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2022年12月28日

24時間×365日、その「職業人」として生きるとプロになる


2022年ワールドカップが終わりました。
その中で印象的だったのが初戦のドイツ戦でゴールを決めた浅野選手のインタビューです。
思ったようにゴールを決められず、4年間ずっと批判に晒されてきた浅野選手は、大会前にメディアやSNSでこっぴどく批判されていました。
でも4年に1度の大舞台で結果を残した彼は
試合後にこう話しました。
「4年間いろんなものを犠牲にして
ワールドカップのためだけに捧げてきたことが
結果につながったんだと思います。」

これを見てとてもかっこいいと思うと同時に
プロになるとはどういうことなのかと考えました。

今面接をしていると、
「仕事の時間以外にどのぐらい勉強の時間を使ったらいいですか?」
みたいな質問をされることが多いんですが、プロになる人を採用する、という前提で面接をしている立場としては違和感を感じます。

おそらく浅野選手は
チームの練習以外に何時間自主トレをする
みたいな考え方ではないと思います。

そうではなく、24時間、365日、プロのサッカー選手として、
そしてワールドカップでゴールを取るにふさわしい選手として、日々を過ごしていたんだと思います。

その間、24時間ずっとサッカーの練習ができるわけでは当然ありません。
サッカーの練習以外の時間の過ごし方が重要だったのではないかと思います。

食事の時に口に入れるもの、
体のケア、そしてメンタルのトレーニング
そういったものが日常生活に溶け込んでいて、
遊んでいながらもサッカーのことがどこかにあって
家族と過ごしていてもサッカーのプロとして過ごしている。

プロとして休む
そういったことをやってきたからこそ、いろんなものを犠牲にして
という言葉につながったのだと思います。

未経験から、プログラマーやデザイナーや、コンサルタントを目指す人は
仕事の時間+勉強時間という線引きをしていてはベンチャー企業に許された時間内でうまく成長できないと思っています。
これはずっと仕事をするとか
ずっと勉強し続けるということではなく、
そのプロとして生きる覚悟をすること。
それが重要だと思っています。
もう一度言います。
線引き
をするのではなく、
プロとして生きる

自分の知り合いで結果を残しているプロフェッショナルの人は
飲食店の経営者でも
プログラマーでも
デザイナーでも
その職業のプロとして1日、そして365日を生きています。
もちろんしんどくなる時は、居酒屋で愚痴をこぼしたりすることあります。でもベースはプロとして生きています。

なので
そのプロの職業に必要なスキルや情報は、日常生活の中で自然と入ってくるようにアンテナが張られている状態です。
だから、自然と必要な情報が入ってきます。
情報が入ってくると自然に考えます。そうすると考えに深みが出てきます。

その人たちが遊ばないわけではありません。
人生も楽しんでいます。
ただしその道のプロとして休日を過ごすわけです。
選択肢があったら
自分の仕事に有益な場所に行ってみたり、
ニュースを見るときは、
自分の仕事にとって必要なことを自然に吸収できるようになってきます。
本を読む時も無理に読むのではなく、自然と
プロとして必要な物に手が伸びるようになります。

今の時代はワークライフバランス

仕事とプライベートを明確に分ける
みたいな流れがあるのももちろん理解しています。
ただし、それがすべての職業に、そしてすべての職業の習熟度のレベルに当てはまるものではないと思います。

特に最初に経験が浅い状態でプロを目指すのであれば、
浅野選手のように
何かの犠牲は必要です。

ただしそれは人生の全てを犠牲にするということではありません。
遊べばいいし
YouTubeも見ればいいし、
友達や家族と充実した時間を過ごすべきだと思います。
ただしベースとして
プロである
その土台が重要なのかなと思います。

実際にシナジーデザインでも今年、
出産、子育てを経て、復帰したメンバーが、以前のパフォーマンスが出せなくなっていました。

彼女は産休に入るまでは、マーケティングチームの責任者として動いていたので、仕事ができる人です。
でもその彼女ですら復帰したときにはパフォーマンスが以前のようには上がりませんでした。

その理由は先ほど話したことが原因になっています。
出産、子育てを経ると
当然24時間、母親として生きることになります。
当然それであるべきです。
目を離せない、
1人では生きられない赤ちゃんの世話をする
とても立派だと思うし大変なことです。
だからこそ女性は24時間、母親である覚悟を持って子育てに取り組んでいるわけです。
最優先は子供のことです。

その状態で仕事をすると、
自然と線引きをすることになります。
そうすると新しい情報も入ってこないし、
業務で起きたこと、特に問題点について後から考えることもできなくなります。
当然、問題が解決しないまま次の日が仕事に臨んで、
また問題が新たに生まれてきて、どんどん問題が積み重なっていく。
そうなると状態が良くないので、
上司に相談もままならなくなってくる。
それが数ヶ月後に数字として現れてくる、
そういった状態に陥りました。

幼い子を持つ母親と職業人とを両立してして生きる、
非常に大変です。

だからパフォーマンスが落ちるのは必然でした。

でも、
それから半年経った現在
彼女のパフォーマンスは産休前の状態に戻ってきつつあります。

なぜ戻ってきたのか?

