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代表ブログ

2020年5月19日

新人プログラマーの入社から退社までメモ

この記事を書く目的は彼とちゃんと会って話をしたいということです。

無断欠勤を続けている状態の彼の行動はとても悲しく認める事ができません。

そのためこの文章を書きました。

ある新人プログラマーの入社から
現在に至るまでのことを書いてみたいと思います。

彼からは直接グリーンというサイトを通じて応募がありました。
基本的には経験者を採りたいと思う企業が登録する媒体です。

なぜならグリーンから採用すると
一人当たり70万円もの成功報酬がかかってしまうからです。

彼から応募があった時に未経験者にしては
プログラムを書いた経験も数回あり

またタイピングスピードテストの結果も非常に速く

そして何より

この代表ブログを40記事以上読んでいました。

ここでその文章は出しませんが、
応募の文面から入社をしたいと熱い気持ちが伝わってきたので
彼に興味を持ちました。

それだけ記事を読んできているのであれば
自分のパーソナリティーや考え方を
しっかりと理解した上での入社と考えたからです。

ただ、

この時点ではグリーンからの応募
というのは僕は知らなかった状態です。

未経験者なのに
700,000円もの成果報酬がかかるグリーンから応募してくる人がいなかったので、
てっきり自社サイトからの応募だと思ってしまったわけです。

これは自分の完全な勘違いです。

でも最初からグリーンからの応募というのを
しっかりと把握していれば面接しなかったと思います。

周りの社長にも
「未経験者に700,000円払って採用した」と言うと笑われました。

でも自分はそれだけの価値が彼にあると思ったので支払いをしました。

実は彼から

「他のサイトから出し直しましょうか」

という打診を受けたのですが

「そんなことしなくていい
君が途中でやめないのであれば
払うよ」

と冗談交じりに伝えてしっかりとお支払いをしました。

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入社前の話に戻します。

まず面接をしてみようということで面接を行いました。

シナジーデザインは大阪の中心近くに事務所を構えていますが、
彼の出身地はそこから比べるとかなり離れていて
電車に乗ったこと自体が両手に余る位の経験と言っていました。

都会に来ること自体が初めて

と言っていてとても純粋な可愛らしい青年だなと感じました。

その数回の面接の中で適性テストも行ったのですが、

実はその結果は彼は

ストレス耐性が非常に低く
採用のオススメ度では最低点に近い点数になっていました。

それまで入社した人もこの適性テストを受けさせていて
非常に参考にしていたので正直テストの結果で採用するか迷いました。

でも、彼のそれまでの身の上や他の会社の面接に通っていないこと

そして苦労してプログラマーへの道を歩み出して
チャレンジをしたいというところに

シンパシーを感じて

そして何より

入社すれば絶対に辞めない

全部突っ込んでがんばりますという彼の熱意を感じ

何とか育成をしてあげたいという気持ちになり

採用の方面で話を進めました。

実はシナジーデザインは未経験採用をしていることもあって、
プログラマーの希望者の応募自体は非常に多くて
93人ほど不採用にした上で彼を採用することになりました。

それだけの人材だと期待をしたわけです。

でも同時にプログラムや制作業界は未経験

さらに適性テストでの結果も低い

辞めるリスクは高かったわけなので

黒字人材になる前に辞められてしまうと
紹介会社に払う700,000円がパーになってしまう可能性も高い

そこで彼とは何度も

黒字人材と赤字人材の話をし、

「辞めるなら入社をしないでほしい

もし辞めることがあったとしても
いきなり辞めるなんていうのは言わずに
必ず自分の問題について相談をしてほしい

なぜなら会社の経営者や、
そこのメンバーや周りの人にも影響を与えることになるので
必ず事前に伝えるように」

と約束をしました。

また

自分は君を指導する立場にあるんで
君のことが嫌いになることもあると思う

でもわざわざお金を払って
君の敵になるメリットは自分には1つもないんで、
前提として君の味方だ

と入社前に何度も話をしました。

入社前に複数枚の契約書を交わして、
助成金申請のために社労士さんを通じて
労働基準監督所の証人の前で就業規則を確認し
内容について承認の記載もして印鑑ももらい

採用を決めました。

ちなみに就業規則には40時間の含み残業がある
ということも伝えて記載もされており承認も得ている状態です。

直近2年半に入社した人は誰も辞めていない

未経験の人がクリエイターになるのは大変です。

納期という普通の人なら考えない大きな問題に

神経をすり減らし
ストレスを感じながら
一つ一つクリアしていく経験を積む必要があるので、
大抵の人は心が折れてしまいます。

ものづくりが好きで物をプライベートで作ることと

誰かからお金をもらって
約束をして
その約束を果たすこと

の2つに大きな違いがあります。

自分のルールではなく、会社のルールや、
お客様のルールに合わせて業務を決める必要があります。

入社して最初は厳しくその辺を伝えます。

特に未経験の人には
そう思って自分が一生懸命やっていました

でも納期が間に合いませんでした

納期設定した会社が悪い

みたいになってしまうからです。

でもシナジーデザインでは前提として期日は本人に決めさせています。

見積もりをして

どのぐらいの時間がかかるか

本人に出させるのです。

本人が出している時間については期日を守るように伝えています。

お金をもらってものづくりをする制作者として当然のことだからです。

それでも遅れてしまう場合はどうするのか?

