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2016年5月5日

技術のタイムラグ -最新技術に手を出すかどうか、について弊社の基本的な考え方  

4月はいろいろバタバタしていたせいで、
2016年のゴールデンウィークは連日出勤中。

まとまった自分の作業時間が取れるゴールデンウィークに、
今まで出来るだけ避けてきたCSS3とかHTML5とかSVGなどを試しています。

これらの技術は
シナジーデザインとして、これから積極的に採用していこうと考えています。

そのため、まずは自分が使いこなさないと、
ということでクライアント様案件のプロトタイプ作成をしながら、
いろいろと試行錯誤中です。

技術のピラミッド

では、
なぜ今までCSS3とかHTML5とかを使わなかったのか、
ですが,それは
「技術のタイムラグ」
と呼んでいる弊社の技術への基本的な考え方があるためです。

なにやら大げさなネーミングですが、次のような簡単な話です。

例えばいま、シリコンバレーのアップルやマイクロソフトに
「ホームページ作りませんか?」
とプレゼンをしに行くと、
「20年は遅いよ」
と笑われるでしょう。
確かにホームページを作るのに必要なHTMLが最新の技術だったのは20年以上も前です。

でも、日本のご年配の経営者に
「ホームページ作りませんか?」
とプレゼンをしに行くと、
「うちの業界にはそんな最新のはまだ早いよ」
と笑われるでしょう。
シリコンバレーではとっくに古びた技術が、ある業界では最新なのです。

最新技術にはタイムラグがあると考えています。
技術は下記のように、シリコンバレーなどで生まれ時間を掛けて徐々に伝わってきます。

シリコンバレー

大企業

中堅企業

小企業

零細企業

保守的な企業

HTMLの場合はシリコンバレーと保守的な企業の間には20年以上のタイムラグが存在します。

新しい技術は派手だし、スタッフにとってもワクワクして、成功するとリターンも大きいですが失敗するリスクも高くなります。
ハイリスク、ハイリターンです。
短期的にはいいと思いますが、新しい技術にばかり手を出している会社はいつか「ハイリスク」に当たってしまい存続が厳しくなります。
かつては「セカンドライフ」などに手を出して失敗した会社はおおくあります。

僕らのようなIT業界の人間は、
自分たちのお客様の一つか二つ上の段階の技術をしっかりと習得して紹介するべきだと思っています。

上の段階すぎても技術の導入はうまく行きません。
今でいうとVR(バーチャルリアリティ)やIOT(モノのインターネット)などのネットニュースでよく聞く技術は大企業には良いタイミングだと思いますが、自分たちのクライアント様にはまだタイミング的に早いと考えています。

HTML5やCSS3についても、今までは古いPCでの利用ユーザーが多い業界だったので時期的に早いと判断していましたが、
このタイミングで一気に導入を進めたいと思っています。
理由は下記の二つです。

・google analytics上でクライアント様のスマホ利用のユーザーが半数を超えてきた
・chromeのシェアがInternet Exploreを上回った

デキテルにもCSS3などを積極的に導入して表現の幅を広げたいと思っています。

個人的に新しい技術にはもちろん関心はあります(オキュラスリフトの開発版なども購入したりしている)が、
僕らのクライアント様が期待することは、多くの場合新しい技術をいち早く導入することではありません。

クライアント様が求めることを実現するために、新しい技術の使い道、を模索していこうと思います。

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