仕事を請けた時に発生する責任とは
遅延したまま作業を進めるのは
失敗を報告していないことになります。
これだと
また上司が用意しているプランB(救済策)が出せないまま時間が過ぎます。
間に合わないと分かった時点で報告をするのが責任です。
なので、
納期ギリギリまで作業することはありえません。
上記の図では
上司は
エースに仕事を振れば時間内に完成されることは分かっているのですが
新人の教育のため、またエースの時間を空けるために、エースの倍の時間を取って新人に仕事を振ります。
新人が仕事を請けた場合は
2時間で業務を終わらせる義務が発生します。
ただし、上司も経験の少ない新人が失敗することを想定しているため、失敗した際はエースに仕事を振るプランBも用意しています。
なので、新人から2時間の時点で
「できませんでした」
と報告があればすぐさまプランBを発動してエースに仕事を依頼します。
でも新人から2時間を過ぎても、3時間を過ぎても
「できなかった」という報告が無ければどうでしょう。
無駄になるのは2時間だけではなく、遅延している時間すべてが無駄になります。
上司にもエースにもストレスを与える結果になるんですね。
なので
新人が仕事を請けた場合に発生する責任は
2時間以内に終わらせる、
ことと同時に
終わらなかった時には出来るだけ早く、最悪遅くても制限時間の2時間以内に報告する
義務が発生していることになるんですね。
遅延報告で重要なこと
納期を過ぎて報告をしていないことも余計にあり得ない、ですね。
遅延報告の時に重要なのは
我慢しない
ことです。
怒られても我慢をする
というのが
一番良くない姿勢です。
ストレスを我慢しても誰も得をしません。何も解決しません。
重要なのは問題を認め、明確にして、再発防止策を練ることです。
遅延は本人が正しいと思って行った行動の結果なので、考え方を変えない限り遅延は延々に繰り返します。
なぜ遅延になるのでしょうか?
・出来るだけのことをする、のが仕事だと思っている
→ 責任を果たす、のが仕事。あなたの出来るだけ、とかは関係ない
・期限を目標と考えている
→ 目標ではなく責任を持って終わらせる契約、条件。
・そもそもできないものと思っている
これは自分たちが受けた教育の被害者でもある。
芸大とかの制作系の学校はおそらく、このあたりの納期意識が叩き込まれるので、違った教育を受けることになる。
100点を取らなくても大丈夫。
時間内に出来るところまで頑張りなさい、極力100点に近づけなさい。テストの仕組みで、が学生の時に受けた教育。
仕事は
時間内に100点を責任を持って取りなさい、
その代わり、上司の力を使っても Googleで調べても大丈夫。
でも100点じゃないと感じた瞬間に報告をしなさい。
というルールが違うことを前提に置きましょう。
遅延報告が出来ない悪循環
遅延の報告をするのは、なかなかできない。
けっこう難しい行為、なんですね。
報告のプレッシャーに打ち勝つ、ことも重要です。
報告するのがイヤな場合は
報告をギリギリまで伸ばしがち。
結果終了してから報告をしたり報告自体をしなかったりして指摘されて怒られちゃいます。
だって報告しないということは責任を完全に放棄していることになりますから、上司としては指摘せざるを得ないわけです。
こうなると悪循環
悪循環はこんな感じ
最初に聞けないから曖昧なままスタート
↓
明確でないから次々に問題が起こる
↓
問題が起きるから遅延する
↓
遅延を認めたくない
↓
遅延の報告をしたくない
↓
時間が過ぎる
↓
遅延を指摘される
↓
言い逃れを言う
↓
怒られる
↓
より仕事がイヤになる
というループですね。
好循環で報告が楽に
好循環はこんな感じです。
最初に聞いて明確にしてスタート
↓
明確でなくなったところは都度、相談
↓
相談して早期解決をするので予定通りに進む
↓
予定通りなので細かく報告
↓
誉めてもらえるのでさらに報告しながら進め、完了
↓
設定時間に終了を報告
↓
誉められる
↓
より仕事が好きになる
こうなれば、しめたものですが、ここまでにならなくてもこれが現実的かな、というのはこんな感じ
最初に聞いて、自分では明確になったとスタート
↓
明確でなくなったところは都度、相談
↓
相談して早期解決をしたが、見落としていたタスクの分遅延する可能性が高くなる
↓
嫌々ながら遅延を報告
↓
渋い顔をされながらも遅延が承認
↓
さらに別の問題点についても相談して明確化
↓
遅延を一度して再設定した時間だが、時間内に完了
↓
予定外のことにも対応してよく頑張ったと評価、
ただ、次回以降は着手時に見つけられるようにアドバイス
↓
改善点を明確化して説明責任を果たす
↓
次回のタスクへの糧にする
といったところが現実的ですかね。
自分のために納期を守る、報告をする
そして、見切る、ことが必要。
このままやっていて間に合うのかどうか?
常に考えながら作業を行っている必要がある。
時々、タイマーを見て間に合うかな、、、
みたいなノリではなくて
最初から最後まで時間を意識して作業を行う。
時間をゆっくり取りたい、
という人は
給料の等級を低く設定するならそれでも大丈夫。
でも給料を上げたいのであれば、自分に負荷をかけつつ付加価値を高める必要がありますね。
ベテランになってきて時間をコントロールできるようになってからだと、負荷を落としてもいいかもしれないけど、新人や若手のうちは自身の成長のために負荷をかける必要がありますね。
ちなみに3年目や5年目は多くの会社や職種で若手、ですね。
今はベストセラー作家でもあり、マルチナ起業家として復活を遂げたホリエモンこと堀江貴文氏も元々は優秀なプログラマーとしてキャリアをスタートさせています。
サイバーエージェントの初期サービスを作り上げたのも堀江さんです。
そんなプログラマ―でも起業家でもある堀江さんが優秀なプログラマーの条件は?
の問いに一言で答えた言葉が
「納期に間に合わせる人」
でした。
コードをたくさん知っている、でも頭の回転が速いでもなく
納期に間に合わせる
と答えていました。
納期に間に合わせる、
それだけで優秀なクリエイターになれるんですね。
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