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2020年12月7日

開発手記(2)デキテル・SPAライクな機能追加

こんにちは

シナジーデザインのプログラマー、Aです。

 

前回は自分の仕事の一環として

パフォーマンスチューニングをご紹介しました。

反応が上々だったので、他の仕事も紹介しようと思います。

 

デキテル 画像ブロック機能

1つのブロックに1つの画像しか表示出来なかったデキテルを

1つのブロックにつき最大4枚まで表示できるようにする

そんな改修です。

 

対応したのはちょうど1年前。

現時点での利用履歴は15,000回以上で、

後の「デザイン・マシマシプロジェクト」に繋がったこの改修。

 

開発の甲斐はあったと思いますが、

対応期間は約1ヶ月に及ぶ、超大作となりました。

その苦悩というか、難しかった点を紹介できればと思います。

 

 

「モダンさ」への執着

先にも話した通り、

モダンなデザインへの対応がコンセプトとしてありました。

僕は 機能性についてもモダンであるべきだ と信じていました。

 

「モダンさ」を言語化すると

・ページを再読込なく、機能を利用できる

・レガシーなWEBにある「仕方ない」が無い

・ネイティブアプリレベルの滑らかな触り心地

という感じ。

 

結果的には開発しきることが出来ましたが

難易度はとても高かったです。

 

個人的にですが

上記3要素を

HTML + JavaScript(ES5)+ jQuery で実装する、というのは

言語仕様的にギリギリ可能なライン、だと思いました。

 

余裕を持って実装するのであれば

互換性を切り、発想を変えたJSを書かないとダメな気がしています。

 

 

「パフォーマンス」への執着

開発当初から、

愚直に開発すれば、

全体のパフォーマンスが落ちる事には気づいていました。

 

画像を1枚表示するだけの処理と

1~4枚のいずれかを表示する処理では、処理量が全然違う。

 

だから

「以前よりもパフォーマンスを改善するべきだ」

という気概が必要だと思っていました。

 

コードの複雑化は極力抑えつつ、

パフォーマンスは極力向上させる設計は無いか

と日々考えていたのを覚えています。

 

・・・・・

 

という感じで

一心不乱に開発を続けていたんですが、

一番悩んでいたのは

「これらの執着はエゴかもしれない」という問いかけでした。

 

 

「執着」はエゴ?

・「モダンさ」を削れば削る程、簡単に、低コストに開発出来る。

・でも、ここで折れると商品としての「程度が知れる」ような気がする。

・いや、これは開発者としてのエゴなんじゃないの?

・諦めれば、今は楽になる。

・でもサービスは進化させないといけない

 

そんなことをぐるぐる悩んでいました。

 

今は冷静に解説出来てますが、

当時は言語化出来ておらず、だいぶ苦しみました。

 

もし同じような気分になったら、

どうぞ上長に相談してください。

 

悩むのは所詮情報不足。

自分よりも情報を多く持っている人の力を借りて、

スムースに解決するべきだと思います。

 

 

まずは、プロとしての仕事を。

職種柄、

執着、美学、哲学、美意識のようなモノは必要だと思います。

 

「こうあるべきだ」が強くなればなるほど、

コーディングに関して迷う回数は減り、開発速度は上昇します。

開発方針も統一されるので、品質も上昇します。

 

それに、「こうあるべきだ」が無いと、

僕はコードレビューできません。

 

ただそれは

納期と品質を満たす、プロとしての仕事をした上での話であり、

納期と品質を損なってまで大事にするものではない、と思います。

 

加えて、

誰もフォロワーがいない「こうあるべきだ」は

ある意味害悪です。

運用体系を見直す必要があるのかなと思います。

 

 

最後に。

今回紹介した画像ブロック機能なんですが

触り心地の滑らかさが落ちていて、少し不満に思っています。

 

機能不全ではないので、緊急度は要検討ですが

どこかのタイミングでチューニングしたいなと思っています。

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