遅延報告をして

遅延の承認を得なさい

そうでなければ周りの人を巻き込んでしまうから嫌でも遅延報告は必ずするように

と指導していました。

そして基本的には含み残業までの残業をさせず
18時で行っていた業務を終えて後は帰すようにしていました。

制作会社ですから多少時間がずれ込むこともありましたが
それも19時を回る事はほぼなかったと思います。

あったとしても指揮命令下にある状態ではなかったと考えています。

遅れていても定時に帰れるメンタリティ

入社させた後に指導に失敗したと考えています。

最初はクリエイターとして納期のことを徹底的に伝える必要がありました。

でも定時になったら帰れるものだと思い込んでしまったようです。

そして遅延報告も10分ではありません。
遅延しても報告がない事が多くあったにもかかわらず
会社として指摘ができていませんでした。

 

それによって自分は決まった時間に言われた通りに動いていればいいんだ

みたいなメンタリティになってしまったんだと思います。

もともと制作者ではない前職での影響もあったのかもしれません。

遅延しても報告しない

彼の指導は若いマネージャーが行っていましたので
自分が直接強く指導することはせずに距離を置いて
指導するようにしていました。

その時点では何の結果も出ませんので
特に強く指導する事はせずにおりましたが

4ヶ月経ったタイミングでチーム運営がうまくいってない相談もあり

自分が立て直しを行うことにしました。

そこで彼の行動やマインドをヒアリングしていくと
非常に問題が多いことが分かりました。

報告は都合の良いことだけをして都合の悪いことを報告をしない

細かい部分での嘘をつく

自分の責任を大幅に限定しようとする

などの問題が見え、

このまま放置すると
制作者としてやっていけないと考えヒアリングをしました。

遅延していて平気でいるメンタリティ

責任を取らないといけないということを伝える
ことを一生懸命行いました。

でも彼は口ではイエスと言っていても
納得はしていなかったようです。

未経験にもかかわらず
指導する方法が悪いや
無理な時間設定をする

と考えていたと考えれば理屈が通ります。

でも先ほども書いた通り
シナジーデザインでは見積りは各自が行います。

各自が決めて自分で提出した見積りの業務を行います。

でも遅れた時は報告もせずにそのまま放置

これでは会社としても成立しません。

彼もそんな状態でクリエイターになれるわけがない。

なので事前の相談をする

見積りを出す

見積りの承認を得る

業務で問題があった時は相談をする

業務に遅延が発生すれば報告をする

業務が終われば報告をする

という基本的なことを伝えましたが

多くの部分で守られていませんでした。

そのたびに指摘をし
そのままでは忘れてしまうのでそれを記録させました。

彼と約束をした
プログラマーとして育成する
を果たすために自分も必死に行いました。

でも彼は同じ失敗を繰り返し続けました。

納得していなかったのだと思います。

もしかすると学校と同じように
会社にスキルアップを期待していたのかもしれません。

でも会社は学校ではありません。

「学校のようにスキルアップをさせる責任は会社にはない」と伝えました。

プロの制作者として採用するわけですから時間内にアウトプット

自分で決めたアウトプットは出す必要があると指導しました。

業務はあくまでアウトプット出すための時間という事ですね。

同時に伝えていたのは

「未経験者なので失敗する事は問題がない

失敗についてまぁよっぽどでない限り怒らない

そのかわり失敗を隠したり意図的に報告しなかったときには、
会社への損害を与える可能性になるので怒る」

と伝えていました。

でも報告をしませんでした。

そのことによって

会社での仕事にストレスが溜まっていたのかもしれません。

コロナの中で生き残っていくために

そんな中コロナウイルスの猛威が世の中を飲み込んでいき、
多くの業界で重大な被害を受けました。

シナジーデザインでも影響を受け

自分も非常に悩みました。

もともとオリンピック終わりで不景気になると言われていたところに
さらにコロナウィルスによって不景気がロケットスタートしてしまうと

そうなると拡大を目指している会社としては
非常に困難な状況になると考えました。

でも今働いているメンバーに不安を与えるわけにはいきません。

そこで自分がとった方針は

もともと昨年から準備をしていた
新サービスのリリースを徹底して確実に行い

1つのサービスに頼らない会社運営をすることでした。

経験の少ない若いメンバーが多いシナジーデザインで
新サービスを出す事はとても大変なことです。

