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2023年1月17日

2022年のデキテル・デザインマシマシプロジェクトを終えて思うこと

こんにちは、システムチームのKです。

 

デキテルでは、2020年から「デキテル・デザインマシマシプロジェクト」と称して、

12の新しいデザインを一挙公開する、というプロジェクトを実施しています。

 

例によって、2022年もプロジェクトを実施しました。

 

今年も、今までのデキテルにはない新しいデザインが出来上がったので、

公開が楽しみです。

 

プロジェクトは遅延の連続

 

ただ、結論から言うと、

このプロジェクトは遅延をしました。

 

本来は 2022年内 に完了する予定でしたが、

実際には2023年までずれ込み、約2週間の遅れが発生しました。

 

デキテルの新デザイン制作は

1デザインあたり 30h を基準としています。

 

しかし、実際にかかった時間を振り返ると

最短で 8.0h

最長で 100.0h

平均すると約 48.1h

と1デザインあたりのコストが大幅に膨らみました。

 

当然、予算をオーバーしているので、

プロジェクトとして赤字の状態でした。

 

時間をかければかけるほど、

赤字が増えてしまう状態なので、

一刻も早く完了させる必要がありました。

 

ただ、自分だけでは

この問題を解決までもっていくことが出来ず、

上司にサポートしていただきました。

 

その時の考え方と、解決方法が

これまでの自分の中に無かったものでした。

 

作業者思考に陥っていた

 

1デザインに 50h もかかってしまうと

当然別のデザインは 10h で終わらせないといけない

という問題が出てきます。

 

その時自分の中にあった考え方は、

いかに「コーディング」を「早く」終わらせるか。

 

要は、実装のスピードを早くして遅れを取り戻そうという

考え方でした。

 

しかし、

スピードを早くするにも限界がありますし、

元は1デザイン30hを基準に作られたデザイン案なので、

手の込んだ実装が必要になります。

 

つまり「実装のスピードを早くして」という考え方では問題は解決しません。

 

「デザインマシマシプロジェクト」は

今までのデキテルにはない新しいデザインを12個公開する ものなので、

いま実装しているデザインである必要はないんですね。

 

5hで作れる別デザインがあれば、それを作るべきなんです。

 

でも、その発想が出ない、判断ができないのは

自分の仕事は、

デザイナーが上げてきたデザインを実装することだ」という

作業者思考になっているからだと思います。

 

基本的にデキテルの新デザインは、

以下の段階を経て作られます。

 

デザイン作成

PC用のCSSコーディング

スマホ用のCSSコーディング

 

作業者思考になっていると、

今自分が手を付けているもの、

今回の例でいうと「コーディング」にしか目が行かなくなり、

これ以上赤字を生まない方法も「コーディング」の中で考えようという思考になります。

 

一方上司は、コーディングよりも前の段階「デザイン案」にメスを入れ、

残りのデザインのうち、コストのかかる2デザイン案を取り下げて、

代わりに

 

・過去のデザインをベースにアニメーション要素で成立させるデザイン

・パソコンとスマホのレイアウトを共通化したデザイン

 

の2案を考えました。

どちらも実装にかかる時間を大幅に削減できる方法で、

その2つのデザインは、それぞれ8hで完成までもっていくことができました。

 

デザインの質もとても良く、

30hかけて作るものと同等、それ以上のものです。

 

 

なぜ自分はその発想が出来なかったのか。

 

これは正確には、

一時はその発想をしたが、無意識に取り払ったのだと考えています。

 

なぜなら、

「30hの仕事を10hに収める手段を考えるのは難易度が高い」

からです。

 

時間を短くする、

その上、デザイン案から考え直すとなると、

10hで納めるなんて無理だ

今のデザインのまま、実装スピードを上げたほうが短くできるだろう

と考えたからです。

 

今後も仕事をするうえで、

遅延や問題が発生すると思います

発生頻度を減らしていくことは大切だと思いますが、完全に0になることはありません。

 

その時に、目の前にある作業や、今後の作業の時短で解決しようとするとうまくいかないので、

仕事の全体を見て、解決策の幅を広げていきます。

 

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