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代表ブログ

2018年12月16日

学校と会社の違いは何だと思いますか?

受ける権利と提供する義務

学校と会社の違い、
それは

お金を払っているか
お金をもらっているか

ですね。

学校はお金をはらう側
会社はお金をもらう側

当たり前と言えば当たり前ですね。

そうすると
立場は?

学校ではお客様
です。
反対に会社は提供者
です。

学校はお金を払って教育というサービスを買っているのでお客様としてサービスを受ける権利があります。

逆に会社はお金をもらっているので労力やサービスを提供する側です。
お金をもらっている以上、提供する側の義務があります。

当たり前と言えば当たり前ですね。
ただ、こうやってみると
払う側ともらう側、
全く正反対ですね。

目的も違う

じゃぁ、学校と会社のそれぞれの目的は何でしょう。

学校の目指すべきは
個人のスキルアップ

ですね。

会社の目指すべきは
会社の目標数字の達成

ですね。

学校は
自分の成長やスキルアップ
だけを目指せばよいのですが、
会社は個人の成長そのものは成果になりません。

会社の成果は
お客様や会社の仲間に貢献して得た売上や利益
なんですね。

そのためにスキルが必要なこともありますが、
個人のスキルアップは手段であって成果ではありません

お客様への請求書で「社員成長料金」という項目を入れれば怒られます。

ここが、IT業界を目指す人が
けっこう勘違いしてしまうところです。

採用面接で、
「御社に入る目的は、IT業界でやっていくためのスキルを身に着けさせてもらうことです!」
みたいに言い切る人がけっこう多いですが、
サービスを受ける側と提供する側を勘違いしていると感じる発言ですね。

学校は加点法、会社は減点法で評価される

あと、採点方法も違います
学校では大抵のテストでは80点を取れば褒められます。

出来なかった人が出来るようになった
ことに価値があるからですね。

加点法出来るようになった部分を評価してくれます。

でも会社は違います。
減点法ですね。

自分がお金を出す立場だったら、お金を払った分、つまり約束した分のサービスを相手に求めると思います。

お客様と約束したことが100%出来なければ、契約不履行となります。

だからプロは80点では評価されません。
100点であることが求められ、80点の場合は
出来た80点ではなく、出来なかった20点を指摘されて改善作業が求められます。

プロとしてお客様にサービスを提供してお金をもらっている以上、減点法であることは避けられません

なのではじめて会社で仕事をすると
出来ない部分ばかりを指摘されてしまう
とやる気を無くしてしまう人もいます。
でも、それはお金をもらうプロの提供者としての立場上、避けられません。

