平成27年度の自動車整備業界の実態について
平成27年度の自動車整備業界の実態についてブログにまとめたいと思います。
整備業界に関する平成27年度の数値を中心にご紹介していきます。
まずは、平成27年度の事業場数は92,160で、その中で指定工場数が29,737あります。
指定工場のシェアは全体の事業場数の32.3%です。
事業場数の前年比はほぼ横ばいの微増傾向での推移となっています。
次に、平成27年度の整備関連の従業員数のご紹介です。
整備関連従業員数は546,942人で、整備要員数は401,001人（前年比で84人減の0.02%減）、整備士数が339,999人（前年比2,487人減の0.7%減）となります。
また、整備要員の方の平成27年度の年間平均給与は、3,792,000円（前年比で0.3%増 ※自家除く）で、業態別に見た場合は専業が3,476,000円、兼業が3,676,000円、ディーラーが4,417,000円です。
整備要員1人当りの売上高（自家除く）を見てみると、平成27年度は13,830千円と、前年比の0.1%増となっています。
業態別に見た場合は、専・兼業が10,293千円（対前年比0.4%減）となり、対照的にディーラーが21,998千円（対前年比0.4%増）となりました。
整備要員の平均年齢は平成27年度は44.3歳で前年比の0.5歳上昇しました。
整備売上・整備事業場数・自動車保有台数の3つ数値から考える
整備売上は5兆5133億円で前年比99.9%とほぼ横ばいの微減です。
業態別でみると、専業が2兆224億円で前年比96.5%と減少した代わりに、ディーラーが2兆5364億円で前年比100.7%と微増、兼業が7,178億円で前年比109.5%と増加しました。
自動車保有台数は、80,670,393台と前年比100.4%と微増しています。
新車販売台数は減少傾向にありますが、車齢が年々上がっていってることが影響して、保有台数自体は微増しています。
整備事業場数は前年比から微増傾向ですが、整備士数は前年比0.7%減と反比例の推移となっています。
このように、整備業界の実態を項目別の数値にまとめることで、業界の実態と自社の実態とを照らし合わせることができます。
改善点や問題点を考える際に、このような数字を意識した取り組みを実施されることで、より具体的な改善案が見出せるのではないでしょうか？
