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2014年10月22日

アプリ?ホームページ? 今後の自動車整備業界のWEB集客はどうなる? 

今後、自動車整備業界のWEB集客はどのように変化していくでしょうか。
今後5年くらいの自分なりの予測を書いてみます。

結論からいうと

・車検や中古車の集客はスマホアプリや総合サイトに移行
・修理や取付などは個々の店舗のホームページ集客が引き続き有効

ということになります。

ポイントは
・スマホが主役
・スマホは検索に適さない
・ビッグキーワードはアプリ化が進む

になりますが以下に細かく理由を書いていきます。

スマホが主役の時代に突入

まず、WEB全体の大きな流れとして「スマホ主役」の時代に本格的に突入した、ということがあります。
初代iPhoneの登場からすでに7年が経過した2014年では携帯電話の契約者に占めるスマホ契約者の割合は40%ほどになっています。

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シェア全体としてはまだ「ガラケー」の契約数のほうが多いのですが、
スマホに乗り換えたユーザーは、情報に敏感な層いわゆる「アーリーアダプター」が多いためアクセス数に占める影響力が大きく、若者向けのサービスの場合はアクセスのほとんどがスマホ経由、というサービスも珍しくありません。ニュースや個人オークションなどスマホアプリのみで展開するサービスも増えてきました。今後もスマホのシェアが伸びる状況でWEB集客の中心はPCからスマホへ急激に移行していくことが予想されます。

スマホは高性能コンピュータ

スマホ主役時代でまず認識すべきことはスマホは単なる電話ではなく高機能なコンピュータだという事実です。
どこにでも持ち運び出来て、ネットに常時接続し、位置情報が取得できて、メールや電話も出来る高機能なコンピュータ、それがスマホです。

しかもパソコンとは違い一瞬で起動できるので、場所や時間を選ばずにいつでもカンタンに使えてしまう。
さらに技術の向上で処理のスピードはどんどん速くなり通信速度もLTEなどで高速になっています。
上記の理由から多くのスマホユーザーにとっては1日の中で最も利用回数の多い主役のコンピュータになっています。

MM総研の予測では5年後の2019年までにスマホの割合は7割を超えるとのことなので、
今後はさらに加速してスマホ中心にWEB集客の世界が進んでいくのは間違い無さそうです。

参考記事
スマートフォン市場規模の推移・予測(2014年4月)
http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120140423500

画面サイズの小ささがスマホの弱点

ここまで優秀なスマホですが、PCに比べ劣っていることもあります。
それは画面のサイズ です。
大画面で話題になったiPhone6 Plusでも画面サイズはPCの3分の1以下に抑えられており、PCのように一つの画面にたくさんの情報を並べて比較することが得意ではありません。

Googleの検索結果をかたっぱしから開いて順番に比較しながら見ていく、という使い方画面サイズの大きなPCのほうが有利です。スマホで同じことをすると何度も画面を切り替える必要があり非常にストレスがたまります。

スマホは画面サイズが小さいので検索には向かない、といえます。

ただ、ここで重要なのはスマホでの検索はやりづらいのでPCに戻ろう、という人が少なくなってきていることです。逆に情報のほうがスマホに合わせて変化しているのです。

最近テレビCMでもよく目にする勝手にニュースを配信してくれる「グノシー」など、そもそも検索をしなくても必要な情報が手に入る時代になってきています。検索が苦手なスマホに合わせようと情報の提供側が変化しています。最近よく耳にする「ビッグデータ」を駆使して個人個人に最適な情報を提供するようなアプリがどんどん登場しています。

事実、スマホのシェアが伸びるのに合わせてグーグルの消費時間シェアが低下しています。
カンタンなイメージ図で表すとこんな感じです。
2014-10-22

参考記事
Googleのシェア低下からみるスマホにおける新しい情報取得方法のトレンド
http://blog.nanapi.co.jp/marketing/desktop_search_declines/

特に車検などビッグキーワードではホームページ集客は厳しく

スマホのシェアが伸び、反対に検索エンジンのシェアが低下するとホームページの集客効果はだんだんと少なくなってきます。ホームページは基本的に検索エンジンからの集客を前提とした媒体だからです。
今までの王道だったホームページを充実させ検索エンジン対策やキーワード広告で集客を行うという今までの流れが難しくなってきます。その傾向はいわゆる「ビッグキーワード」で顕著です。

ビッグキーワードとはその分野で最もアクセスを集められるキーワード達を指します。
例えば車検、という商品を調べるときには「車検」以外に適切なキーワードがありません。
そのため検索する人は必ず「車検」というキーワードを含めて検索します。キーワードの「ぶれ」が少ないサービスではビッグキーワード化が進みます。整備業界で言うと「車検」や「中古車販売」また「コーティング」などがビッグキーワードになります。

車検などのビッグキーワードでは現時点でも個別のホームページでの集客が難しくなっています。
その理由は強力なライバルサイトが登場しているからです。コバックなどのチェーン店や楽天やカーセンサーが運営する車検の総合サイトにアクセスが集まり、個別の店舗ページのアクセスが奪われる状況になっています。

今後はこのような車検の強力な総合サイトがアプリ化を推し進めて、スマホに最適化した情報を提供することが考えられます。さらに多くの車検ユーザーの情報を保有し、車検時期に最適な店舗情報を自動でユーザーに通知するなど囲い込みを目指すでしょう。

そうなると個別の店舗が自社のホームページで車検集客をする難易度はさらに上がっていきます。車検や中古車販売などビッグキーワードでの集客は自社のホームページに力を入れるのではなく、大手のサービスの活用法を研究するほうが効率が良くなるかもしれません。

修理や取付などは今後もホームページでの集客が可能

反対に修理はビッグキーワードが生まれにくいサービスです。
修理、という言葉以外にも「鈑金」や「塗装」、または「キズ修理」「エンジン不調」などの様々なキーワード候補があります。キーワード候補が多すぎて、ビッグキーワードが生まれにくいんですね。

このような分野ではキーワードがバラけるため総合サイトを作りにくく、アプリ化が難しくなります。修理する場所を調べるユーザーは今までと変わらず、複数の検索結果を見比べて判断する必要があるので個別のホームページでの集客が可能です。

この分野では実績の追加がもっとも効果的な集客方法です。細かいキーワードを含んだ実績をたくさん掲載して、ユーザーの目に触れる確率を高めるロングテール戦略が有効です。

実際に弊社が運営するデキテルというホームページ作成サービスでは、ホームページに掲載した実績の数にアクセス数が比例しています。
修理などの分野ではコツコツと自社のホームページの記事を追加することが今後も有効になってきます。

僕らはどう動く?

上記の流れを受けて僕らが考えている対策は以下の通りです。

デキテルではスマホだけで実績を投稿できるように改良
・オーダーメイドのホームページでは大手サイトに対抗する差別化を実施
・総合サイトを改良しアプリ化

デキテルを含め既存のお客様へは大手サイトと差別化するページ作成を推進してアプリ時代に対応するため総合サイトにも力を入れていきます。

不安定なこの時代に将来の方針を決めるのは大変ですが、現時点での僕らの基本的な考え方と方針は上記のようになります。

以上、長くなりましたが
今後の自動車整備業界の考察でした。

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