それを理解するとストレスが減り、社会人として成長したことになります。
ある意味での諦めが大切、と社員には伝えています。

ここまでの話を
表にするとこんな感じですね。

会社は
お金をもらう場所です。
そのお金は
お客様が出しているものです。

お客様にお金を出してもらうためには、
プロの提供者としてサービスを提供し、
お客様に貢献する必要があります。

それで初めてその人のお給料が出ます。

スキルアップしたからお金がもらえた、
ではない
んです。

また昇級もスキルアップしたから給料が増える、
訳ではない
んです。

お客様や会社への貢献度が上がったから自分の取り分が増えるだけなんです。

主語を「私は」から「私たちは」に変えられるか

WEBデザイナーやプログラマーの未経験やスキルが低い人を採用すると
目的が自分のスキルアップ
だけになってしまう人がいます。

仕事をするためにスキルアップは必要なのですが、
自分のスキルアップを目的に設定すると、
かえって仕事がストレスが溜まりやすいイバラの道になっちゃいます。

その理由は
自分の会社に興味が持てない
ということです。

サービスに興味を持てなかったり、
お客様に興味が持てない、
また仲間に興味が持てなくなります。

だって個人のスキルアップだけが目的なんですから。
会社やお客様に貢献することが
余計なことに思える
んですね。

自分のスキルアップが目的になると採用の本来の目的である
お客様や仲間に貢献すること
が出来なくなってきます。

興味が持てないことには積極的に知ろうとしませんから
商品知識もなく、お客様のニーズも理解できません。

仕事の成果 = 商品知識 x スキル x 意欲

という京セラの稲森さんの公式がありますが、この中で商品知識が溜まっていかないんですね。
そうすると仕事の成果もなかなか上がっていかない。

当然、
仕事がうまく行かなくなって
仕事が面白くない、

楽しくない、
となってしまいます。

会社は会社に貢献する人を育成するためにお金と時間を投資する

そもそも論として会社は新人がキャリアアップをするために存在しているのではないですね。

他のメンバーや社長やお客様や取引先や国など、会社に関係する人や団体がうまくいくためのプロジェクトが走っている存在です。

すでに走っているプロジェクトを より うまくいかせるために新人を採用して育成をする。

プロジェクトに貢献する人材だからこそ、お金を出して育成をするんですね。

なので、お金をもらいながら、自分のスキルアップが目的、というのは無理がでて余計にストレスがたまります。

他の会社でも通用するスキルを身に着けることが目的であるならば、
お客様や会社への貢献が
本来の目的から外れた
余計なこと
に感じちゃいます。

その会社固有のお客様や会社への貢献が
しょうがなく、我慢してすること
になっちゃう
んですね。

お客様や会社への貢献は
おまけではなく
完全な目的です

また、
自分のスキルアップを目的にすると
新人が自分で独自の基準を作る危険性が高まります。

自分の基準は自分のさじ加減でいくらでも、目的を変更したりできます。
踏ん張りが効かないんですね。

会社への貢献が一番のスキルアップ

思い出してほしいのは
会社と学校は違う、
ということです。

お客様に貢献することでお金をもらっているので、
個人のスキルアップが目的ではないんです。

心配しなくても
会社への貢献を目的にすればスキルは付いてきます。

むしろ会社への貢献を目的にしたほうがスキルアップは早くなります。
学校よりも早く成長します。

それはなぜか?

プロになることを受け入れるからです。

プロとして求められる基準や厳しさを受け入れるからです。

プロとして求められる責任を果たすことを受け入れられます。

自分の成長を目的にしている人は、正直甘いです。

自分の成長のさじ加減なんて自分で決められます。
しんどければ基準を下げてみたり、やりたくないことはやらなかったり。

そんなことをしていてはプロとしてサービスを提供することは出来ません。
自分を厳しく律することなんてほとんどの人は出来ません

結果、プロとして必要なスキルを身に付けられずに成長が遅くなります。

早く成長したければ、
または今、なかなか成長できないと感じているなら、
お客様や会社への貢献
という本来の目的を受け入れる
ことです。

そうすることでプロとしての覚悟が持て、成長スピードが上がります。

せっかく会社に入ってプロとしての厳しい基準があるので、それに必死についていくだけです。

もし未経験の人が「自分は成長しません!」と宣言しているなら、その人は採用しません

会社に基準にそって成長すると約束したから、会社はお金と時間を投資することを決めたわけです。

つまり成長する約束をして入社してきていることになります。
しかも会社の期待する成長曲線に沿って成長する約束です。

この成長する約束が成長するための最も強力な環境になります。

もちろん、会社の期待通りに出来ないこともあります。
ストレスが基準を超えることもあると思います。

そんな状態でも辞める必要はありません。

その時には基準を結びなおせば良いだけです。
シナジーデザインでは半年ごとに等級の見直しをする仕組みにしています。

基準を下げて約束を変えることは出来ます。

自分に出来る基準を再度、設定すれば良いだけの話です。

今までの人生で学生生活のほうが仕事をしている年数よりも長い人は、当然に今までの学生の時の考え方を持ち込んできやすくなります。

それは誰にでも起きることで、恥ずかしいことではありません。

でも社会人として成長を目指す場合、学校と会社の違いを理解して、考えを整理する必要があるかと思います。

考えが整理できれば、甘えがあったころよりもいろいろな考えが社会人に適応できるようになり、変なストレスが掛からない状態で過ごせるようになります。

その状態になるまで、少し時間がかかるかもしれませんが、踏ん張ってもらいたいと思います。
この文章がその助けになればとてもうれしく思います。

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