ホーム

代表ブログ

2019年2月20日

同じ失敗を繰り返す理由

何か、良くないことが会社でおこり、それを指摘すると、

しばらくの沈黙の後

「次からは、○○するようにします。」

みたいな回答が返ってくることが多いです。

問題の本質や考え方に触れるわけではなく、たんに行動を約束するだけの回答ですね。

でも、このパターンだとほとんどの場合同じことを繰り返します

なぜなら、この言葉は、
「分かったから、これ以上突っ込まないでくれ」
みたいな意思表示でしか無くて、問題を根本的に解決しようと思ってる時に出るものではないからです。

まず、前提として
良くない結果は、
全員が
良かれと、
と思うことをした結果、
引き起こされている

という事実です。

すべて
良かれと思ってしたことの結果なんですね。

これは非常に重要で、
悪意を持ってやったことではない、という前提で考える必要があります。

なので、なぜ良かれと思ったのかを明確にして修正しないと
1、また同じことを、良かれ、と思ってしまう
2、良かれ、と思うことなので繰り返す

というメカニズムになります。

なので何か問題が起きた時は
結果だけを変えさせようとすると必ず失敗します。

他の記事でも何度も書いている通り、結果は

考え方

行動

結果

という流れで引き起こされます。

多くの場合、
条件と行動が同じであれば、同じ結果になります。
結果を変えるのであれば行動を変える必要があります。

また考え方が同じであれば、同じ行動をします。
行動を変えようと思うと考え方を変えさせる必要があるんですね。

つまり
結果を変えたいと思うなら、
行動だけを変えさせようとしても無駄です。

なぜなら、人は正しいと思うことをするように出来ているので、失敗につながった行動はその人が正しいと思って起こした行動の結果なんですね。

考え方を変えない限りは、その人の
「正しい」
は変わっていない。
つまり、つぎも同じことを繰り返します。

上司が正しい行動を伝えて、
本人も「わかりました。次からそうします」
と言っても同じ失敗を繰り返します。

必ず、考え方を変えるところまで踏み込まないと同じ失敗を繰り返し、だれも幸せにならない状態になります。

別に人生の考え方に踏み込む必要はありません。
プライベートでは好きな価値観を持って、好きに判断して生きればいい、です。
でも、考え方が行動を規定し、行動が結果を呼び込む以上は
仕事上の責任を果たすために特定の考え方をすることは絶対に必要なことです。

何も一方的に受けいれるべきということではありません。
納得いかないならそれも重要な情報としてワンオンワンミーティングの時に伝えればいいです。

とにかく
考え方を変えない限りは結果は変わらない

同じ失敗を繰り返す理由は、考え方を変えていないから、としっかりと認識すれば同じ失敗を繰り返さなくなります。

ただ、考え方ではなく行動を変える、というのは実は昔から自分たちがそのように教育されてきたからでもあります。

○○しちゃダメ、
みたいな怒られ方をして
もーしません
と泣きながら約束する。

子供のころからそのように対応してきました。

10代や20代前半までならそれで大丈夫ですが、いい年になって考え方がいい意味でも悪い意味でも固まっていると、行動だけを変えても考え方は変わりません。

そうなると、頭が固い、と言われて、やっぱり若い子が良いと言われちゃいます。

自分のためではなく会社のために、がうまくいくコツ

自分が怒られるのが不快だから怒られないようにしよう、
みたいな発想は、いわば子供の発想で
大人の、またプロとしての発想ではありません。

この時に問題を起こしてしまった人が
やらなければいけないのは、
次に起きない仕組みを作ること
再発防止策、ですね。

これは、出来たらやる、ことではなく、しっかりとその人がやりきる責任がある「仕事」です。

そのためには問題が起きたメカニズムを明確にする必要があります。

過去になぜ、それを良かれ、と思ったのかを明確にして修正することが必要です。
その上で二度と起きない仕組を明確化する、という流れをしっかりと形作る必要があります。

なぜ、良かれと思ったのかを明確にするために
前提の情報や仕事の定義
など
も聞く必要が出てきます。

自分の責任範囲がどこまでと思っているのか?
なぜ、そのような判断をしたのか?

みたいな細部にわたって明確にする質問を投げかけないと、なかなか問題の本質は見えてきません

「そんな過去のことまでチクチクと怒られるのか、、、」
と不満に感じることも予想できますが、

重要なのは
何が起きたかを明確にして未来の再発を防止するためには、原因を突き止めて解消する必要がある、ということです。

問題を放置してしまうと、必ず同じ問題が引き起こされます。
失敗を繰り返し経験することになってしまいます。

その時のストレスを考えると、問題が起きた時にしっかりと、処理しきる、というほうがいくらかマシなんですね

タグ:

電子書籍にまとめてみました。

正社員が1年で働く時間は<br>たった22%ってご存じですか

「正社員が1年で働く時間は
たった22%ってご存じですか」

代表ブログでアクセスの多い記事をピックアップしております。

幸せに働くとは何か? その答えがここにある。
奥野 勝也 (著), シナジーデザイン株式会社 (著) 形式: Kindle版

Amazonで99で販売中

Kindle Unlimited会員なら0円

書籍の詳細はこちら
求人バナー

このページの上部へ戻る