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代表ブログ

2018年5月12日

東京合宿で話し込んでわかったこと

昨日まで三日間の東京出張でした。

目的はセミナーの参加と、お取引先様からお声掛けいただいたブース出展だったのですが、
1番メインの業務は取締役との話し合いだと考えていました。
日々の業務に追われる中でゆっくりと話し込むことができなかったので、出張にかこつけて強引に話し込む機会を作った形です。

ツインの部屋に泊まって午前中から深夜12時までずっと話し込んだのですが、仕事についての価値観やお客様に対しての思い、また一緒に働いているメンバーが抱えているだろう悩みについてかなり深くまで意見を交換できました。
その中で最も意見がぶつかったのが、今から作ろうと考えている評価制度についてです。
今回は、東京までわざわざ評価制度についてのセミナーを聞きに来たタイミングでもあったので、この評価制度の導入は自分にとって最も大きな課題でした。
自分的には評価制度を導入することで、仕事のやりがいや共に働く人からのリスペクトを得やすくなるなどプラス面の効果があると考えていましたが、
取締役の主張は
今のシナジーデザインの仕事のやり方や考え方のままではマイナス面を強調する評価制度になってしまうんじゃないか、というものでした。
最初は完全にぶつかってしまったのですが、帰りの新幹線でPCを開き3時間に渡りマインドマップを書きながら話し込んでいくと、最終的にはお互いの考えとぶつかった原因が明確になってきました。
まず取締役の主張としては、評価制度を導入することで
これ以上、突っ込まれる箇所を増やしたくないというのが大きな反対の理由で、
逆に言えばそれだけ日々の業務のなかでも自分からのプレッシャーを受けていて、
攻撃される可能性が上がる、と考えているとのことでした。
そういった面で自分は守ってくれる存在として信頼されていないんですね。
これは完全に自分が悪いです。
話は少し遡りますが、自分は20代の時に会社を立ち上げてつぶしてしまっています。
仕事がうまくいかずに数百万と少額ですがサラ金に借金ができて、ちょっと自殺しようかな位まで落ちきってしまった経験があります。
完全にトラウマで
もう絶対にあんな思いはしたくないという恐怖心があります。
なので一人でシナジーデザインを始めた時は、徹底的にお客様の満足度を上げる事にこだわりました。
お客様に喜んでもらうということが単純に嬉しいっていうのもあるんですが、お客様の満足感を得られなければ会社が潰れてしまい、また前と同じような悲惨な状況になってしまうという恐怖心がありました。

その恐怖心が自分の原動力でした。

当時はスキルも経験もなかったのですが、とにかく自分の約120%の力を出して毎回ホームページを作り、スキルが足りなければSEOのスキルやプログラミングのスキルを勉強しながらお客様の求めるものを叶えていったと言ったという経験があります。
そのことで自分はスキルアップできましたし、現在まで続く長いお客様との関係を作ることができました。
ただ今となっては
その事が自分の大きな間違いの原因になってしまっていた気がします。
恐怖心が強すぎて、自分で業務の全てをこなしていた時もミスは敵だと思って徹底的に排除していました。
小さなミスを放置しておけば、それがいずれは大きな問題になっていき、最終的に会社をつぶしてしまう。
ミスは排除しなくてはいけない敵
そんな考えの下 小さなミスも見逃さずに潰すと言う習慣がついていました。
自分が自分に課してきた厳しい基準を、
同じように一緒に働くメンバーに求めてしまったのが大きな問題です。
結果、ミスを犯したスタッフを敵とみなして攻撃してしまっていたのだと思います。
だから 誰が悪い という言葉で犯人探し
をしてしまっていたのだと思います。
敵扱いされた人は辛かったと思います。
完全に間違ったアプローチでした。
当時 自分が思っていたのは
お客様からすればメンバーが増えようがメンバーが変わろうが、
最初に約束したクオリティーのものを期待すると言うのは当然のことだ
ということです。
それはそれで正しいのですが
ただそれを、仕組みではなくて個人の力量で実現する仕組みを取ってしまった事が
経営者として自分の大きな反省点です。
自分のように、死んじゃわなきゃいけないかもっていう位のトラウマや恐怖心がなければ同じような出来を持って仕事に当たれないんですが、そんな経験はほとんどの人はしていません。
だから違うアプローチをとらなくてはいけなかったんですが、そんなふうに考えられませんでした。
そんな根本的な原因に気づかずに、表面上で組織を作ろうと思い人を増やしてきた時に、問題が起きました
8名スタッフの半分がほぼ同時期に退社してしまう事件が起きました。
ほぼ未経験から、エネルギーや時間や自分なりの愛情をたくさん注いできたスタッフが一気にやめてしまったのです。
これは自分にとって、とても大きな新たなトラウマとなりました。
自分的には悪気があったわけでは無いのですが、自分にとって正しいことがみんなにとって正しいことではなかった
と痛烈に感じて、そこから自分のやりたい事は
生き残りたい
から
幸せになりたい

