(※注)
ちなみに、
「完璧主義」という言葉を、シナジーデザインでは、「きっちりしい」と表現しています。
こんにちは。
システムチームのTです。
先日、入社して1か月のプログラマーの方のタスクの助けに入った時に、
デキテルのコードで理屈がわからないからと、
コードを書く手が止まるという事態に遭いました。
後から、話を聞くと、
昔から理屈が完全に理解できないと動けないと言っていました。
その話を聞いて、自分と同じで完璧主義な方なのかなと思いました。
自分自身も同じなので、
完璧にしたいとか、
納得できないことが気になる
という心理はよくわかります。
完璧主義の問題点
突然ですが、自分は数学が苦手です。
それは、学生時代に数学の授業で習う公式が
なぜそうなっているのか、
なぜそう使うのか、
がわからず、ずっと引っかかって、
納得がいかなかったためです。
今では理屈の部分を理解するのは難しいことは知っているので、
ここを納得することをあきらめていますが。
このように、自分も納得できないことがあると、
そこで止まってしまう性質です。
極端な例になりますが、
包丁がなぜあの形なのかが納得いかないから、包丁を使って料理できません
となるのが完璧主義の性質だと思います。
ばかなこと言ってないで、包丁をつかいなさいよ
と周りは思うでしょうし、自分もそういう人を見たら、
同じように思います。
完璧主義とは字面の見栄えはいいですが、
自分の数学エピソードのように、
納得できないところで止まって、そこから進展がないというような
困ったことが多いです。
それに、
いつになったら完璧になるのか、
自分が思う完璧が人から見れば全然完璧じゃない、
といった問題もあります。
完璧主義から脱却するマインドセット
現在、自分はある程度は完璧主義から抜けたと思います(プログラムおよびプログラム学習については)。
それは、次の3つに気が付いたからです。
①完璧にやる、やらないと気が済まない というのはただの自己満足でしかない
②自分が完璧だと思うものは他人が見たら完璧じゃないことは往々にしてある。
③ものごとを完璧に理解するには時間がかかるし、実際に手を動かさないとわからないことが多い。
①については、自己満足という点がミソです。
完璧にやりたい、というのはただのわがままでしかないということです。
完璧にやることは悪いことではありませんが、
個人的には、はじめに完璧にするのではなく、
完璧に近づけていく方が良いと思います。
それは②のことに気が付いたためです。
知識がない間は、何が完璧なのかがわかりません。
その状態で、完璧を目指すと、確実にずれます。
となると、そこまでの完璧を目指す努力は、完璧を目指すという目標に対しては無駄になります。
ここで、③の話に行き着きます。
実際にプログラムを書いて、その中で学んだことについて理解することが多いです。
なので、手を動かして得た学びから知識を深めていく方にシフトするのが、賢いのではないかと思います。