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代表ブログ

2019年2月4日

悪い企業文化と言う名のモンスター

社員の定着率が悪い会社にはモンスターが潜んでいます。

このモンスターは
・会社の居心地を悪く
して
・社員のモチベーションを下げ

・業績を悪化
させます。

そのモンスターの名前は
悪い企業文化
です。

企業文化は無意識の行動や言動をコントロールする

企業文化とは
端的に言うと、
社員の無意識レベルの行動と言動をコントロールする見えない力
です。

日本人が日本の文化に従って無意識に行動するように、
会社のメンバーの無意識レベルの行動や、ふとした言動は企業の文化にコントロールされています。

いったん会社に思いやりのない冷たい企業文化が出来上がると、
メンバーはその企業文化に沿って無意識のうちに他人に冷たく、思いやりのない行動をしてしまいます。
そうすると当たり前ですが、居心地の悪い会社になり、モチベーションが下がり、離職率は上がります。

悪い企業文化が出来上がる仕組み

この企業文化は
メンバーがどのくらいの期間、その会社で働くつもりか
によって大きく変わります。

何らかの理由で
「いつか辞めるその日まで、出来るだけストレス少なくやり過ごそう」
と考えている社員が増えると、悪い企業文化が生まれてきます。

いつか辞めようと思っている社員は基本的に会社への積極的な関心が持てなくなります

もし年明けの1月に引っ越ししようと思っているなら、年末の部屋の大掃除には気合が入らないと思います。
もし2月に捨てようと思っている自転車ならば、大掃除の時に一生懸命にサビ取りをしないと思います。
同じように3月に辞めようと思っている会社なら、問題に気づいても見て見ぬふりをするのが自然です。
これが社員が無関心になる仕組みですね。

この状態になると
同僚とコミニケーションを取ったり後輩を育成したりするのは余計なことと感じます。
後輩が育ったところでその頃には自分がその会社にはいないわけですから、後輩の成長には全く興味が持てなくなります。余計なことになるわけですね。
こういった会社は思いやりのない会社になります。

逆に定年までその会社で働こうと思うのなら、
自分の人生や収入はその会社の成長に大きく左右されるので
会社の成長につながる新入社員の育成や
同僚の退職を減らす事は自分にとっても大きなメリットになるんですね。
その結果、新人の育成に積極的に参加し気持ちが落ち込んでいる同僚には親身になって相談に乗ることになります。
このような会社は思いやりのある会社になります。

無関心から攻撃へ

無関心さが悪化すると
出来るだけ早くやめたい、
というマインドになり、
そのために会社を攻撃しよう
という考えにエスカレートします。

辞める自分を正当化するには、今いる場所が悪いほうが都合が良いんですね。

そうなると悪い企業文化というモンスターは一気に膨れ上がり、会社をまるごと飲み込んでメンバーを次々と退職へと追い込んでしまいます。

この状態になると経営者や幹部がどれだけ会社を良くしようと頑張っても、メンバーは悪い企業文化、というモンスターにコントールされた行動をするので、なかなか改善していきません。

ここで重要なのは、悪い企業文化が出来上がるとメンバーに悪意がないまま良くない行動をしてしまう、ということです。
無意識の行動なので、本人には悪意も自覚もありません。なので個別の行動を注意しても悪い企業文化が変わることはありません。かえって反発を招き、悪い企業文化はより肥大していきます。

悪い企業文化を退治するためには?

では、悪い企業文化を退治するにはどうすればいいのか?
結論から言うと
思いやりのある会社にするために、全員が力を合わせて取り組む
ということしかありません。
ドラクエなどのゲームのボスモンスターを仲間全員で寄ってたかって攻撃するようなイメージです。

「悪い企業文化」というモンスターは思いやりのある行動が大嫌いです。
悪い企業文化はメンバーを辞めさせることが生きがいですが、思いやりはその真逆の効果を生み出します。

誰かが思いやりのある行動を1つすればモンスターに1本の矢を放つことになります。
例えば朝一番に会社の他のメンバーに関心をもって話しかけたりすると、また1つモンスターにダメージを与えることになります。

具体的な行動は
・周りの人に関心を持つ
・関心を持って話しかける
・仲間の仕事に関心を持つ
・仲間を思った行動をする

といったものになります。

こういったことを地道に続けていけば、いつか会社から悪い企業文化というモンスターを追い出して、良い企業文化を迎え入れることにつながると思っています。

良い企業文化とは?

良い企業文化とは、まだはっきりと言葉の定義ができていませんが、
「自分も仲間もずっといたいと思える思いやりのある場所に」
といったところでしょうか。

良い企業文化を迎え入れた会社は一気に変わるはずです。
良い企業文化が定着すれば、全員が無意識に思いやりのある行動をします。

そうすると当然ですが全員が気持ちよく働け、
居心地の良い会社の恩恵を受けることができます。

居心地の良い会社になれば社員の定着率が増えスキルアップした社員が多く残ることになるので業績の向上にも当然つながります。
そうすれば自分自身の給料も上がりスキルのあるメンバーに助けてもらうこともできストレスの少ない素晴らしい会社人生を送ることにつながります。

そのためにも良い企業文化という守り神を会社に呼び込んでいく必要があります。

どんな会社にも悪い企業文化というモンスターが生まれる危険はあります。
ただ、モンスターは倒せます。地道な努力とみんなの協力で。

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