それは先ほど伝えた、
業務時間外での
仕事
ではなく
バックグラウンドで処理する
時間の重要さに自分もそのメンバーも気付いたからです。
そして話し合いました。
どちらかを取るのではなく、両立する方法はないか?
完全な結論が出たわけではありませんが、
少なくとも仕事は子育てに悪影響が出るものではない。
という結論になりました。
それまでは
仕事を極力、
生活から排除しないとうまくいかない、仕事が生活に入ってくる恐怖心があったと思います。
それを仕事を恐れる必要は無い
特に排除する必要は無いと考え方の微調整を行いました。

そうすることによって
子育ての間にも
仕事のことを排除せずに
考える時間を作るようになりました。
寝る時間を減らしたわけでもなく、
子供と接する時間を減らしたわけでもなく、
変に無理をするわけでもなく、
自然と仕事の音がバックグラウンドで仕事に関連することを考えるように変わったと言います。

とても大変な作業ですが、彼女はそれをやり遂げたのでパフォーマンスが上がってきました。

自分が言いたいのは
仕事の時間だけでは
プロとして結果を残す事は難しいと思います。
もちろん、スキルや経験が豊富で、ある意味の貯金がある人は
貯金を使ってパフォーマンスを出すことができると思います。

ただパフォーマンスがプロレベルに達していなかったり、
スキルが落ちていたりするときは、
一旦、24時間×365日をその職業に突っ込む
ぐらいの覚悟が必要だと思います。
時代の流れと逆行してるように聞こえるかもしれませんが、昭和のサラリーマンのように24時間働きなさいということではありません。

労働時間自体は
シナジーデザインは減らしています。
そして休日や業務、時間外に、仕事の作業をする事は禁止しています。
だから本当にサービス残業をどんどんしなさいとか、休日出勤をしなさいということではありません。

休日も中小企業の年間休日の平均が105日のところ
シナジーデザインで多い人は年間140日あるので
休日も多い会社です。

労働時間を増やすのではなく、休みを減らすのでもなく
情報の収集や頭の使い方を
そのプロの職業としてふさわしい形にしてほしい。
そうすれば、自然と必要な情報が入ってきて、かえって労働時間や学習時間は少なくなると考えています。

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昨日面接の時にも同じような話になりました。
その人は将来有望な学生さんです。

学校での勉強もしっかりと結果を残していて、
モチベーションも高い
非常に有望な候補者です。
その彼もやはり
「仕事以外にどの程度の勉強をしたらいいですか?」
と質問をしてきました。
そこで答えたのが先程の言葉です。

先ほども言いましたが、
24時間仕事をしなさいということではありません。

例えて言うと
酪農をしたいと思って
北海道に移住をするとします。
そうすると24時間酪農家として生きる
といったイメージがつきやすいと思います。
家族と移住するのであれば当然子供との時間もあるし
友達や農協関係の人と飲んだり遊びに行ったりすることもあると思います。
でもベースは酪農家
なので成長が速い。

先ほど伝えた元リーダーの女性は
外資系の航空会社でCAとして7年間勤務していました。
中東のドバイに7年間住んでいたんですね。

その会社の用意した家で暮らして
その仲間と過ごす
24時間CAとして過ごしていたわけです。
当然飲みに行ったり
楽しんだりすることも多かったと思いますが、
ベースはプロとして生きていた。
なのでパフォーマンスも安定するし、
ストレスの処理もできていた。
中途採用でプログラマーやデザイナー、そしてマーケターを目指す人は
まず、その職業人として生きる
覚悟を持つことが大切だと思います。

慣れてしまえば別に難しいことでは無いですし、
仕事で疲れれば、何も勉強せずに寝てしまってもいい、愚痴をこぼすのも必要です。
休みに友達と遊びに行くのも大賛成です。
自分も人生を楽しむのが好きです。
ただプロとして生きる
それが重要なのかなと思います。

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今この記事は
そのメンバーとランチミーティング中に
歩きながら音声入力で書いているんですが、
今の話がどうだった?
とその元外資系CAのメンバーに聞くと

「そうなんですよね。
なんか自然と情報が入ってくる感じになってます。
今日も出勤途中に電車の広告を見てると
貴金属の買取業者さんの吊り広告がありました。

その打ちだし方やキャッチコピーを見てなるほどなぁ。
車屋さんに電話する時も、こういったキャッチコピーのほうがいいな。
みたいなことを自然と考えていました。」

と返答が返ってきました。

まさにこれで、
仕事とプライベートの線引き
をしている人は、仕事の情報をシャットアウトするので、
必要な情報が入ってこなくなっちゃいます。

非常にもったいない。
そうすると
わざわざ時間を作って
情報を入れる作業しないといけなくなります。

余計に情報を入れるのがストレスになってくる構図です。

なので線引きをする方がかえって
仕事が嫌になって、ストレスが多くなる。
だから長く続けられない。
ということになるかなと思います。

仕事を長く続けるためには、ストレスの処理が重要です。
極力ストレスを少なくする必要がある。

でも、情報の収集やスキルアップが欠かせない。
となると情報の収集が自然としやすい
24時間365日プロとして生きる
これが重要だと思います。

そのためには宣言をすることです。

自分はプロのプログラマーです。
プロのデザイナーです。
プロのマーケターです。
プロのコンサルタントです。
プロの経営者です。

と最初に言い切ってしまうことが大切です。
その時に違和感を感じるかもしれないけど、
自分はプロです。
お金をもらっている、という意味ではなく、

プロとして365日生きている、という意味です。
自分がプロだ
そう言い切るんですね。

実際に休みの日も、職業欄を書くときに
その職業を書くと思います。
つまり休みの日も、どの職業かで判断をされているわけです。

どっちみち実態がそうなんだから、
情報をシャットアウトせずに、仕事のことを変に遠ざけずに
受け入れちゃったほうがいいのかなと思います。

シナジーデザインでは未経験から入ってプロになったメンバーがたくさんいます。

プロを目指して入ってきたメンバーを
彼ら一人ひとりのプランを作りながらしっかりと育成していきたいと思います。

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