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代表ブログ

2021年4月20日

”認識”ではなく”業務命令”は何かを明確にする

社内で
仕事がうまくいっていない時に

ある人は
自分の認識では、自分の責任はAでした」
といい、

別の人は
自分の認識では、自分の責任はBでした」
みたいなことになりがちです。

でも
個人の認識は曖昧なものなので頼るべきものではありません

大切なのは

自分に下された業務命令は何だったのか?


明確に言語化することです。

例えば
上司が
「メールを送るように」
と部下に指示を出したとします。

部下が
「分かりました」
と答えれば、
部下は

なぜ?、
誰に、
いつまでに、
どんな内容のメールを、
どのメールアドレスから、
どのような文面で、

送る業務命令だったのか
が明確に理解している義務があります。

「分かりました」
と答えている限り
明確でなければ
ヒアリングをして聞き返すのは部下の責任です。

違う相手に
遅延した状態で
見当違いの内容を
プライベートのメールアドレスから
ため口の文面
で送ったらそれは部下のミスです。

そんなバカな部下がいるわけないでしょ、
と思うかもしれませんが、
同様のことは日本中の職場でメチャメチャまき起こっていると思います。

なぜなら、
多くの人は
上司の命令を
自分なりの解釈
で聞き取るからです。

自分なりの解釈
なんていりません。

明確な
命令文
があればいいだけです。

なので、
部下は上司の発した命令文の
足らない部分を補って、一つの文章にして
上司さんが発した命令は
○○で理解しましたがそれでよいでしょうか?
と承認を得て、自分の
認識
のずれを修正する必要があります。

いやいや、
上司側が
ちゃんと指示をすればいいだけでしょ、
ちゃんと指示できないのは無能な上司てことでしょ、

っていう反論もわかります。

ただ、
単純な仕事をミスなくさせるだけが良い上司ではないと思います。

業務が単純、明確、確定の状態なら上司が細かく指示する手法でも機能します。

でも、
より業務が
複雑、不明確、不確定の
難易度が上がっていくと、
途端に細かい命令が機能しなくなります。

マイクロマネジメントいう細かく管理しまくる方法は、一般的に複雑な問題解決には向きません。

今や多くの業界で、知識労働化の流れがありますが、ことさらIT業界では20代の社員でも意思決定をすることが求められます。

Cという命令が
Aという認識になったり
Bという認識になるのは
受け取り側が
曖昧なまま、
自分の都合の良い認識で、
命令を受け取ってしまっているからですね。

新人の場合、
その多くは
自分の負荷を下げる選択肢
を選ぶことになります。

つまり、
業務命令をその場で明確にせずに
曖昧なまま受け取り、
後から自分の都合の良い認識に変換し、
自分のペースで進めてしまいます。

“認識”とかは
どうでもいいです。

会社との約束であれば
業務命令は何だったのか?

お客様とのやり取りであれば
約束は何だったのか?

を明確にするべきであって
個人の認識
は何の意味もありません。

業務お願い
って言葉は普通は使いません。

会社から社員にするのは
業務命令
であって
業務お願い
ではありません。

部下は
業務を遂行する義務を負います。

この会社側が持つ力はものすごく、
合理性さえ認められれば
家族の仲を引き裂いて、
お父さんだけ単身赴任でシンガポールに飛ばしたりできたりします。

勝手に首には出来ないですが、
合理性さえ認められれば、
深夜勤務にさせたりすることも出来ます。

制限時間内で合理性があれば、
部下のプライベートの用事を無視しても残業を命令することも出来ます。

そのくらいの力が会社には与えられていて
命令にのっとって人は動いている、
ということを認識するべきです。

もちろん
命令する側は命令したことに責任を持つ必要がありますし、
出来る限り明確にする必要があります。

でも
自分がCと意図して伝えていて、部下が分かりました、と言っているのであれば
Cであると伝えることをしていれば上司の責任は終えていると思います。

でなければ、
上司は
君が理解したのは
AではなくCだよね。

BではなくCだよ。

DでもなくCだよ。




ZではなくCだよ。

と延々と話をしなくてはいけません。

命令の内容がCと受け取れる表現で上司が命令を下したなら、
その命令はCで問題ない、という考えでいいと考えています。

もちろん、AをCに変えたり、Bって言っていたのをCに変えたらダメです。

でも明確に確定していなければ上司のいったCが業務命令となります。

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