ホーム

代表ブログ

2024年5月24日

ある意味、物価が上がっているのではなく、あなたの価値が下がっている

今日の全体ミーティングのために話すことを下書きとして書いてみました。

音声入力ですし、資料を見ないまま書いたので、めちゃめちゃ粗い記事になっています。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

今日ランチミーティングに行くと、ランチの値段が軒並み1,000円を超えていました。

以前だったら800円とか900円とか
安いところだったら、650円くらいでランチに行けていたのが
多くのところで1,200円とか1,500円とかって値段が平気で付いています。

ランチだけではなく、カップヌードルも値段が上がり、くら寿司に行っても、もはや100円で食べられるお寿司はありません。

いろんなものがここに来て、一気に値上げされてきました。

自分は3年前のブログで、これからインフレになると書いていましたが、実際にいろんなものが値上がりしているのを見ると、この先のウチのメンバーの生活に対する危機感みたいなものがさらに強くなってきています。

このタイミングでどう考え、どう動くべきかについて少し書いてみたいと思います。

なぜ物価が上がっているのか?

物価については、いろいろな複雑な要因がありますが、ここでは自分はただの高卒なので単純化して話してみます。

物価が上がっている原因は?と聞かれて、皆さんが真っ先に思い浮かべるのは
円安だから
という答えだと思いますが、
実はそんなに単純なものではないのかなと思っています。

円安の根本的な原因は何かと言うと、
コロナです。

皆さんも記憶に新しいと思いますが、
コロナのタイミングではお店が閉まり、会社に出勤できず、経済活動が停止に近い状態になりました。

そうなるとみんな生活ができないので、国はどうしたかと言うと、
たくさんのお金を吸って
ばらまき政策を行いました。

問題なのはこれが日本だけではなく、世界中でお金がたくさん刷られたということです。

お金が一定で
物が増えると物の価値が下がります。
最初高かった電化製品が
どんどん多くの新商品が出て値段が下がっていくみたいなの。こういう構図ですね。

逆に物の量が一定でお金が増えると、お金の価値が下がります。
そうなると今まで100円で買っていたものが120円になり150円になり200円になるという動きになります。

世界中でお金がばらまかれたわけですから、
多くの国でお金の価値が一気に下がりました。

そのタイミングでアメリカを始め、ヨーロッパそして東南アジアでインフレーションと言われる物価が急激に上昇する状態に陥りました。

スリランカなどの国では、物価の上昇率が危険性域に入るハイパーインフレと言われる状態にまで物価が上昇しました。

その時点では、日本はもともとのデフレ傾向も相まって、インフレ率は抑えられていましたが、

その間に以外では、お金の価値が下がり、どんどん物価が上がっている状態でした。

食料自給率が38%と輸入に頼っている日本は当然海外の物価高の影響を受けます。

それでも少しの間は値上げを嫌う消費者離れを恐れて、メーカー側が負担する形で、物価の上昇は抑えられていました。

ただメーカーが持ち答えられる範囲を超えたことで、一気に堰を切るような形で食料品の値上げが行われました。

一度値段が上がり出すと、自分たちも自分たちもと言うことで、いろんなところで値上げがされ、結果的にランチが1,300円になったわけです。

円安が原因ということも一つの要因でありますが、円安以上に海外での物価上昇が、最近の物価上昇の大きな原因だと思っています。

そしてそれらはもともとインフレ基調にあったことを、コロナ禍でのお金のばらまき政策によってもたらされたと考えています。

お金がたくさん刷られると物の価値が下がる。
突き詰めて言えばそういうことかなと思います。

そう考えると、最近は物価が上がったのではなく、
お金の価値が下がったことが原因だと考えています。

日本は30年間給料が上がっていない国。

物価上昇がなぜ海外で強く現れたのか?
何度も言いますが、自分は高卒なので、あまり難しいことは分かりませんし、
この記事は特に何か資料を見ながら書いているわけではありません。
なので記憶の範囲内だけで話してみますが、

昔のイメージで言うと、台湾やグアムに行くと、安く買い物できるみたいな印象がありました。
東南アジアに行くと日本の1/5くらいの金額で1ヶ月生活できるみたいな、そういうイメージがありました。