と変わりました。

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どれだけ生き残っていても、幸せにならなければ意味がないと感じます。
自分のことを嫌いな人とは一緒に仕事をしていても何も楽しくありません
幸せではないんですね。
利己的な言い方をすれば
自分が生き残るために、お客様に喜んでいただくという事を考えて行動していましたが
今は自分が幸せなるため一緒に働く人に幸せになってもらいたい、と心から思っています。
以前に敵として扱われたことがある人はそれがトラウマになっていると思います。
自分が二重人格者のように感じていると思います。
実際に取締役もそういう風に言っていました。
そういう風に接してしまったのは本当に気分が悪かったと思います。
それについては本当に申し訳ないと思います。
できることならば全員で幸せになって、働いていきたいと思っています。
自分の中ではそれが正しいと思っていたのは事実なんですが、
ただ辛い思いをさせてしまったことについては心から申し訳ないと思います。
ーーーーー
自分も今は3人の子供がいて、という話になりますが
子供から与えてもらう幸せは非常に大きいと思っています。
親が子供に与えるものより、子供から親に与えてくれる幸せの方が多いと感じています。
でも自分は父親から
育ててやったのに

親の言うことを聞くのが当たり前
というふうに言われて育ったんですが、それが嫌で嫌でたまりませんでした。
絶対にそんな親にはならないと心がけていました。
おかげで子供がまだ小さいということもあって、すごく懐いてくれていますが
何の事は無い
一緒に働くメンバーには自分があれほど嫌いだった父親と同じような接し方をしていたと先ほど気づきました。
育ててやっている
親(社長)に向かって、なんて口の利き方をするんだと言う親父と全く同じ行動していました。
これはだめですね。
やっと自分の中で原因が明確になってきそうです。
このままだととんでもなく長いエントリーになりそうなので、ここでしめてまた別のエントリーにつなげたいと思います。
最後に、ゴールデンウィーク明けのこの1週間で、メンバーといろいろなことを話すことができました。
自分の考えていることや感じていることを言語化するのは非常にエネルギーが要る作業ですが、それに付き合ってくれたメンバーには大変感謝しています。
この共有してくれた内容をもとに、自分なりにしっかりと考えてみたいと思います。
ありがとうございます。

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20190811 1年半後に読み返しての追記

うーん。
この時期の自分はかなり悩んで傷ついていたんですね。
自分がわるい、ということで原因を探して見つけることが出来ましたがかなり、ヤバい精神状態でした。
その原因は当時の取締役の言動です。

彼は、責任を放棄して、自分の感情だけを伝えていた
少なくとも、会社という組織の運営に責任のある立場は取っていなかった。

あれだけ、自分が公の場で謝っているにもかかわらず彼からは何の謝罪も反省の弁もなかった。
彼が正しくて、奥野が間違っているというスタンスを貫いていた。

取締役として会社の運営に責任がある立場の人間が取る行動ではない、現材では思います。
その点について、しっかりと指摘して改善を求めるべきだった。

とにかく重要なのは目先のスキルや業績ではない。
幸せに働くため重要なのは
チームとしての考え方である理念と、無意識の行動を制御する企業文化。

その理念と文化に悪影響を与えるものはしっかりと排除するべき。

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