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代表ブログ

2022年6月14日

自分の中の100%、なんて意味がない

デザインチームのKさんとのランチミーティングについて記します。

現在のストレス値は?

Kさん「70%位です。」

まぁ高いなぁ。

60%位が標準なんで、70%だと高い。
それが普通になってるのは、少し会社の基準からずれている感じ。

ただ、2年目でまだデザイナーとして一人前でないのであれば、そのぐらいでも普通。

また、苦手というか難易度の高いデザイン業務をやっているので、
その中では低いと感じてもおかしくないのかな。

比較的順調に進んでいると言うことだと思うけど、
順調に進んでるってなってること自体が問題。
もっともっと不安度をフラットにして高めて、
「このままだと失敗する」
と言う前提で進めていかないと、まずこけてしまうと思うよ。

対応策としてできることは、
前回や前々回のデザインのテスト結果を見ておくのが1つ。

コーディングやデザインの崩れが、どこで起きていたかを認識した上で制作をすると、
あらかじめその辺を潰しておける。

その辺はやってないよね。

Kさん「はい、やっていないです。」

後は、
前回のデザインでかかった時間をもう一度確認する。
しかも詳細に。

それも確認は取っていないはず。
なので、「なんとなくうまく進んでいる。」みたいなのでやっているけど、
結果的には、前回と同じ時間で進んでいるだけの可能性も高い。
要は崩れやすい所に差し掛かってないので、順調にいってるように見えているだけ。

今は、前回のはまった箇所の問題をどのようにクリアするかの選択がない。
当然、その辺を迎えると大きく崩れ出すはず。

と言う感じだけどどうかな?

今回はグラスモーフィズムというコンセプトで、
デキテルのデザインを制作しているけど、
グラスモーフイズムを実現するには、結構デザイン力が必要。
だけど、そのデザイン力が今この時点ではあまりないので、チープになってしまう。

グラスモーフィズムは難易度が高い。
ガラスの表現をする必要があるけど、ガラスの表現ができていない。
そこに時間をかけ、クォリティを上げる必要がある。

業務で使う表現に関しては、トレースで準備をしておく必要がある。
そうでなければ、
お金をもらいながら勉強しているだけになる。
それも違う。
全部の技術を使いこなせるようにするのは違うけど、
お金をもらいながら勉強するのも違う。

自分のスキルアップを目標にしてるのであれば、
自分の時間と業務とは分けるべきかもしれないけど、
そうでは無いはず。

それができていないね。
全く準備をせずに挑んでいる。

どのデザインをやるかの準備をしているかもしれないけど、
むしろそれを業務中にやればいい。
技術的なものが足りないのを、業務で補うのは違う。

Kさん「そうですね。昼休みの時間でトレースをしてみようと思います。
そして自分の中で100%にしてから、上司に承認を得ます。」

自分の中の100%って言葉がめちゃめちゃ違和感がある。
Kさんの100%と会社や世の中の100%が違うと言う前提。

それは甘え。

Kさんの100%は、会社の100%と一緒であるべき。

自分の中の100%が会社の70%みたいになると、
残りの30%は自分では埋めない。と宣言しているようなもの。

なので甘えてる言葉でしかない。

Kさん「では、完璧にしてから承認依頼を出します。」

完璧なんてならない。
完璧とは、不安がない状態。
そんなものはものづくりの中ではありえない。

納品した後もリリースした後も、不安だからこそ見に行く。

Kさん「そうですね。会社の基準に上げてから、承認依頼を出します。」

そうやね。

その辺も前からできてなかったと言う事。
それについてはどう思う?

Kさん「自分で考えれるところまで考えることが
基準になっていたと思います。
そうすると、できないところはすぐに上司に頼って、
踏ん張ることができなかった。
なので、成長が遅れていたと思います。」

デザイナーはクリエイターであるべき。
ものづくりをするのであれば、
行き詰まってからが勝負。
自分の中の100%なんていらない。

厳しいかもしれないけど、そう理解することでしか、
自分の殻を破っていけないと思う。

頑張ってください。

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