどうかで判断していることが多いですね。

簡単に言うと
責任が出来るだけ少ない
行動を選ぼうとします。

単純
確定していて
明確な仕事ですね。

無意識で、古い脳が
ストレスが出来るだけ少ない方法を選ぼうとしてしまいます。

でも、それでは失敗します。

だって成功するかどうか、で判断していないからですね。

仕事は、誰かのストレスや出来ないことを代行してお金をもらう行為です。
ストレスに立ち向かって解消しないとお金になりません。

少しでも隙を見せると動物の脳が、ストレスが少ない方法、ストレスが少ない方法、とあなたを導いていきます。

それは失敗が確定している方法です。

仕事は成功しなくてはストレスが解消されません。
そして仕事はストレスの代行業です。

ストレスを少なくできそうな道に見えても結局はストレスが残る道です。

しんどそうに見えても、成功する道に進むしかなんですね。

でも一人で進む必要はありません。
ストレスから逃げない、と心の中で宣言すれば
しっかり、上司がサポートします。

成功する道を進みましょう。

複雑で、不明確で、不確定な仕事をするには

ここで成功へと続く道について少しだけ触れておきます。

成功へと続く道は

単純で、明確で、確定している作業とは全く逆です。

複雑で、

不明確で

不確定

それらが仕事と呼ばれます。

複雑さとの戦いなので、問題を定義するだけでも多くのエネルギーを奪われます。またいくつもの方法を試す必要が出てきます。

不明確なので情報を出来るだけ収集し、問題の明確化も求められます。

さらに不確定なので、一度決めた仮説も正しいとは限りません。不安の中で業務を行う必要がありますね。不安を取り除いてはいけません。安心してしまうと問題を不用意に確定させてしまい不確定さに対応できなくなってしまいます。

この複雑さ、不明確さ、不確定さはCUA要因と呼ばれ アンディー・グローブの名著「HIGH OUTPUT MANEGEMENT」で説かれている考え方です。

この本の中では、新人はCUA要因の少ない業務しかできないが、徐々に組織にフィットすることで、次第にCUA要因の高い仕事を出来るようになる。そのほうが給料が上がる、と書かれています。

会社と作業をする約束をしているのか、仕事をする約束をしているのかにもよりますが、仕事をする約束をしているのなら、複雑で不明確で不確定な問題に取り組むことが責任、そうあきらめることが、仕事をする最初の一歩になってくると思います。

複雑なことを単純にすること、不明確なものを明確にする、不確定な行為を確定させる、それこそが頭脳労働者に求められている行為と言えます。

現在でもそうですが、AIやロボットの普及で今後はより頭脳労働者のほうが活躍の場所は広がっていくと予想されます。

頭を使うことは確かにエネルギーを多く使い、ストレスそのものです。だから、あんなにも勉強するのが嫌だったんですね。

でも頭を使うことに慣れれば、自然と成功する道を選べるようになってきます。

成功する道を躊躇なく選べるようになっていきたいものですね。

 

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