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2024年5月1日

AI開発の備忘録(1)

こんにちは

システムチーム プログラマー / マネージャー のAです。

 

この1ヶ月ほど

AI(ChatGPT)を利用した開発を続けていました。

開発で得られた知見を、備忘録として残します。

 

 

1,AIには数字を使った指示が有効で、曖昧な指示は聞いてくれない。

人間と同じかもしれないですね。

「ちょっとだけ」「多めに」「出来るだけ」、、こういった言葉は通用しない印象です。

 

今回の開発では「ChatGPT 4」 というAIを利用しました。

ぱっと見はとても優秀。

日本語での指示をそこそこ正確に認識してくれます。

人間と会話するつもりで使えば、ほとんど違和感はないと思います。

 

が、

システムの1機能として使うには、少し工夫が必要で、

それが「数字を使う」という方法になります。

 

例えば

多めに情報が欲しいのあれば ”最低3点は必ず”  などと、明確に指示する感じです。

 

それでも従ってくれない時もありますが、

「多めに~」などの表現よりは、ぐっと指示を聞いてくれる確率が上がりました。

 

 

2,AIには例を提示すると、良い回答を返してくれる。

何かの回答が欲しい場合、

回答例を示すと、忠実にその例を再現してくれることが分かりました。

 

例えば

” 車種情報を教えてください。 形式は、箇条書きで改行を使って、、、 

と指示するよりも

 

車種情報を教えてください。回答例を以下に記載するので回答例の形式にならってください、、、

と指示する方が有効です。

 

自然言語を理解するよりは

文章のパターンを解析する方が得意な印象です。

 

 

3,時間のかかるAI処理への対策が必要

今回の開発で最も高いハードルの1つでした。

 

応答の内容は優秀でも、

レスポンスが返ってくるまでに多くの時間が必要で、

普通の実装では実用レベルに届かない印象です。

 

今回使った手法として、具体的には「並列処理」になります。

原則、JavaScript「並列処理」が出来ない言語なので、

サーバサイド言語の使い方がポイントになりました。

 

具体的には

1,JavaScript でローディングや、演出を進める

2,その裏で、サーバサイド言語で、AIを使った処理を進めておく

3,定期的にJavaScriptでAI処理を確認。回答が出来ていれば利用する

ようなプログラムになります。

 

言葉でまとめるとわずか3行ですが、実装してみると結構大変。

見積りを作る際には、最大限注意するポイントになると思います。

 

PHPだと、「system」や「exec」のような

普段あまり使わない、システム感強めの関数を使うイメージです。

 

この1ヶ月通して、

“本物のAI” が実用的なレベルまで優秀になった印象で、

使い手としての実力を試されてる気分でした。

 

AI開発では

「どう見せるか?」

「どう待たせるか?」

「どう安定させるか?」

をしっかり考える必要がある、という印象です。

 

一旦以上です。

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