シナジーデザインでは基本的に
思ったことを伝えなさい。
と言っています。
でもこれは、なりふり構わず
上司や部下や同僚やお客様を攻撃しなさい。という意味ではありません。
口論は無益です。
誰も得しません。
口論と話し合い
図にすると分かりやすいですが、
口論というのは相手の文脈を否定していくことです。
一方で話し合いというのは
自分の文脈は自分の文脈としてしっかりと伝え、
相手の文脈も相手の文脈として聞く、
そしてその二つの文脈が自然なところに落ち着くように情報を共有し合うこと、
これが話し合いです。
攻撃をしないで
相手の文脈は文脈として認める。
それが話し合いです。
文脈が正しくても
前提条件が違っていると、理解しあえないことも出てきます。
その際は、
さかのぼって前提条件についても話し合うことが必要です。
お互いの文脈の違いは、
基本的には情報の共有が出来ていないことから起きます。
お互いが出会うまでの人生や
一人しか知らない情報源。
そしてその人が一人で考えたことも文脈に影響しています。
それらは
共有しない限りは相手に分かる訳がないですよね。
また、最初から決まっているゴールがあったりすると
文脈がねじ曲がってしまったりもします。
相手を打ち負かしてやろう。
みたいなゴールが設定されるとなかなか文脈が破綻した状態になります。
でも、普通論理的に文脈を追っていくと、
大体は整合性が取れています。
自分の頭にあることを口に出してみると、
ときには自分の文脈が整理できていないことに気づく時もあります。
相手の文脈の整合性が取れてない
と気づく時もあります。
でもそういった時にも重要なのは
相手を攻撃しないこと。
文脈がおかしいところがあれば、
ここの部分って整合性取れてないよね。
と伝えるべきですが、
攻撃のニュアンスを消して淡々と伝えるべきです。
その理由も一緒に伝えることが必要ですが、
理由が言語化できないときは
違和感がある。
とだけ伝えて
その違和感について一緒に考える、
というのも有効な方法です。
伝えられた人も
相手の言葉を攻撃と受け取らずに、
確かにここは論理的におかしい。
なので、普通に考えたら、こっちの論理になるよね。
と文脈の修正をしていく感じです。
攻撃ではなく指摘でもなく単なる修正
そんなイメージです。
これを繰り返すと
自分の文脈が論理的に整理されて、
不安のない、説明しやすい
他の人から見ても分かりやすいものになっていきます。
そうなると
自分でも頭がすっきりして爽やかさすら感じる、
といった状態にたどり着けます。
そんな状態になるための話し合い、情報交換。
それをするためには
口論状態
を注意深く避ける必要があります。
口論を防ぐために
文脈を照らし合わせているときに相手の文脈を否定して
否定された相手も自分の文脈を否定してくる。
これが口論の構図です。
相手を攻撃するだけしても何も満たされません。
こんなものは話し合いではないです。
思ったことを言いなさいというのは相手のあら探しをしたり
良いポイントを探し出して自分が勝利するためのものではありません。
でもお互いの文脈を口に出して、
文脈のすり合わせをしていると
時々そういう攻撃モードになってしまうこともあります。
どちらかというと弱い立場の人がなりやすい。
追い詰められてるように感じるんでしょうね。
なので何とか逃げ出さなきゃと思って攻撃をしてくる。
なので、
上司が理不尽っていうよりも
部下の攻撃に対してそのまま受けてしまった。
というのが、上司が攻撃的になってしまう理由なのかなって思います。
少し話は逸れますが、
攻撃は言葉や暴力だけではないです。
表情や態度でも十分に相手を攻撃できます。
部下は部下でたくさんの攻撃方法を持っていると思ったほうがいい。
攻撃の形は、何も暴力や口調の強さだけではなく、
目線でも相手を攻撃する事は可能です。
自分がストレスを感じていることを表明するだけで良い訳ですから
それを無意識のうちに繰り出している。ってことが多々あります。
これまでも何度もありました。
こういった時は
自分自身が攻撃していることに気づかせる事が重要です。
それでも修正できない時の対応は上司によって違うと思います。
時間を空けて冷静にならせる上司
相手に話させてすっきりさせる上司
自分ではなく、周りから埋めていく上司
無視する上司
いろんなタイプがいます。
自分は、時間もないし、代表っていう立場でもあるので、
絶対に引かないという覚悟をもった姿勢で話を続けます。
でないと、攻撃をした部下は自分が勝ったかのような錯覚になってしまうことが多い。
そうなると、色々と破綻してくことになるので
社長としての自分は覚悟をもって対応するようにしています。
バランスが難しいですね。
文脈は目に見える形にしながら話す
またはマインドマップや文字にして見える化して聞くことを重視しています。
文脈がおかしい時は、文字という客観的な形で
文脈のおかしさを見せます。
まずは自分の文脈を相手に見せる、そして相手の文脈を聞く
とにかく話し合いというのは、まず自分の文脈を伝えないことにはスタートしません。
文脈がしっかりと形になっていなかったとしても
まず頭に浮かんだ電気信号を文字に直していく
必要があります。
まず言葉を発してみること。
そして自分の中の文脈を言葉にしてみること。
これが話し合いのスタートです。
その時に
相手の話の文脈を否定せず
自分の文脈も否定させない。
自然に落ち着くところに話を持っていく。
これがシナジーデザインが目指している話し合いの姿です。
今日はメンバー同士でも話し合いが行われていて
自分としては満足しています。
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