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スタッフブログ

2024年5月28日

「しょうがない」をなくす

こんにちは、システムチームのKです。

 

突然ですが、僕は考えることが苦手です。

 

正確には、深くまで考えることが苦手です。

よく、「考えが浅い」と指摘されることがあります。

 

ただ、手を動かすスピードだけは速いので、

作業的な仕事は得意でした。

 

しかし作業的な仕事は、

答えが見えている仕事なので難易度が低く(例:仕様が出来上がっているプログラムを実装する)

役職が上がるにつれて、自分のタスク候補からはほとんど無くなりました。

 

今自分がやる仕事は、

苦手な、深く考える仕事がメインになっています。

 

考えることが苦手な自分は、

上司になっても、自分の仕事の仕方を変えずにいた結果、

問題が発生しました。

 

その問題の原因となった考え方が、

「しょうがない」と思いながら仕事をすることです。

 

不思議なことに、

指摘されるまでそれが間違っていると気づきませんでした。

 

仕事とか大人ってそういうものだと。

「しょうがない」と思いつつも我慢して仕事をすることだと。

 

しかし、これは自分がフリーターの時代に身についた仕事の仕方で、

例えば、スーパーのアルバイト店員だと、

会社の方針や上司の決定には意見しづらく、

面倒なことを押し付けられた、

現場の気持ちわかってないなぁ、

でも「しょうがない」からやるしかない。

 

実際には、会社の方針や上司の決定には意義があるはずです。

でもそれがわからないから、「しょうがない」と思うしかない。

 

全てのスーパーがそうとは思いませんが、

多くの人が経験をしたことがあると思います。

 

だから普通なんだと。

 

ですが、

「しょうがない」を繰り返すと自分の中でどんどん負の感情がたまっていきます。

 

ストレスが勝手に消滅することはないので、

しょうがないを繰り返すことは、

解消されないストレスをひたすら溜めていくことになります。

 

そんな仕事の仕方をしている自分が、

上司になりました。

 

気づかされたことは

あぁ、「今の自分は、フリーター時代に見た面倒を押し付けてくる上司そのものだ」と。

 

「しょうがないやろ、仕事なんだから」

 

を部下に押し付け、

 

「しょうがない」

 

の考え方を浸透させている。

 

スーパーのアルバイトをしている時と同じ、

その仕事をする意義もわからないまま、

ストレスをためながら仕事をする悪循環を生みだしている。

 

上司と部下では、基本的に部下の方がストレスに弱い。

自分の感覚ではこれくらい大丈夫でしょ、と思っていることでも、

その感覚以上のストレスを負っている。

 

だから上司となった今、絶対に部下に「しょうがない」なんで

感じさせてはいけない。

 

「しょうがない」と思わせるのではなく、

なぜその仕事をするか、明確に意義を伝えること。

 

ただ、懇切丁寧に伝えていると、

家庭教師になり、自分で考えられない問題が発生するので、

部下自身でなぜその仕事をするかを考えさせる必要はありますが、

間違っていたり、ちゃんと理解していなければそれを正す義務が上司にはあります。

 

自分はそれをやっていなかった。

 

目の前の実装をどうするかという、手法ベースのサポートばかり行っていたために

やらされ感を植え付けてしまい、

達成感を少なくしてしまった。

 

また、チームとしても、上司が代わりに考える

という悪い文化が出来上がってしまい、

部下自身で考えて実行し、約束を果たす。

という、至極当たり前のことさえもおかしいものという雰囲気になる、異常事態でした。

 

会社でしっかりルールを定義して、

代表が責任を果たすことについて何度もブログに書いていただいているのに、

自分がそれを緩くしては元も子もありません。

 

やる意義がはっきりとわかっている仕事を納期までに終えて責任を果たしたときに

達成感をもっとも感じることができる。

 

やる意義がわかっていると、

作るモノの品質も上がります。

 

すると手戻りや差し戻しの数は少なくなります。

 

少なくなると、遅延の可能性が低くなります。

 

納期という約束も守れるようになります。

 

良循環の出来上がりです。

 

上司として自分が今できるようにならないといけないことは、

部下をその状態にさせることです。

 

まとめ

自分は、「しょうがない」と思いつつも我慢して仕事をすることは普通だと思っていました。

 

その考え方は自分の部下にも伝播し、我慢しながら仕事をする悪い文化を作っていました。

 

なぜ、その仕事をするのかわからないのに、前向きに取り組むことはできません。

そして経験の少ない部下は自分だけでは意義を明確にできません。

 

そのために上司は意義を理解し、明確に伝える責任があります。

 

 

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