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代表ブログ

2023年9月13日

上司と部下の”共依存”

アルコール依存症患者の周りには
イネーブラーという
アルコール中毒になるくらいアルコールが飲める状況にする人
が存在すると言われています。

アルコール依存症患者の奥さんとか、親とかですね。
本来、仕事ができないのでお金が稼げず、アルコール依存になるほどの酒は買えないはずなのですが、なぜかお酒を買えてしまいます。
それはイネーブラーが「もう今回が最後よ」と言いながら、お金を渡してしまうからです。
泣き叫んで、暴れて、脅してお酒を求める依存者に負けてお金を渡してしまうんですね。

イネーブラーがいなくなって初めてアルコール依存は快方に向かうと言われています。

その理由は
アルコール依存患者とイネーブラーは「共依存」の関係にあるからです。

共依存、ともに依存する、ですね。

アルコール依存症の患者が奥さんとか親に依存しているのはイメージしやすいと思いますが、
実はイネーブラーもアルコール依存症の患者に依存している状態にある、というのが定説になっています。

イネーブラーは夫にお酒を辞めてほしいと言いながら、アルコール依存の夫に依存してしまっていると言われています。

これは
薬物中毒でも、ギャンブル依存症でも同じ構図になっています。

そして
上司と部下でも同じ共依存の状態になっていることが多く見受けられます。

部下は途中で上司に依存して、
上司も上司の役割を果たすために、部下のミスに依存している状態、
それが上司と部下の共依存状態と言えると思っています。

上司が途中から部下の仕事を引き取って、最後の仕上げをする、みたいなのは典型的な共依存状態です。

それをすると、部下は確実に成長を阻まれて
上司は、それをすることが上司の仕事、と勘違いして、
代わりに業務を行い続けます。

部下を独り立ちさせる、育成するという上司の仕事を忘れて、目の前の責任のみに責任範囲を限定します。
長期的な育成は後回し、という言い訳を元に永遠に捨て去る、そんな状態になります。

そうならないためには
本人にやらせつつ、成功させる、ことです。

それだけです。

出来ない上司や経験の浅い上司は言います。
本人にやらせたら、ずっとできないですよ、と。

いや、成功させるマネージャーは世の中に存在します。
3年目や5年目の上司が想像もつかないマネージャーは存在します。

その前提で、部下にさせつつ成功させる方法は何かを考えつつ、チャレンジし、
失敗から学び、いつかではなく、今回、その場で出来ることを本気で目指すことです。

代わりにやって、達成させても、問題を先送りにしているだけ、です。
時には部下のメンタル的に問題を先送りにしないといけないときもあるけど、
あくまでも例外処理です。

部下にさせて、成功させる、
それが上司の仕事です。

それをするためには
まず、共依存、状態から抜け出す必要があります。

やってはいけないし
教えてもいけない、
導く。

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