引き続きカーシェア業界についてブログを書きたいと思います。
2大カーシェアサービスを数字で比較
カーシェアサービスはいくつかありますが、
今回は、2大カーシェアサービスとして存在する、
「タイムズカーシェア」と「オリックスカーシェア」
のステーション数、車両台数、会員数を比較したいと思います。
(公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団調べ)
上の表を見ると、ここ3年のタイムズカーシェアの各数値の伸び率が著しいです。
このグラフを見ると、ステーション数、車両台数に比例して
会員数が伸びていることがわかります。
3年間でステーション数を1.5倍以上に増加させている
タイムズカーシェアは会員数も2倍以上になっています。
一方、オリックスカーシェアはステーション数はほとんど増加しておらず、
会員数も徐々に増えているだけにとどまっています。
この差について少し調べて見ることにします。
料金プランでユーザー層に差?
次は、タイムズカーシェアとオリックスカーシェアの
料金プランについて見てみましょう。
さて、上の表を見ると、2社の料金プランには明確な違いが有ります。
それは、
タイムズカーシェアは「短時間の利用がお得」、
オリックスカーシェアは「長時間の利用でお得」
という点です。
どちらも長所と短所を有していながら、
会員数の伸びには差がでています。
ステーションの増加ペースも一因ではありますが、
長時間借りるよりも、短時間だけ借りたい
と考えるユーザが多いというのも理由の一つではないでしょうか。
商圏エリアにも大きな差が!
タイムスカーシェアとオリックスカーシェアの
ステーション数には大きな差があることは、
既にお伝えしましたが、
その商圏エリアにも大きな差がありました。
タイムスカーシェア
オリックスカーシェア
2つの画像を見れば、ステーションの存在するエリアに
大きな差があることがわかります。
タイムスカーシェアが全国的に展開しているのに対して、
オリックスカーシェアは都市部にステーションを集中させています。
このことから、東北や四国、中国、九州地方は
タイムスカーシェアが独占状態であることが伺えます。
カーシェアで他のサービスもお得に!
ユーザがカーシェアサービスを利用する目的は、
どこか行きたいところがあるからでしょう。
タイムズカーシェアやオリックスカーシェアは会員証の提示で
様々な優待が受けられるサービスを提供しています。
例)レジャー施設の入場料割引、提携ホテルの宿泊料割引、etc…
車をレンタルするだけでなく、
レンタルの用途に合わせて、お得なサービスを受けられるような
仕組みがあれば、それだけで集客力を上げることが出来ると考えられます。
続いて、個人間カーシェアサービスについてご紹介します。
車を借りる側だけでなく貸す側にもなれる
第1回の記事で紹介した、
登録台数:900台以上(2016年3月)
総レンタル時間:43200時間以上(2015年12月)
特徴:オーナー(貸し手)を対象としたイベントが多く行われている。
もっとうまく車をシェアするための工夫や、運営スタッフの話などを聞ける場を多く提供している。
法人の登録はできない。
登録台数:1200台以上(2016年3月)
特徴:法人でも登録できる。つまり中古車販売やレンタカーの会社でも利用できる。
これら個人間カーシェアが、通常のカーシェアと違う点として、
「車を貸す側になれる」
という点があります。
・車を持っているけど、使っていない時間が多くてもったいない。
・維持費がかかるので、少しでも負担を減らしたい。
このような悩みを持っている方が、貸す側に回ることで、
個人間でカーシェアを成立することができます。
Anycaを例に上げると、だいたい月平均で25,000円程稼げるようです。
肝心の料金システムはどうなってるの?
料金システムは、3社とも貸し手側が決定します。
貸出す時間と料金を掲載して、借り手がこれらを見て
借りたい車を選びます。
例)12時間 7,800円、 24時間 12,000円
借り手は、より安く条件にあった車を探すことができます。
あまりに短時間しか乗らないのであれば、お得感はありませんが、
長時間乗るのであれば、通常のカーシェアよりも
かなりコストを押さえることが出来るでしょう。
こだわりを持って車を借りることが出来る
個人間カーシェアの大きなメリットとして、
通常のレンタカーでは、借りれないような車種をレンタル出来る
という点があります。
個人が所有している車を貸し出しているので、
同じ車種でも、違うカスタマイズが施されていたり、
レンタル用途の許容範囲も貸し手によって様々です。
例)スマホ充電可、ペット同乗可、サーキット使用可、etc…
普通ならペットと一緒に乗れるレンタカーなんてめったにありませんよね…
安心して車を借りれるように…ユーザー評価制度
個人間で貸し借りするので、お互い相手がどんな人なのか
事前に把握しておきたいと思います。
個人間カーシェアでは、使用後に貸し手、借り手ともに
相手を評価するレビューを投稿します。
これにより、
「この人なら借りても安心」
「この人に大切な車を貸しても安心」
という情報を与えることができるので、
安心してサービスを利用することができます。
2回に渡ってカーシェア業界についてブログを書きました
車を借りるといえば、レンタカー
これまではそんなイメージしかありませんでしたが、
カーシェアというサービスがここ数年でものすごい勢いで定着してきました。
自家用車よりも、移動手段として使いたい時に使える車の需要が
今後もどんどん高まっていくのでは無いでしょうか