スクランブル体制を敷いて非常事態として
対応する必要がありました。

そこで5月10日の期限を設けそこまでは新サービスの自立を優先して業務を行う

と宣言し

休みや残業については後からの分で清算を行うと伝えました。

実際前にもサービス技術に時間がかかったメンバーがいた場合は
まとめて11連休を取らせたりそういうことで対応していましたので
今回も同じようにするつもりでいました。

サービスリリースの目的は補助金を得るためです。

ただし補助金が申請できる期間は限られています。

そこで複数の担当者に1つのサービスを担当させ

同時に4つのサービスのリリースを目指しました。

当然社内はてんやわんやです

でも結果的に責任が明確になり

担当したプログラマーは成長しました。

その中で新入社員の彼にはサポート業務を任せようと思い
業務を考えてタスクを預けていましたが

その中で彼の重大な、問題が発覚しました。

それは1月から行っていた業務について

業務の失敗を十数回しているにもかかわらず

報告をしていなかったのです。

彼が書いたプログラムで会社の重要な情報を取得してくる

という業務を任せましたが

当然新人なのでうまくいかない

ことも考えられます。

そこでうまくいかないときには報告をするようにと伝えました。

にもかかわらずその失敗の報告を上司にあげていなかったんですね。

しかも1回や2回ではなく十数回に及んでです。

しかもその失敗を揉み消そうとするために

禁止していた自宅でのパソコンにスクリプトを入れて
業務を行っていました。

それも失敗した分を埋めるためです。

そして失敗の報告をしないで済むためです。

失敗の報告をした上で許可を得て自宅でするのであれば可能性はありますが
報告をせずに禁止されていることを自宅でやっているのであれば
目的は失敗のもみ消しと考えられても仕方がないと思います。

彼の問題とはそういったところです。

それだけではなく他の業務に関してもいろんな報告の漏れや失敗

そういったものがボロボロと出てきました。

当然そこでそのままではいけないと指導を行っていました。

時間をかけて話したこともある

そこからは気持ちを入れ替えて業務を行っていましたが
彼の担当していたその業務が終わっていないので
サービスのリリースに影響が出てしまっている状態でした。

そこでGW中に特に予定がないのであれば出勤するように伝えました。

そもそも半年経っていない状態でしたので
法定の有給休暇が発生していない状態でしたが、
その辺については後で調整をしようと思っていました。

でもこの自分の手一杯な状況に合わせるための
GW直前の急なタイミングの出社が
彼はとても納得いかなかったようです。

会社が不義理を行っているように感じたのでしょう。

そもそも自粛期間中ということもあり
せっかくのGWでも外出ができない状況だったので

他のメンバーとの話の中では

外出の自粛がとけてからGWの出勤分を休めるようにしたほうがいいという話になり

GW中の出勤に関しては手当もつけることを伝えました。

そして別のタイミングでの休日の取得をする段取りにしておりました。

でも彼はそれが不満だったようです。

退職代行からの連絡

複数サービスの同時リリースという山場を迎えていましたので

自分は休みを取らずに1ヶ月の間がっつりと仕事をしていました。

好きだったお酒も基本的にはやめて朝の早いときには4時前後に出社し
夜の8時9時まで仕事をしていました。

他のメンバーは基本的にリモートでの業務を行っていたこともあり

当然自分が勝手にやっていることであって
他のメンバーに強制していたものではありません。

その中でも
期限日の5月11日にはすべての承認が自分のところに集まり

自分も担当しているサービスがあるのでパンク状態になっていました。

それから2日後、
メンバーは休ませていましたが自分も体力が限界になったので

昼からの半日休みを取ろうと思ったところ

その彼の浮かない顔を見て話した方が良いと判断して

問題について話し込みを行いました。

彼の話にはかなりネガティブな内容もあったので
結局自分は昼からの休みを取れなくなり、
話し合いは長くなり
疲れきった中で自分の思いを伝え
彼の気持ちも聞きマインドマップにまとめ
彼の納得した言葉の確認をして

話は終わりました。

ちなみにその話には他の社員も同席しており
その社員は今も元気に頑張っています。

その日に彼は業務終了時のメールを書かずに業務を終了させました。

そして翌日彼は出社しなくなり

退職代行の弁護士さんから一方的に退職を告げるファックスが届きました。

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