マーケティング部のKです。
今回もまたまたフランチャイズシリーズ、
本日は「中古車買取フランチャイズ」です。
ユーザ側に立てば、自分の車が高く売れたら嬉しいですよね。
中古車の買取価格は、相場が流動的に変化するので、
常に動向をチェックする必要があるのですが、
最近は、ある傾向が見られるようです。
中古車買取業界の現状
通常、中古車は業者に買い取られると、中古車オークションに流されます。
オークション上に流れてきた中古車を、販売業者がオークション形式で買い取っていき、
店舗で販売されたものを、ユーザが買っていくというのが、一般的な流通の過程です。
ただ近年は、新車の販売台数が減少しており、
車の下取りもそれに伴い減少しているため、
中古車買取業者にとっては大きな痛手となっています。
短期的に見れば、熊本地震の影響で新車供給が停滞し、
下取り車の発生量が落ち込みました。
併せて、燃費不正問題で、今後は軽乗用車を中心に
下取り車が減少することが想定されています。
フランチャイズ店の下取り数減少への対抗策
買取だけでなく、販売まで一貫して行っているフランチャイズ店は、
中古車オークションを介さずに、
同じフランチャイズ内で流通させて、中間マージンを押さえることで、
低価格帯を実現しています。
ただ、ほとんどのフランチャイズ店は、買い取った車を
一度中古車オークションに流して、そこで発生した差額を利益としています。
そんな中、中古車買取・販売FCのガリバーは、
買い取った中古車をオークションに流す、卸売りのビジネスモデルから、
B to Cへの事業シフトを行って、業績を飛躍的に向上させています。
買い取った車を、オークションに出品するまでの2週間、
保管を兼ねて、「展示販売店舗」で一般消費者向けに展示・販売させます。
この期間に買い手がつけば小売りへ、
買い手がつかなければ卸売り(中古車オークション)へ回すという仕組みです。
(IDOM Inc. IR調べ)
実際、ガリバー直営店での卸売台数と小売台数の推移を見てみると、
2016年に入っての小売量が大幅に増加している事がわかります。
これによって、現状のような新車販売での不調に左右されることがなくなり、
安定した業績を残しています。