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2022年4月18日

制作物の問題点に気づく方法

こんにちは。
シナジーデザインのUです。

新人デザイナーがデザイナーに成長する中で
ぶつかる壁として、

「デザインのクオリティをあげたいけど、どうすればいいかわからない…」

というのが、あると思います。

そんな時
「私はセンスがない…」
と落ち込んでしまいがちですが、

「センスは知識から」という本がある通り、
必ず知識による解決策があります。

そこで必要なのは、
まずは問題点に気づく事、です。

余談ですが、
私はデザイン業務をはじめた頃、独学で一人でスタートしたこともあり、
クオリティについてとても苦労しました。

誰にも頼る事ができず、四苦八苦したのを覚えています。

そんな状況の中で覚えた方法や
シナジーデザインに入社後に身に付けた知識から
制作物の問題点に気づく方法
について書いていきたいと思います。

クオリティの責任は誰にある?

デザイン制作において、上司の承認を取りに行く際に
「自分の中では完成です」という
言葉がよくでてきます。

「自分の責任は果たしたので、どうぞ見てください。」
「悪い部分を探してください。

というような意思が感じられる言葉で、
クオリティの責任が上司にある、というような状態です。
責任を、作業だけに限定しているんですね。

クオリティの責任は誰にあるのか、ですが
制作物のクオリティの責任は、
制作担当者にあります。
もちろん、承認をする上司にはアウトプットの品質を保つ責任は発生しますが、
その品質まで仕上げきるのは、担当者に責任があるんですね。

プロである以上、クオリティに責任が発生するということです。

まずは、その前提を認識することが大切です。

一晩、寝かしてみる。

クオリティの責任を果たすためには、
まずはデザインの問題点を解決しないといけません。

そのためにも、まずは問題点に気付く必要があります。

デザイン制作中はどうしても視野が狭くなるもの。

その時点でベストと思うものを作っているので
今作っているもの以外にはありえない
というような思考になっていきます。

今作っているものが、ベストと思っているので
当然ながら、デザインの抱えている問題点を
脳が自動的にシャットアウトしてしまうわけです。

そこで、有効なのが
「一晩、寝かせてみる」です。

例えば、
お店でいいと思って買った服が
次の日になると「イマイチだなー」って
思うことはないでしょうか?

理論的に言うと、
「脳がリセットされて、客観的に見ることができる」ようになっているんですね。

ここで、違和感を覚えれば
後は、なぜ良くないと思うのか、について
ひたすら頭を回して考えます。

ここは、知識や経験 によるところも大きいですが、
まずは気付くことで
少なくとも、「私の中では完成です」という状態を防げるわけです。

制作中に気づく方法

一晩も寝かせる時間なんてないよ
という場合もあると思います。

そこで、その場で対応可能な方法として、
以下のものが考えられます。

1.画面から離れて見てみる

最も簡単に客観視する方法としてあげられます。
遠くから見ることで、要素の優先順位が明確になり
順番や文字の見やすさ、写真の違和感に気づく事ができます。

2.違うデバイスで見てみる

スマホで見てみるなど、デバイスを変えるのも有効です。
目線が変わるので、バランスの違和感に気付きやすいです。

3.モノクロにしてみる

余計な情報が遮断されるので、純粋なデザインバランスを確認することができます。
ここで成立していない要素は、色をつけるとより見辛くなります。

4.デザインを反転させてみる

主にカーニングをする時に有効です。
文字と認識してしまうと、どうしても余白への配慮が無くなってしまうのですが、
脳に文字を記号として認識させることで、余白だけにスポットをあてて調整することができます。

まずは、デザインの問題を認識すること

デザインの問題を認識する方法、を書いていきましたが
ここから問題を解決して、クオリティを上げていく必要があります。

決して容易ではありませんが、
日々トレースなどでトレーニングをしていれば
そう難しいことでは無くなっていくと思います。

今回重要なのは、
まずは、問題を認識すること。

問題を認識することで、
「自分の中では完成」
という無責任な状態から脱却できることでしょう。

クオリティの責任をもつ第一歩として、
問題への気付き力を鍛えましょう。

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