ただ、それらの差はどんどん縮まってきていて、
このコロナ禍のタイミングでほとんど差がないくらいに縮まりました。

むしろ韓国なんか日本よりも物価が高くなっている状況です。

ハワイなんかも物価が高すぎて日本人が行かなくなってしまいました。

このように海外では物価が高くなっていたにもかかわらず、暴動が起きずに国の経済が破綻せずに来れていたのは理由があります。

それは給料が上がっていたからです。

1990年代と比べて、今の日本の平均給与は上昇していないどころか少し下がっています。

その当時は、日本とアメリカの平均給与の差はそこまで多くありませんでした。

それが現在
コロナ直後の段階で日本の平均給与が4,400,000円前後なのに比べて
アメリカでの平均給与は8,000,000円ほどになっています。

最近はユニクロが初任給を引き上げた、サイバーエージェントは初任給を一律でなくしたみたいなニュースがあったと記憶していますが、
それでも300,000円ほどです。

一方で、アメリカの初任給は500,000円ほど、スイスに至っては700,000円を超える金額になっています。

海外では、物価が上昇する一方で、労働生産性の改善等が行われ、IT化の推進などによって企業の競争力も高まり、賃金も上がっていた状況だったんですね。

物価の上昇に合わせて、人材の価値も上がっていた状況といえます。

でも一方で日本は30年間給料が上がっていません。

国際的に見ると日本の人材の価値が大きく下がったことになります。

お金がばら撒かれると、お金の価値が下がります。
今現在物価高になっているのは、物価の価値が上がったと言うよりも、コロナのお金のばらまきによってお金の価値が下がったとも言えます。

そしてみんなの給料はお金で評価されます。
給料が一定ならばお金の価値が下がっているので、その人の指示価値が下がったことになります。

自分はあまり多くを望まないから、
とか
お金は生活できるぐらいあればいい、
とか
無理して頑張ろうと思わない、

みたいな感じで必要以上に頑張るのは悪みたいな風潮ができていましたが、
その風潮の中では人の市場価値は当然上がっていきにくくなります。

結果、日本の平均賃金は停滞しました。

そこに、海外での物価上昇が直撃しました。

給料が30年間上がっていない日本人の生活は厳しくなり、
今後さらにその傾向は加速すると考えています。
なぜなら海外での物価上昇が急激に収まる事はなく、むしろどんどん上がっていくと予想されているからです。
(2040年の日本 という野口由紀夫さんの本で見た記憶をもとに話しています)

これから自分の市場価値を高めて、給料を上げていかない限り、どんどん生活が苦しくなるという時代に突入したと言えます。

無理矢理等級を上げてきた過去

シナジーデザインでは半年に一度等級の査定があります。

等級を1上げると年収で250,000円上がる表が用意されて話し合いをしながら等級を上げるかどうか決定します。

未経験入社が多いシナジーデザインでは等級を上げることにみんな積極的にならずに、等級が上がることによる責任の増加を気にしてむしろ等級を上げない方向で話が進んで行ったりしていました。

でも等級表を導入してから7年の間で、給料を下げたことはほとんどなく、また昇給の意思も数えるほどしかなく、基本的には話し合いをした上で等級を上げてきました。
メンバーは等級を無理矢理上げられたみたいな感覚があったかもしれませんが、
もしその時にそういった等級の決定をしていなければ、社員たちの生活はさらに苦しいものになっていたはずです。

等級を上げることで給料を増やし、
それに応じた責任も増えそれに引っ張られる形で成長してきました。

まぁ、そもそも会社には人事権があるので、どのような等級にするかは話し合いもする必要がなく、勝手に決めればいいだけの話ですが、せっかく多くお金を渡すわけですから、本人が納得する形で渡す方が良いので、いろんな話をしてきました。

その結果5年前に比べて平均年収は1,000,000円近く上がってみんなの生活も少しは良くなったのかなと考えています。

いろいろ長くなってしまいましたが、
これからまだまだ続く物価上昇に備えるためには、自分の価値を上げて時間単価を高めて稼げるお金を多くするしかないと思っています。

もちろん給料を上げることが難しい方も多くいらっしゃると思いますし、そういう方にとっては節約も大事だと思いますが、

自分たちがいるITの業界で
さらにサービスを作る能力がある自分たちであれば、節約を志すよりも
新しいことにチャレンジして、自分たちの価値を上げていく、そちらの方向に全力でチャレンジしてみるべきだと思っています。

いろんなことが自分たちの知らないところでどんどん変わっていきます。
もう前と同じような状況にはないと思っています。
日本の経済状況がですね。

この中で生き残っていくためにはどれだけ給料を高められるかにかかっていると思います。

これからは
自分の価値をどれだけ維持できるか?
サバイバルの時代に突入したと考えるべきだと考えています。

頑張って生き残りましょう。

ちょっと長くなりましたが、社内飲み会のための記事として音声入力で一気に入力しました。

電子書籍にまとめてみました。

正社員が1年で働く時間は<br>たった22%ってご存じですか

「正社員が1年で働く時間は
たった22%ってご存じですか」

代表ブログでアクセスの多い記事をピックアップしております。

幸せに働くとは何か? その答えがここにある。
奥野 勝也 (著), シナジーデザイン株式会社 (著) 形式: Kindle版

Amazonで99で販売中

Kindle Unlimited会員なら0円

書籍の詳細はこちら
求人バナー

このページの上部へ戻る