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2022年7月21日

デザインはWHYから入る

こんにちは。
デザインチームのUです。

今、デザインチームで課題となっているのが、
差し戻しの多さ です。
制作物のクオリティが足りず差し戻しなり、遅延が多く発生しています。

ライティングだと上手く行くのに、
デザインだと失敗する。

デザインチームなのに、デザインが上手く行かない。
そんな状況です。

ライティングとデザインで、
なぜ成長速度に差が生まれているのかというと
義務教育で学ぶ機会の差、なのかなと思います。

文章を読んだり書いたり、というのは義務教育で教わるので
日常生活を送る中で自然と経験を積んでいます。

一方、デザインは図工や美術で教わる機会もわずかにありますが、
その比率は文章に比べて極端に少ないです。
また、図工や美術は興味を持たせる事に主眼に置く事が多いため、
深く学ぼうと思えば、自発的に聞いたり調べてイチから学ぶしかありません。

シナジーデザインでは多くのメンバーが、業務未経験で入社していますので、
英語など日本語以外の言語をイチから覚えるようなものなんですね。

素人目線とプロの目線

先程、デザインは義務教育では学ぶ機会が少ない、
という話をしましたが、
幸いにも街中にはデザインが溢れかえっています。

一流のデザイナーが作ったものから、
デザイン経験のない人がワードで作ったものまで、様々です。

教育の機会は少ないですが、
目にする機会はたくさんあるんですね。

未経験で、専門学校などで学んでいない場合、
そんな街中を彩るデザインに憧れて
こんなデザインを作ってみたいなー
というデザインの見た目に憧れてスタートすることが多いのかなと思います。

ただ、素人目線で見たものは、
「きれいだなー」
「かっこいいなー」
「おしゃれだなー」
と漠然と思うだけで完結してしまうので、学びにはなっていません。

そうなると、いざ実務をはじめた時に見た目のトレースから入ってしまい
お客様のニーズをとらえていないデザインを作ってしまいます。

これが差し戻しの原因になるんですね。

そのためにも、

まずはなぜ作られたのか?
なぜ作る必要があるのか?

というプロの目線を持ち
WHYから入る必要があります。

重要なのはヒアリング

ここで重要なのがヒアリングになります。

よく経験の浅いデザイナーで陥りがちなのが

作ったものが差し戻しになり、
「言われた通りに作ったのに…」と理不尽な気持ちになるケースです。

差し戻しになる原因は、作るべきものにズレがあるから。
つまり、きちんとヒアリングができていないんですね。

考えるのはしんどいから、文言やディティールなど浅い部分の質問をして
作業内容の指示を求め、目的が曖昧なまま言われた通りにつくる
この作業内容を限定した進め方では必ず失敗します。

指示に対して「何故それをするのか」という事を考えていないからですね。

目的という前提があれば、
他者であってもそう大きく頭の中がズレることがありません。
そして、打ち合わせの内容も濃度が高まり
指示に対して、質問や間違いの指摘をすることもできます。

そうなると、曖昧な部分がなくなり、
差し戻しのリスクは格段に減りますよね。

社内でのヒアリング例

例えば、女性向けのデザインを作って欲しい、
と言われたとします。

その時
「わかりました。」と答えるのは最悪です。

ここで浮かび上がるものとしては、

・制作する目的は
・抱えている課題は
・目的を達成するための戦略は
・取り扱っている商品は
・売りたい商品は
・地域性は
・単価は
・サービスは

など
自身が持っていない不足している情報を聞き出し、
まずは頭の中を擦り合わせて、ズレをなくす必要があります。

これを聞き出すのは、制作担当者の責任です。

自分で作りきる、という意志があれば、
これらを聞いておかないと不安が高まるはずですので、
ヒアリングが不足しているにもかかわらず、不安を感じていない場合は
まずは不安度の基準を見直しましょう。

差し戻しの原因の根っこは情報不足

デザインが遅延した時、
原因を技術的な部分にもっていきがちですが、
根っこの原因は情報不足によるものです。

タスクの目的が分かっていない状態は
異常事態をとらえるべきことです。

そのためにも、まずはタスク着手前に
WHYから入る、
そして不安を残さない
これらを徹底しましょう。

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